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ぼくの詩集

遠い

作者: 桜井あんじ

まだ みんなが とおい

みんなが とても とおい


ぼくは 遠くにいる

いもむしのようにいざって

にじにじと 皆に近寄ろうとするも


まだ みんな とおい


皆はヒラヒラと蝶のように空を舞い

ぼくはひとりだけ

地を這ういもむしで


とおい みんなを みあげている


みんな という

集合体の概念

それは

行けども行けども

近づくこと能わず


それは常にうねうねと形を変え

きまぐれに 動きまわり

ぼくから 遠ざかる

無力ないもむしのぼくから


そうしてぼくは

まだ みんなが とおい と

また いざってゆく

本当に行きたい場所はどこだったのか

もう 忘れてしまった

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