第6話 罠
話が思い浮かばないと言ったな
あれは嘘だ…
だが誤字がなおらない(´<_` )
「おいおい、ちょっと待てよ。」
グリムリーパーがそういうとアスタロトは
振り返った。
そこには倒れてピクリとも動かない悠介がいた。
「なに!?なぜ勇者が倒れている!?」
アスタロトは困惑した。
「ククク…まさか死ぬとわかってて俺の名を
呼んでくれたのか?慈悲深いねぇ。
友達のいないぼっちのグリムリーパーくんの
名前を呼んでくれるなんてさ…」
アスタロトは言った
「嘘をつくな。貴様には部下がいるだろう!」
グリムリーパーは笑いながら答えた。
「ハハハッ!よくご存知で…」
するとグリムリーパーの背後から鎌を持った
死神が大勢出てきた。
「あれが死神…」
真由美はそう呟いた。
「こいつらは俺の呪いに反応して魂を刈る。
そこの勇者は俺の呪いじゃなくてショック死か。」
「残念だわ♡」
死神たちはその場で止まりピクリとも動かず
指示を待っている。
「お前ら!結界!」
するとあたりに結界が出現し外に出れなくなった。
「さぁ、デスマッチだ!いくぞアスタロト!」
次の瞬間、悠介がムクリと起き上がり、
グリムリーパーに何かを投げつけた。
「ぐぁぁ、なんだこれ!?」
グリムリーパーは苦しんだ。
真由美は悠介の意図を察知し、
「マジックスラッシュ!」
ズバァ!
「くそが!結界を切りやがった!」
「いくぞ!魔王と真由美っ!」
悠介は勢いよく走り出し窓から飛んだ。
「うぉおぉおおおお!」
「召喚!クッション!」
真由美の魔法により
みんな助かった。
「くそ、逃げられた…」
「オイマスカ?」
「いや、いい。帰るぞ。」
グリムリーパーが自分の城に帰って行く。
「ふぅ、なんとか助かったな礼を言おう。勇者。」
「勇者ってw 悠介でいいよ。」
「っ…ありがとう悠介…。」
魔王は照れくさそうに言った。
「私のことはもうクロと呼べ。」
悠介は聞いた。
「アスタロトじゃ駄目なの?」
「その話はもうしただろう。まったく…」
魔王はうんざりしたように言った。
「ねぇ、おにいちゃん。」
急に真由美が声をかけてきた。
「んお?何ぞ?」
悠介がそう言うと真由美は質問した
「あの時何を魔王に投げつけたの?」
「あぁ、あれはお茶菓子の乾燥剤だよ。」
真由美はさらに質問した。
「どうして、乾燥剤?」
「あいつが壊した扉に緑色のものが付いていてさ。
不思議思ってちょっと近ずいてみたらすごく
かび臭くてさぁ。とっさに乾燥剤を持って
死んだふりをした。」
クロは聞いた。
「ではなぜ奴は乾燥剤を当てられて苦しんだのだ?」
悠介は誇らしそうに答えた。
「いや、カビの弱点は乾燥だからな!
奴の魔力はカビに関係があるってわかったから
乾燥剤を投げつけたら効果てきめーん!
ってことさ。」
(そこまでの観察眼を…人間というのは
おもしろい生物だな……)
そうクロが思っていると、
「あ、 アンタ!」
遠くからリサの声が聞こえる。
「行こう早くここから出よう。」
そう言ってクロは真由美が召喚した
クッションの中から出ていった。
「真由美、俺らも行くぞ」
「う、うん…」
そう言って悠介と真由美もクッションから
出てみるとそこには壊れた神器と破壊された
封印術式があった。
「こ、これは…おい!アス………クロ!!」
クロの周りには生き残った魔物とリサが居た。
「かなりまずいことになった。
私の神器と封印術式が壊されている…」
悠介は焦ったように言った
「お、おい!それってー」
「あぁ、古のドラゴンに打ち勝つことは
俺達だけではもう出来なくなった。」
「他の魔王に力を借りるしかないぞ。」
「まじすか…」
その時真由美は疑問に思った。
(んん?なんでグリムリーパーは術式を破壊したの?
自分にもマイナスになるはずなのに…
もしかて古のドラゴンの力を手に入れるため?
それとも古のドラゴンを仲間にするため?
どちらにせよ何かほかの魔王とは違う理由がある。
気が進まないけどアスタロトに聞くか…)
クロは悠介に言った
「おそらく奴はお前達に罠を仕掛けた。
お前達に名前を知らせていただろう?
奴は名前を言わせるように仕向けてくるはず…
気をつけるんだぞ…」
「おう!わかったぜ!」
真由美はクロに向かって言った。
「ねぇ…クロ……」
「ん?なんだ?小娘。」
「あのさ…」
「"グリムリーパー"って何の理由があって
古のドラゴンを蘇らせようとしてるの?」
次回 真由美ちゃんピンチなう!