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死んだふり好きの勇者様  作者: 大武ヒジキオラ殿
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第5話 7人の魔王

話が思いつかない……!

(さて、どうしたものか?)


悠介は悩んでいた。

このあたりの地域を支配していた魔王アスタロト。

しかしそいつは俺らの仲間になった。

てことはここの近辺の勇者は用済み。

そう、俺も含めて。


(あー、これはかなりまずいな…)

(金欠に悩んで魔王の城に乗り込んでたから

お金が無い。しかも勇者も廃業となれば

これからどうやって稼げばいいんだ?)

(また、就活か……やだなぁ…)


「なんだ、貴様金が無いのか。」


魔王は言った。


「あぁ、もう稼ぐ方法も…え…?」


悠介は一瞬固まった


「ん?あぁ、私は魔法で心が読めるのだ。

すまんなおどろかせて」


魔王は少しニヤけながら謝った。

悠介はむすっとして言った。


「なぁ、仲間になったとしてもこれから

どうするんですかぁ?魔王さんよぉ?」


魔王は冷静さを保ったまま言った。


「この世には7人の魔王がいるその内の1人が

私なんだ。」


「へぇ〜……ん?」


悠介は疑問に思った。


(あれ?どゆこと?なんで魔王が7人も?

え、それ全部討伐するのか?無理ゲーじゃね?)


「7人の魔王は古代に封印された

(いにしえ)のドラゴンの封印を維持している。」

「だが、古のドラゴンを封印している術式は

とても古いもののため替えることも、

新しい術式を重ね掛けすることもできない。」

「だから封印の結界が弱くなる前に修復魔法で

封印そのものを修復するのだ。」


それを聞いて真由美は閃いた


「なるほど、空の雲はその副産物なのか。」


魔王は笑いながら答えた


「そのとおり!よくわかったな小娘!」


真由美はイラついたが、無視した。


「古のドラゴンを封印している結界ともなると

かなり巨大な物になるそのため修復するとなると

莫大な魔力と汚れがどうしても漏れてしまうのだ。」

「それが雲となり空に浮かんでいる。」

「それをお前達人間は魔王の仕業と勘違いしている。」

「まぁ、あながち間違いではないがな。」


悠介は言った


「一応聞くけど古のドラゴンが復活すると

この世界はどうなってしまうだ?」


魔王は答えた。


「消滅するんだ。跡形もなくな。」


「!」


「そうさせないための魔王でもある。

魔王はそれぞれ神器をと呼ばれる武器と

それにちなんだ称号のようなものがある。」


「第1の魔王

静寂のアスタロト

第2の魔王

憤怒のプロメテウス

第3の魔王

歓喜のアンゴラ

第4の魔王

悲哀のスカルデッド

第5の魔王

森林のユグドラシル

第6の魔王

大海のポセイドン

第7の魔王……… 」


そこで魔王の口は止まった


「ん?ど、どうしたんだよ。」


魔王は言った


「第7の魔王…奴の名は言ってはいけない…」


「どうゆうことなんだ?」


悠介が疑問に思うと魔王は答えた。


「奴の名には呪いがかかっている。

奴の名を言うとその呪いに刈り殺される。

どんな奴だろうとな。」


「うっはぁ…まじか…」


悠介は背筋が、ゾッとしながらも自分を

落ち着かせるためにお茶をのんだ。


「ふぅ、悪いなお茶まで出してもらって」


「別にいい。それより第7の魔王の称号に

ついてだが、奴には…」




ピシッ


という音とともに魔王の部屋の

扉が壊れた。


「よぅ。アスタロト御一行さん。

ん?なんだか増えてないか?まぁいいけど。」


悠介と真由美は

硬直したまま動けなかった。

突如として現れた得体の知れない

黒い羽衣を纏った男。

魔王の様子からそいつが何者かはわかった。


「お前…は…!第7の魔王……!」


「やぁ、久しぶりだなぁ。アスタロト。

覚えててくれたんだな。俺の事。

なぁ、なぁ、なぁぁぁ!」

「名前を呼んでくれないか?」


「何を言っている…」


アスタロトが身構えると


「ハハッ、冗談w冗談w」

「でも俺の名前くらいわかるだろ?」

「せーのっ、グリムリーパーくーん!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」


「っ!!!」

「ひっ!!!」

「貴様…!」


グリムリーパーがそう叫ぶとアスタロトの

城は崩れはじめた。


「ククク、早速で悪いけどアスタロト。」

「死んでもらうぜ…?」

次回! アスタロト、今度こそ死す!

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