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死んだふり好きの勇者様  作者: 大武ヒジキオラ殿
10/14

呪いの刀

遅くなってすみません。

「ふむ……ふむ……」


真由美は頷きながら悠介の手に握られた妖刀を

ジロジロと見ていた。


「なるほど……この刀に短命の呪いがかけられてます」


首をかしげている悠介をみてため息をついた2人。


「悠介。短命の呪いというのはその名の通り

命が短くなるんだ。大幅に。」


やっと理解した悠介は目から泣き叫んだ。


「なにやってんだよぉぉぉおお!

死ぬ!死ぬ!死んじまう!助けて!」


恐怖で走り回る悠介を真由美が杖で殴って止めた。


「ごふぅぅぅ!」


「お兄ちゃん、暴れすぎ。」


冷静さを取り戻しつつある悠介にクロが言った。


「今は私の力で呪いの進行を抑えている。

だがそれは止まっているわけではない。少しずつ

進行しているのだ。だから鍛冶屋に行きたい。

鍛冶屋に行って呪いを解いてもらい、

その刀を使えるように研いでもらう。刃こぼれ

ばかりではいくら元が妖刀でも折れてしまうだろ。」


クロが詳しく説明すると悠介は首をかしげた。

2人が大きなため息をつくと真由美が言った。


「つまり実家に帰るのよ。父さんに直してもらうの。」


「なに!?そうなのか!?」


悠介ではなくクロが驚き、困惑する悠介と真由美。


「なるほどな。お前らの実家は鍛冶屋なのか。」


「えぇ初耳かよ。」


まさかの展開に驚く2人。


「父さんはかなりの腕です。父さんに頼むのがベスト

だと思います。ここからなら迷いの森を通るが

一番の近道ですね。」


そう聞いてクロはハッとした。


「なるほど、では私の武器も作ってもらおう。」


「それがいいな。」


「それがいいですね。」


そう話しているとクロが唐突に言った。


「今思い出したが、迷いの森に第5の魔王がいたな。」


「!?」


またまた急な展開に二人は言葉を失った。


「それって……どういう…!?」


「まぁ、詳しくは龍車で話すとしよう。」


クロがそういうと龍車乗り場に向かった。


「龍車か…揺れるから好きじゃない。

なんで地竜に車引かせるんだよ。馬でええやろ。」


悠介が愚痴をたれていると真由美が言った。


「龍車は地球の加護を受けていると言われる地竜が

車を引くことで精霊が力を貸し、早く進めると

いうものです。揺れるのはしょうがないでしょ。」


「安心しろいい竜を選んでくる。」


(えぇ。嫌……)









「うん!この龍車にして正解だな!揺れが

少なくて快適だ!」


悠介はそう言うと座席に寝っ転がった。


「アスタロト。第5の魔王について聞いても?」


「あぁ、今話そうと思っていた。」


そう言うと第1の魔王が第5の魔王について

話し始めた。


「まず、あいつは迷いの森の奥に住んでいる。

年老いてから不老不死の魔王になったからな。

つらいから森でゆっくりしてくると言ったきり

森から出てきていない。」


「マジかよ。」


「大マジだ。」


「じゃあさ、クロ。もしそいつが奴みたいに

危ない人だったらどうする?」


悠介がそういうとクロは即答した。


「いいや、ユグドラシルさんは温厚な人だ。

いつもニコニコと笑っていたよ。

ただ若い頃は暴君で今、南の方向に砂漠があるのは

プロメテウスとユグドラシルさんが喧嘩したから

と言われているぞ。」


「プロメテウスは呼び捨てなんですね?」


「あいつはアホだ。気にするな。」


「それでいいんですか。」


真由美とクロがそんなことを言っていると

迷いの森につき、龍車から降りた。


「さて、入るか。迷子になるなよ。」


悠介はそういうと森の深い闇に消えていった………

誤字が本当になおらない。

怖い!私!

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