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忍者さんと私
油断ってしちゃいけないと常々思う。
屋根裏でネズミを追いかけてたら、忍者さんにぶつかった。
「!!」
……ごめんなさい。お仕事中だったわよね?
じぃっと忍者さんをみていたら頭を撫でられた。
あっ、忍者さんの目元が緩んだ。
夜目がきいて便利なのも猫の特権かもしれない。
ネズミに逃げられちゃったけどレアなものみれたからいいかな?
そういえば、この忍者さんと毎回遭遇しているような気がする。
木に登った時に降りられなくなった時とか、泥だらけになった時に身体洗われたり……?
この間は煮干しっぽいもの貰ったし……考えるの止めよう。
月耀と呼ばれた猫は知らない。
忍達にも猫好きが多い事も。
月耀の絵姿を懐に入れている者もいるくらい人気である事も。
中には職権乱用してる奴までいる事も。
まさに知らぬが仏とはこういう事だろうか?
忍者達の癒しにもなっている、月耀なのでした。




