小春様の縁談
遅くなりましたが、明けましておめでとうございますm(__)m
今年も戦国猫日記をよろしくお願いしますm(__)m
――数刻前に刑部様が、小春様と小石様を執務室に呼び出しました。
「私が縁談ですか?」
こてんと首を傾げる小春様は、刑部様と小石様の愛娘です。私を膝に乗せ、顎を撫でている姿はどこにでもいる女の子です。
「小春が嫌であれば、喜んで破談に持っていく事にするが?」
刑部様は小春様が可愛くて仕方無いようです。
もちろん、小石様にジロリと睨まれ慌てて口を閉ざしていました。
「父様、それは色々と問題があると思います。ところでお相手は、どなたですか?」
小春様が、引き気味なのは気のせいでしょうか。
「相手は真田家の次男、信繁殿だ。小春が縁談に乗り気でなければ、家ごと潰しに……」
「旦那様、自重なさいまし。小春はもう大人なのですよ?」
今日の刑部様は、ある意味やる気満々ですね。もし、小石様がとめていないとゾッとします。
「しかしだな……」
「気持ちはわからなくもありませんが、ここは私達が子離れしませんと」
「そうか。小春に婿をとらせるか……そうすれば離れずに済む」
名案だと言わんばかりに刑部様はにこやかに笑っていましたが、良くみると目は笑っていなかったので、何かが起こりそうな気がしてなりません。
後にあんな事になるなんて……予想通りでした。




