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戦国猫日記  作者: 黒猫ルナ
第二部
15/19

小春様の縁談

遅くなりましたが、明けましておめでとうございますm(__)m

今年も戦国猫日記をよろしくお願いしますm(__)m

――数刻前に刑部様が、小春様と小石様を執務室に呼び出しました。


「私が縁談ですか?」


こてんと首を傾げる小春様は、刑部様と小石様の愛娘です。私を膝に乗せ、顎を撫でている姿はどこにでもいる女の子です。


「小春が嫌であれば、喜んで破談に持っていく事にするが?」


刑部様は小春様が可愛くて仕方無いようです。

もちろん、小石様にジロリと睨まれ慌てて口を閉ざしていました。


「父様、それは色々と問題があると思います。ところでお相手は、どなたですか?」


小春様が、引き気味なのは気のせいでしょうか。


「相手は真田家の次男、信繁殿だ。小春が縁談に乗り気でなければ、家ごと潰しに……」


「旦那様、自重なさいまし。小春はもう大人なのですよ?」


今日の刑部様は、ある意味やる気満々ですね。もし、小石様がとめていないとゾッとします。


「しかしだな……」


「気持ちはわからなくもありませんが、ここは私達が子離れしませんと」


「そうか。小春に婿をとらせるか……そうすれば離れずに済む」


名案だと言わんばかりに刑部様はにこやかに笑っていましたが、良くみると目は笑っていなかったので、何かが起こりそうな気がしてなりません。


後にあんな事になるなんて……予想通りでした。

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