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戦国猫日記  作者: 黒猫ルナ
第一部
10/19

私と迷子

刑部様の風邪が治った日は宴でした。


呑めや唄えやでお城の中はにぎやかです。


「あまり飲み過ぎるなよ、」


「父上こそ飲み過ぎには」


五助さん親子は互いに飲み過ぎるなと言い合っている。


「小石様と刑部様は仲睦まじくて」


「羨ましいわホント」


厨に向かうと、女中さん達の呟きが聞こえる。


「あら、月耀様いらっしゃい」


いつもの女中さんに小魚を貰う。


厨の隅っこを借りて小魚を食べようとしたら、

何かが私の前を横切った。


……あっ私の小魚。


横切った何かに小魚とられました。


横切った何か――私より小さい仔猫は何処からか迷い混んだらしい。


勿論、厨はパニックになりました。


「誰かぁ……その仔猫捕まえて」


「素早いからむーりー」


……結局私が捕まえました。勿論首根っこ抑えた某猫の宅配便……もとい母猫が仔猫を運搬するアレ。


話を聞くと、迷子でした。


……どうやら母猫とはぐれたらしい。城下町をさ迷い何故かお城にたどり着いたという事だった。


ある意味すごいかも。


「仔猫どうしましょう」


「刑部様に相談なさらないと……」


女中さん達が刑部様に相談したらしく、私に弟分が出来ました。名前は琥珀と名付けられました。

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