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戦国猫日記  作者: 黒猫ルナ
第一部
1/19

気づいたら戦国でした

朝、仕事に出勤する途中。私、斎藤すみれ(30)はあっさりと交通事故で死んでしまった筈、なんだけど……うん。生きてるみたい。


これって、転生っていうのかしら?と思いつつ辺りを見渡すが何も見えない。が、隣に何かいる感触はある。聴こえるのは子猫の鳴き声。しかも生まれたてっぽい。時折、撫でられる感触。


……なんかザリザリしてる。


――この時に気づけば良かったんだけどね。猫になったって。

猫になったのに気がついたのはうっすらと目が見える様になってから。

……嘘です。かなり前から気づいて、現実逃避シテマシタ。母猫に舐められ色々と恥ずかしい思いはしましたが、何とか親離れをして今は猫として生きることになりました。


――心残りはいっぱいあるけど、仕方ないよね?

こうなったら猫生楽しんでやる。開き直るしかないし、頑張ろう。

それにしても道路が砂利道ばっかりだよね……アスファルトとかコンクリートの道路がない気がする。


寝床がお寺だから小坊主さんや和尚さんになでくりまわされ毛はボサボサになるけど、猫だから仕方ないよね?


――そろそろ拠点移動しようかな。なんて考えていたらふわりと身体が浮くと同時に投げ飛ばされた。


何とか受け身をとり着地する。この時ばかりは猫で良かったと思う。


「ちっ後少しだったのに」


声のした方を見れば5、6才位の小袖を着た男の子が舌打ちをしている。


……ナニしようとしたのかしら?このガキんちょは。


猫になってから怒りっぽくなった気がする。


シャーッと威嚇音をあげる。私が戦闘体制に入ろうとした時、


「何をしている。猫は投げるものではないぞ」


髷を結った男の人が男の子に注意をする。どこで見てたんでしょう。ホント。


……時代劇の撮影かしら。ちょんまげと着物のなんてテレビだけだし。


後に、髷を結った男の人は大谷吉継本人だと知りました。

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