SO
「相川さん、お久しぶりです」
「おう、総長との話し合いは終わったか?」
「はい」
「どうだった?」
「結構威厳があるような人でしたけど、優しい人でした」
「そうか、じゃあ行くか」
「どちらに?」
「SOのデスクだ」
「SO?」
「Section XIII — Special Operations on Transnational Anomalous Crimes。通称SO、国家を跨ぐ異常な犯罪集団に特化した特殊班。長いからSOって俺らは呼んでる」
「SOですか」
「ああ、行くぞ」
それから、相川さんに着いていった。
エレベーターに乗って下まで降りて13階まで降りた。
エレベーターから降りると海外の刑事ドラマに出てくるような、オフィスが並んでいてSOのデスクは一番奥だった。
でも、それ以上に気になったのは他で仕事をしている人達にじろじろと見られたことだった。
「なんか色んな人に見られている気がするんですけど」
「まあそうだな、お前の目は特殊だだから皆気になってるだろうが気にするな」
此処にいる人は色んな国の人が集まっていた、此処で働いていると言うことは相当な実績があるし色んな凶悪犯罪者と対話してきたはずだが、それでも俺の何でも見透かしてしまう目には恐怖を感じるらしい。
相川さんは気にするなと言ったけどやりずらいことには変わりなかった。
「此処だ」
透けている扉を開くとすらっとした男の人と落ち着いた様子な女性がいた。
「さあ皆新しい仲間だよ」
「皆って程の数でもないでしょ、相川さん」
「そんな寂しいこと言うなよ仁」
「はいはい、そこまでさあ自己紹介しましょ」
此処は俺が最初に挨拶すべきだと思い口を開いた。
「初めまして、河上心太です」
「僕は真神仁です、リラックスしてね」
「私は沢渡 沙雪です。話は相川さんから聞いてる会えて光栄だわ心太君」
「仁は理捜査、犯罪心理に長けていてこれから捕まえるサマエルの取り調べは仁を主体に行っていく、沙雪はプロファイラーだ。そして俺は相川慎一、SOの班長だ。改めてよろしく」
「お願いします」
「心太君」
「はい?」
「私はプロファイラーだから分析を担当するから君の目についても分析してもいい?」
「はい」
「心太君の目には色んな謎があるからその謎が全て解明すれば、眼鏡を外しても大丈夫なようにできるかもしれない」
「本当ですか?」
「うん、それに上手くいけば今後の捜査にも大きな発展があるからね」
どうやら俺は周りに恵まれているらしい。




