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モーガン

翌日、俺はインターポールの本部、リヨンに来ていた。

一階の受付で名前を言い、リシャールさんが来てくれると言うことで少し椅子に座って待った。


「お待たせ」

「リシャールさん、お久しぶりです」

「うん、じゃあ行こうか」

「どちらに?」

「一番偉い人に会いに行くんだよ」

それから、エレベーターで五十階まで行き、景色が見えるエレベーターだったんので景色を楽しんだ。

「随分と高い場所まで行くんですね」

「まあ、それだけの人と言うことだ」

インターポールとは世界中の警察機関をまとめる組織でもある、その国で負えなくなった事件や世界的なテロ事件などがあればインターポールが担当することになる、サマエルと言う組織や神鹿狼奈はそれに追われていると言うことは世界中でも一番危険な人間となる。

五十階に着いて他の部屋はないのに廊下があって少し歩いた。

リシャールさんが二回ノックして名前を言い入ることができた。

「来たね、河上君」

「初めまして」

「うん、立ち話もなんだそこに座ろう」

部屋の中は広くて、この部屋の主が座っていた椅子と机以外に、目の前にテーブルと椅子が四つ置いてあった。

言われた通りに椅子に座ったがリシャールさんは、席を外すことになった。

特にこの人に関する注意点などは言われてないので、今まで偉い人には沢山あったのでそれなりに粗相がないように心がけた。

「コーヒーでいいかな?」

「え?あ、はい」

そう言うとこの人は部屋の奥にある戸棚に手を出して、インスタントコーヒーを取り出して淹れていた。

「私はコーヒーが好きで一時間に何回も飲むものでね、自分で作っているんだよ」

「お好きなんですね」

「まあね」

そこで気づいた、この人日本語を喋っている。

フランスにきて違和感が沢山あった、それまで聞き馴染みがあった日本語を殆ど聞かないのだ。まあ外に出てそれだけでもストレスはあった。

「はい、どうぞ」

コーヒーを渡された。

「ありがとうございます」

「まだ自己紹介してんなかったね、私はインターポール事務総長ヴィンセント・モーガンだ」

「河上心太です」

「うん、君のことはよく知っている。フランスには慣れたかな?」

「いえ、まだ来て二日ですから」

「そうか、まあ時期に慣れていけばいいけどこの仕事をするなら国を飛び回って行くことが必要になるからそれはもう了承しているんだよね?」

「はい」

「そう、なら良いんだ。それで君の目に関してだが今の僕はどう見える?」

いきなりそんなことを聞くものだから少し迷った、ここで少しでも気分を害することを行ってしまえば最悪くびだ。でもこの申し出を断る方がまずいと考えて俺は目を使った。

色は銀青色だった。これは使命感や冷静さを示す色だった。

「冷静さと使命感が一番濃いです」

「そうか、今私は使命感を感じているのは間違いないな」

「当たってますか?」

「ああ、今サマエルやマラクは世界中で半分の犯罪に関わっているそんな巨大な組織に対して我々は君と言う切り札を持ったんだこれ以上に心強い味方はいないよ」

モーガンさんは厳格な見た目に反して意外と優しいと感じた。

「それで君にはサマエルやマラク専門の課に属してもらう」

「専門の課?」

「ああ、そこには今三人いるから君は四人目だ、これで課は完成する後で顔合わせしてもらう」

「分かりました」

「では、何かあれば此処に来るといい」

「分かりました、ではこれで」

「ああ」

それから部屋を出ると相川さんが立っていた。


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