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頼庵のエッセイ集

調べると奥が深くて困る

作者: 藤谷 K介(武 頼庵)



 本日もK介エッセイにようこそ!! お目通し頂きありがとうございます!!


 さて、皆さんは自分のお話し(連載物でも短編でも)を執筆なさるときは、事前に下調べの様な事をなさりますか? 

 例えば書籍を調べたり、今はインターネットで色々と調べたりもできますね。時にはお話の内容に詳しい方にその内容を聞いてみるとか、情報って収集しようと思うと様々な方法があって、様々な事が書かれてます。


 その中でどのようにして必要なモノをピックアップしているのでしょう?


 

 と、いう事で本日のテーマはですね、『調べたら困った』という事について話をしていきたいと思います。


 では行ってみましょう!!



 最近というか、先週の頭頃よりメイン連載のお話の執筆を再開したわけなのですけど、『再開した』と言っている事から分かると思うのですが、連載は普通に毎週ですが更新していたんです。


 しかしとあることが気になって調べ始めてみたら、自分が思っているものとは違うという事が判明しまして、そのまま初期の構想のままで執筆して行ってしまうと、辻褄が合わなくなる可能性があるなと考え直し、執筆をそこまでで中断。


 出来る限り調べてから構想を練り直して執筆を再開しようと思ったわけです。


 いやこの判断がですね、とてつもない困難に遭遇してしまう原因だったんですよね(笑)


 

 簡単に説明すると、執筆していた連載物は『この世のものでは無い者達』が出てくるわけなのですが、それを登場人物達がドタバタも有りながら解決に導いていく――みたいな流れで進行しています。


 なにが困ったのかというと、実は『巫女様』とあまり詳しくは言えないのですけど(先の話の内容になるので)、『この世のものでは無い者達』をどう対処するのかという点ですね。



 皆さん巫女様ってどのような印象を持たれてますか?


 やっぱり初めに思い浮かぶのは神社などにお勤めになられている『巫女様』じゃないかな? 漫画やアニメなどでもよく用いられる職業ですし、宮司さんなどよりもヒロインとしてはキャラ化しやすいと思うので。


 私の作品でも巫女様が登場するのですけど、私の作品の中の巫女様はちょっと毛色が違うと言いますか、神社などで――という感じではないんですよね。


 そこで、巫女様というモノを調べ始めたのですよ。変な好奇心とかは無いですよ?(笑) あくまでも作品の中でのキャラ職業が巫女様なので物語に合うかどうかを調べたかったんです。


 あまり皆さんのイメージを壊したくないので、私が調べていた事で話を進めていきますが、『巫女様』として有名な方のお名前って皆さんご存じですか?


 歴史や日本史好きな方ならお分かりかもですが、一度は目にする・耳にすることが有る名前だけは知っているはずの人物――そう、倭国の女王『卑弥呼』その人なのですよね。そうなんですよ『巫女様』ってけっこう昔からの存在なんです。


 その当時の『巫女』とは『占いをする人』の様な位置づけであったようで、今現在の様な多種多様な『占い』ではなく、『占術または占』や『卜』というようなものをしていたようです。


 これらを用いて、吉凶や物事の方向性を決めていたと言われています。

 使っていた物は動物の骨や木の実、種などのようですね。


 ここまで調べてまず困ったのが、初期構想時点での自分の作品内で登場させる予定だった『巫女様』がかなり現代の巫女様像に近くて、本来作品内で登場させるべき『巫女様像』は卑弥呼の存在に近いものであるという事。


 構想の段階からやり直しですよ。(笑)

 


 そのまま巫女様というモノを調べていくとですね、時は進みますが戦国期前後(ここまででも色いろとあるようですけどそれは省略しますが)にて卑弥呼と同じような事をしていた方々がおりまして、それが軍師たちですね。


 軍師と言われる者は皆さんが思っているような人物像として定着するのは、織豊期ごろですね。山本勘助や黒田考高(官兵衛)、竹中半兵衛、立花道雪、直江兼続などなど、名高い軍師と呼ばれる方々がいますが、その中でも山本勘助に関しては確かに軍の采配や指揮、そして戦術などを考案実行してもいたようですが、その本来的な役割は卑弥呼の様な巫女様的占術に近い事をしていたようです。


 そうですね、こうなってくるとお話を構成していく際に『巫女様』の性別を女性のままにするかそれとも男性にするかで迷ったりもしました。


 自分のイメージ的には女性の方が合っていると思ったので、そのまま女性の巫女様で進める事にしたんですけど、前述した通り現在の巫女様像では無いので、少し経験を積まれた方を巫女様にして、話の方向性を保つことにしたんです。


 ここまででも結構な時間がかかったんですけど、更に物語の『土地的な物』も考慮に入れる事にしたんですが、考古学的にも歴史学的にもですね『どうなのかな?』と思う点が出てきます。


 作品の中では何処が舞台としているのかを明言はしてませんが、ざっくりと東北的な考えはあって、しかし卑弥呼などが生きていたとされる時代に、国はおろか集合住宅(要は村みたいなものですね)などが存在していたのかなどの要素が出てきまして、更にあったとして祭事が行われていたという事が書かれていたりするものを発見できなかったんですよね。


 東北にも、墳墓などが点在してますから、人の営みは有ったのは確かなのですけど、詳しくは分からない。なので独りで調べに――というのもちょっと寂しいので、リアルの友達と共にそういう場所へと出掛け、歴史資料館や博物館などを巡ったりしながら情報を整理して行きました。


 結局のところ、この作業というか工程に時間がかかってしまいまして、更新停止から約10ヶ月の日数がかかってようやく何とか構成を纏め、執筆再開のめどが立ったという事になります。


 調べものを始めてしまうと、集中しすぎてしまう癖がありまして、もっと前に妥協点を見つけ出せればとも思ってしまいますけど、自分の知識を蓄えられたと思う事にしてます。



 とまぁ、連載再開にあたってなぜ時間がかかったのかというお話ですけど、興味のままに調べていくと止め時が分からなくなっちゃう困った自分が居ます。というお話しでした。



 今回のお話はここまで。

 お付き合いいただきありがとうございます!!


 

 


 



御読み頂いた皆様に感謝を!!


 メイン連載が止まったのはこういう理由からだったのですけど、待ってくださった皆様には本当に申し訳なく思います。


 時々またあるかもなので、その時は許してね。(^▽^;)



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― 新着の感想 ―
[良い点] 調べることで、思っていたのと違って構成を変えることってありますよね。 とても共感出来るエッセイでした。 私の場合は、どうしようもなくなったら、小説の中での設定なのでと押し切ってしまいます(…
[一言] 下調べ、大事だと思います。 でも現実に沿いすぎると日常描写になってしまい面白味がなくなるので下調べした部分をフィクションに落とし込む作業が大変になりますわね。 最近、女子の罪に対する罰への…
[一言] やっぱり執筆する時には色々調べますね。 特に歴史物は調べないと書けませんし。 で、調べた結果不都合な事実が見つかって方向転換を余儀なくされることも少なくないのですが、一方で調べた結果ピース…
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