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   第五十二話  鑑定してもいいか?





 青行灯を倒してレベルアップした俺にグラッグさんが聞いてくる。


「なあロック。青行灯を倒したんだからレベルアップしたんだろ? 鑑定してもいいか?」

「ええ、構いませんよ」

「なら早速」


 鑑定を発動したグラッグさんには、こう視えてるハズ。


 ロック(転生者) 経験値 2896万3781

 職業    隠れ里の民

 年齢      10

 レベル     99

 スキルポイント 99

 Hp  72970(2970+70000)

 ⅯP  72970(2970+70000)

 力   62475(2475+60000)

 耐久力 62475(2475+60000)

 魔力  62475(2475+60000)

 魔耐力 62475(2475+60000)

 知性  62475(2475+60000)

 速さ  62475(2475+60000)

 運   60005

 装備   10倍強化極鬼包丁(攻撃力2000万)

      10倍強化龍の戦衣(防御力12000)

      取り出しの指輪

 攻撃力 20194950

(62475+62475+7万+2000万『10倍強化極鬼包丁』)

 防御力   234950

(62475+62475+7万+4万『10倍強化龍燐の小手』)

 魔法攻撃  124950(62475+62475)

 魔防力   124950(62475+62475)

 装備    10倍強化極鬼包丁   (攻撃力  2000万)

  10倍強化妖刀村雨   (攻撃力    22万)

  10倍強化ヤマセミロング(攻撃力  22000)

      10倍強化龍燐の戦衣  (防御力  36000)

      10倍強化龍燐の小手  (防御力  40000)

 所持スキル 鑑定 マジックバック  限界突破

 究極の忍者

(HP+7万 ⅯP+7万 攻撃力+7万 防御力+7 

力+6万 耐久力+6万 魔力+6万 魔耐力+6万 知性+6万

速さ+6万 運+6万)

千里眼 存在把握 瞬間移動 自在疾走 認識不可能 完全分析

強手裏剣 爆水の術 火炎の術 轟雷の術

大威徳明王撃 不動明王撃 金剛夜叉明王撃。

甲賀の薬草の知識 分析 錬成 影渡り 五感強化 投擲玉 鬼王降し



「想像以上のチートステータスだな。こりゃナンの心配もいらないな」


 グラッグさんの感想に、ムサシさんが頷く。


「確かに。ワシのステータスなぞ、恥ずかしくて表示できんわ」

「いえ、そんなコトありませんよ」


 即答した俺に、ムサシさんが苦笑する。


「謙遜も度が過ぎると嫌味になるぞ」

「いえ、ホントのコトです。青行灯と戦って痛感したのですけど、ボクは、このステータスを使いこなせていません。完全に使いこなせていたら、もっと簡単に青行灯を倒せていたのに」


 心の底から、そう思っている。

 最初から最高の正拳突きを放てていなら。

 グラッグさんとムサシさんが、傷つくコトなど無かったのだから。


 それにラッキーなコトに極鬼包丁が手に入った。

 これで攻撃力強化を急がなくて済む。

 だからしばらくの間、体を自由自在に使い込ます練習に専念しよう。


 なにしろ俺は、まだ10歳。

 もっともっとステータスに頼らない強さを取得するコトが出来る筈。

 3歳から育てた神経組織も役に立ってくれるだろう。


「そうか。なら何も言うまい。しっかりと己を鍛えるが良い。しかしワシに手伝える事があるなら言ってくれ。若き力が育つ手伝いをするほど、老人にとって楽しい事は無いのだからな」


 そう言うムサシさんを押し退けるようにして、グラッグさんが大声を出す。


「冒険者ギルドも協力を惜しまないぞ!」

「グラッグ! おぬしはギルドの仕事で忙しかろう。ロックの事は、ワシに任せておけ」

「何を言うか! ダンとモーリに頼まれてるんだ! だからロックの事は、オレに任せとけ」

「ロックは極鬼包丁を手に入れておる。拳闘士のオマエじゃ、極鬼包丁の扱いを教える事など出来ぬ!」

「ロックの話しを聞いてなかったのか? 体を使いこなす訓練をする、と言ってるだろうが。体を使いこなすのは、拳闘士に優る職業は無い。となるとオレが1番適任という事になる!」

「勝手に話しを進めるな!」

「そっちこそ!」


 言い合いを始めるグラッグさんとムサシさんにモカがキツイ声を上げる。


「なかよくしなさい!」

「「……はい」」


 さすがにモカに正論を言われると弱いらしい。

 グラッグさんとムサシさんは、シュンとして黙ってしまった。


 よし、ここでハッキリと言っておくか。


「グラッグさんからもムサシさんからも、学ぶべきコトは沢山あります。だから2人に稽古をつけて欲

しいと思うんですけどイイですか」


 子供の俺が2人に気を使っているコトが伝わったのだろう。


「分かったよ、ロック。ムサシと一緒にお前に伝えるべき事を伝えよう」

「承知した」


 こうしてオレはS級冒険者2人に教えてもらうコトになったのだった。









2023 オオネ サクヤⒸ

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