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   第四話   最初はスライム。基本中の基本だな





 父さんに鍛えてもらって3か月後、俺のステータスはカンストし。


 レベル   1

 Hp   30

 ⅯP   30

 力    25

 耐久力  25

 魔力   25

 魔耐力  25

 知性   25

 速さ   25

 運     5

 攻撃力 550「25+25+500(拳撃強化Lv1)」

 所持スキル 

 鑑定 マジックバック

 斬撃強化Lv1(攻撃力+300)拳撃強化Lv1(攻撃力+500)


 になっていた。


 カンストしてはいるが、そんなに高いステータスじゃない。

 だってレベル1なんだし。


 でも3歳児にしては凄いステータスだと思う。

 何しろ、この世界の成人男性のステータスは。


 HP   10

 ⅯP   10

 力     9

 耐久力   9

 魔力    8

 魔耐力   8

 知性    4

 速さ    9


 なんだから。


 とはいえレベル1である以上、ステータス値が今よりアップするコトはない。

 そう俺がプログラムしたのだから。


 それよりも。

 今の俺にとって重要なのは、攻撃力が550に増えているコト。

 スキル拳撃強化Lv1を手に入れた結果だ。


 前に説明した通り、力と速さのステータスの合計が攻撃力になる。

 つまり力25と速さ25を足した数値=50が、俺の攻撃力だ。

 でもそれは、基礎となる攻撃力の数値。

 武器を装備した場合、基礎の攻撃力に武器の攻撃力がプラスされる。


 しかし今回の場合、+500は武器の攻撃力じゃない。

 スキル『拳撃強化Lv1』による攻撃力+500の効果によるモノだ。

 拳撃強化Lv1は正拳突きを5万回繰り返す事により習得できる。


 ついでに言うと、斬撃強化Lv1は攻撃力を300増やすスキルだ。

 そして攻撃力は、上昇値が1番大きいものが反映される。

 だから攻撃力550は、拳撃強化Lv1によるもの。

 拳撃強化Lv1の方が斬撃強化Lv1よりプラス値が多いからだ。


 でも装備した武器の攻撃力もプラスされるのが斬撃強化の凄いトコ。

 装備武器次第で、蹴撃強化による攻撃力を大きく上回る。

 だから。


「ロック。この短剣をお前にやろう」


 父さんから手渡された短剣を手に取ると同時に。


 攻撃力 950

「25+25+300(斬撃強化Lv1)+600(ミスリルダガー)」


 と表示が変わった。


 ってコレ、ミスリルダガーなの!?

 攻撃力600って、3歳児に持たせる武器じゃないって!

 などと目を丸くしている俺に父さんがニッと笑う。


「斬撃強化も拳撃強化も、特性のない職業だったら物凄い数を反復しないと取得できないスキルだ。けどロックは、たった3カ月で両方を取得したろ? ってコトはロックの職業は、剣スキルも格闘スキルも取得しやすい職業ってコトだ」


 そう。

『里山の民』は、どんなスキルも簡単に取得できる職業だ。


「そしてロック。職業によって手に入り易いステータスと、手に入りにくいステータスがあるのは知ってるよな?」


 もちろん知ってる。

 例えば力をアップさせるスキル『力強化』。

 重騎士や格闘家などは取得し易いが、魔法使いや僧侶などは取得しにくい。


「で、だ。ファイナルクエストじゃあ、取得しにくいスキルを取得する為に、ミニゲームをクリアしたりイベントをこなしたりしてスキルを手に入れて、ステータスをアップさせてたろ? でもリアルであるこの世界じゃ、スキルを手に入れる方法が他にもあるんだ」

「それってひょっとして、今日までやってきた練習のコト?」


 俺の質問に父さんが頷く。


「そうだ。例えばレベル2のステータスは50が限界で、どんなに鍛えても50以上にはならない。でも強化スキルを手に入れたら、そのスキルの分だけステータスをアップさせることができるんだ。ファイナルクエストと同じでな」


 そこはファイナルクエストと同じなのか。


「でもゲームのファイナルクエストと同じスピードでレベルを上げていけるワケじゃない。フィールドを移動するだけで時間を消費するし、ダンジョン攻略に数カ月かかるのも珍しい事じゃないからな」


 なるほど。

 ま、考えてみたら、この世界はリアル。

 ゲームと同じ時間感覚で話が進んでいく筈がない。

 同時にリアルだからこそ、試行錯誤の末、様々な方法が確立されたんだろう。

 スキルを得る方法や、ステータスを伸ばす方法なんかが。


 とにかく!

 転生者とはいえ、俺の体は3歳児のモノ。

 モンスターをガンガン倒して経験値を稼いで一気にカンスト!

 と言うワケにはいかない。

 だから、父さんと母さんの元で力をつけよう。

 この世界の知恵を身に付けながら。

 という俺の考えを読んだみたいに。


「とにかくロック。レベル1のステータスがカンストしたんだ、地道にレベルを上げていこう。とりあえず目標はレベル2だな」


 父さんは、そういって笑った。

 そして父さんは、俺を家の裏に広がる森の中に連れていき。


「よし、最初はスライム。基本中の基本だな」


 スライムを指さした。


 超有名なRpGで、最初に遭遇するモンスターがスライムだ。

 綺麗な青色をしていて、大きさは両腕で抱えられるほど。

 攻撃力は10。

 成人男性でも、何回か攻撃を受けたら命に係わる攻撃力に設定してある。

 Hpは7。

 この世界の一般人でも、上手くいったら1撃で倒せるHpだ。


 そしてミスリルダガーを装備した俺の攻撃力は950。

 仮に1割しか攻撃力を発揮できなくても、それでも俺の攻撃力は95。

 だから当然。


 スパッ。


「ピギィ!」


 俺は簡単にスライムを倒したのだった。


 とはいえスライムの経験値は1。

 そしてレベル2になる為の必要経験値は12。

 つまり、あと11匹倒さないとレベルアップ出来ない。

 でも、今の俺にとってスライムなんか敵じゃない。

 11匹くらい、あっという間に倒せる筈だ。


 というコトで。


「よし、ガンガン倒すぞ!」


 俺はやる気満々で、そう叫ぶが。

 なかなかスライムと遭遇できず、この日は7匹倒して1日が終わったのだった。








2023 おおね サクヤⒸ

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