表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/20

2話

 恐怖による支配を行うギャング。


 平和を守るために戦う管理局。


 二つの組織が対峙した時、勝負を決める方法はただ一つ。


 ──『ラクロス』である。





 アミマルタウン最大規模のラクロススタジアム。そこではギャングと管理局、二つの組織が火花を散らしていた。


「待っていたぞ管理局!」


 ギャングの一人、トリアルが不敵に笑う。


「ギャングども! お前たちの悪だくみもここまでだぜ!」


 ギャングに対するは正義の守護者。ラクロス管理局のメンバーたち。


 一人はうさぎの耳を持つ獣人の少女──モチ助。


 そしてモチ助の後ろに佇む少女はナミリ。


 彼女たちにはあと二人の仲間がいた。しかし二人はギャングたちの近くで命を失っている。


「くっ、よくもオレの仲間を殺りやがったなッ!!」


 モチ助の叫びには仲間を失った悲しみが込められていた。瞳にはうっすらと涙を浮かべている。


「知ったことではないな」


 それに対してトリアルの言葉は非情。まるでモチ助の仲間たちの死に無関係のようである。


「仇は討つぜ。必ずお前らをラクロス監獄にぶちこんでやる!」


「ふんっ。我々ギャングに逆らうとどうなるか、その身をもって知るがいい」


「……熱くなってるところ悪いけど。あの子たちの死因は、なんか天井から落ちたてきたことじゃないの?」


 管理局メンバーのもう一人、ナミリが何かを訴える。だがその言葉はモチ助には届いていない。


「この街を支配するためには、貴様ら管理局が邪魔なのだ。ここで消えてもらうぞ」


「消えるのはお前たちだぜ、ギャングども!」


「「いざ、ラクロスバトルッ!!」」


 勝者は栄光を掴み、敗者は消え去る。


 ギャングと管理局、二つの組織による戦いが始まる。





 ~ ラクロスの解説 ~ 


 ラクロスとは、足の代わりに網の付いた棒──『クロス』を使う、サッカーに近い競技である。


 この世界においては娯楽や社交の場、戦争など幅広い場面でラクロスが行われる。


 当然それらの用途によって、様々なルールが生み出された。


 今回採用されたルールは『簡易ラクロス』。


『簡易ラクロス』 は四対四の少人数で行うラクロスである。


 ちなみオフサイドなど、面倒なルールは排除されている。


 しかし、その実態は魔法や特殊能力が飛び交う武力衝突である。


 ※作中ではこの『簡易ラクロス』がかなりの頻度で採用されます。


 ~ 解説終わり  ~ 





「四人チームの試合。こっちは二人死体なんだけど……」


 通用口からコートへの移動中にナミリが愚痴る。


「勝利条件は二点先取でかまわんな? くだらん戦いを長く続けるつもりはない」


「おう、問題ないぜ」


 そんなナミリを無視して、ルールの細かい取り決めが進んでいた。


「……少しは聞きなさいよ」


「大丈夫だッ!! オレが三人分戦うぜ!」


「あなたのこと、信頼はしてるけど……」


 ナミリが不安を抱える中、ラクロスによる戦いが始まる。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ