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腹が減るとイライラするよね

 電車にゴトゴトと運ばれること約20分。


 俺たちは目的地である駅へと到達した。


 空腹である。


 駅の近くにコンビニは見当たらない。


 世は無情である。


「こっちだ」


 俺をここまで連れてきたギャル先輩は、そう言ってスタスタと歩き出す。


 ここまでろくな説明が無い。


 なぜ俺はここまで連れて来られたのだろうか。


 家には帰るのが遅くなるという連絡は入れた。


 そのすぐ後に妹から罵られるメッセージが届けられた。


 そんなにアイスが食べたいんなら自分で買いに行け。


 空腹を耐えながら先輩に着いて行くと進行方向にコンビニの看板が見えた。


 まさか俺の空腹を察して寄ってくれたのか!?


 だがしかし、そんなことはなかった。


「遅いよ」


 そのコンビニの前には俺がボスギャル先輩に呼び出されたときに、俺の両サイドを固めていたギャル先輩の片割れがいた。


 つまり、ここが目的地だということだろうか。


 そして察するに俺はコンビニに入ることは出来ないんですね。


 はい。


 さて、状況を整理しよう。


 よくコンビニで人がたむろしている場所には、前に学校で俺を呼び出したギャルの先輩方がいる。


 そのとき俺のサイドに立って見下ろしてきたギャルの先輩が二人と、なんか明らかに傷心しているボスギャル先輩がいた。


 うん、もう色々と察したよ。


「麗奈、友永の野郎を連れて来たよ」


 ボスギャル先輩は、『れな』というらしい。


「こんな時間に呼び出したと思ったら、そういうこと……」


 何かに納得したらしい『れな』先輩。


 だが待って欲しい。


 俺は微塵も納得がいかない。


「今の麗奈は見てられないんだよ」


 いい友達ですね。


 でも他所でやってほしい。


 だって俺が何かできる問題じゃないから。


「君がちゃんと仕事しないからだよ」


 他人行儀に俺をここまで連れてきた先輩と『れな』先輩のやり取りを見ていたら、もう一人のギャル先輩が話しかけてきた。


「はぁ」


 言われている意味がわからない。


 なぜ俺が先輩方の言われた通りに行動しなければならないのだろうか。


「状況はおおよそ理解しました」


 俺は話しかけてきた先輩に向かって口を開く。


 他の二人の先輩もこちらに意識を向けているのがわかる。


「とりあえず何か食べれるものを買ってきてもいいですか。バイト上がりで腹が減ってるんですよ」


 そして、いいタイミングで腹が鳴る。


 お前、いい働きをするじゃないか。

・左腕的なギャル先輩

主人公が呼び出されたときに左側に立っていたギャル先輩。

何を考えているのか、よくわからないギャル。

表情もあまり動かないタイプ。

優秀な兄がいて、家族に比較され続けているという設定がある。

別に頭は悪くないと思う。

三人の中で一番背が低いEカップ。

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