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俺を通してイケメンを見ているとき、イケメンもまたお前を見ている

 最近なぜか女子生徒に話しかけられる。


 ついに俺にもモテ期なるものが到来したのだろうか。


 まあ、そんなことはないのだが。


「あの、滝川くんって今誰かと付き合ってるのかな?」


 なんで俺に聞くのだろうか。


 いや、わかっているけどね。


「さあ、とくに誰かと付き合ってるとは聞いてないけど」


「そうなんだっ、よかったー!」


 ホッと胸を撫で下ろす女子生徒。


 この程度の情報で安心するとは甘いな。


 俺は又聞きで奴が付き合っていたことを知ったことがあるくらいには、奴の恋愛事情に興味がないのだからな!


 奴もわざわざ俺に誰それと付き合っているとは伝えて来ないからな。


 伝えて来られても反応に困るけど。


 それにしても嬉しそうな顔をする。


 もう行ってもいいかな。


「もう行ってもいい?」


「あ、引き止めてごめんねっ。ありがとう!」


「じゃ」


 はたして彼女に勝ちの目はあるのだろうか。


 二人が付き合うかどうかに興味ないが、自分が関わっただけに結末が気になる。


 まあ、高校に入ってからあいつは誰とも付き合ってないけど。


「よう、遅かったな」


「うーす、ちょっと女の子に呼び止められてな」


 移動教室に入ると、高校に入ってから仲良くなった連中に声をかけられる。


「あぁ、どうせいつものだろ?」


「まあな」


「やっぱり」


 入った輪の連中と笑い混じりに言葉を交わす。


 「で、誰?」「あの子」「あぁ」などと雑談していると、遅れて主役が教室に入ってきた。


 適当に雑談を挟んだところで、答えの気になる質問を投げかける。


「ところで、お前って高橋さんのことどう思ってんの?」


「高橋さんって誰」


 哀れ高橋さん、君の想い人は名前すら把握していませんでしたよ。


 あの子、と視線で答えてやると。


「あぁ、いつもお前を無視してる子か」


 と、言って興味を無くしてしまった。


 名前は覚えていなかったけど、存在は認識していた模様。


 残念、高橋さん。方向性は良かったけど高さが足りなかったね。

・同じクラスの高橋さん

主人公とイケメン幼馴染と同じクラスに所属する女子生徒。

イケメン幼馴染の名字を作中に初めて登場させた功労者。

毎朝名前を読んで挨拶をするという、印象付け戦法を実行した策士。

しかし、主人公を無視するという痛恨のミスをすることにより、好感度が真下に向かっていた失敗ガール。

クラスで三番目に可愛いくらいのBカップ。

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