俺の幼馴染は超イケメン
俺にはイケメンの幼馴染がいる。
家が近所で幼稚園から付き合いのある、いわゆる腐れ縁というやつだ。
こいつがどれくらいイケメンかと言うと、顔面だけで飯が食えていけそうなくらいのイケメンだ。
俺はテレビに映っているどんな男性アイドルよりも、こいつの方がイケメンだと思っている。
そしてというか、こいつは凄くモテる。
とてもモテる。
ここで一つ、こいつのモテエピソードを語りたいと思う。
ある日の放課後、中学の仲の良かった連中と遊んでいたときのことである。一人の女の子が近づいてきた。
呼び出されるイケメン。
少し離れたところでやり取りが行われたあとにイケメンは戻ってきた。
そして戻ってきたイケメンはこう言いました。
「なんか手に『好きです! 付き合ってください!』って書かれててビックリした」
女の子は勇気が足りなくて自分の口からは言えなかったらしい。
かわいい。
そしてニ、三ヶ月くらい付き合ってフラレたらしい。
イケメン曰く。
「『わたしのこと好きになってくれないでしょ?』って言われて泣かれた」
らしい。
そして俺たちはイケメンでもフラレるという学びを得た。
その後もイケメンは後輩やら先輩やらから告白されて付き合うも、平均二ヶ月でフラレるということを繰り返していた。
イケメン曰く。
「付き合ってほしいと言われたから付き合ったのに、好きになってくれなくて辛いって言われて泣かれる」
などと供述しており。
俺たちはイケメンを交えて討論を重ねたが、なぜイケメンが短期間でフラレるのかという謎は解明できなかった。
この討論会は「付き合うとは何か」という哲学的な疑問を残して解散された。
•主人公
超絶イケメンな幼馴染を持つ普通の高校生。
勉強よりも運動が好きだけど、インドア派。
身長が182cmあり、現在も成長痛。
正直、誤字ったが、なんかうまいこと言えてる風になったのでゴリ押します。
そのせいか朝に滅法弱い。
気がついたら学校に着いていたことがある。
そのときイケメン幼馴染と会話していたらしいが、内容は一切覚えていないらしい。
目つきが悪いが、本人はあまり気にしていない。