ちょっとの下心と大きな危険
かなり短いです。
今俺は走っている。
この言葉を皆に伝えるために一瞬でも早く目的地に着くことを考えて走り続けている。
さっき先生から伝えられた言葉これを伝えれればたちまち自分は英雄となれるだろう、なんせこの言葉は今から始まるかもしれない地獄に怯えているだろう皆が一瞬にして安心することが出来る魔法みたいな言葉だからだ。
そんな事を考えていると最大の難所『階段』に着いた。
ここで急ぎすぎると転がり落ちるかもしれないだがそんな思考を振り払って俺は階段を駆け上がる。
理由は簡単だ、クラスの女子からモテモテになれるかもしれないという下心を持っていたからだ。
本当に男というものは悲しい生き物だ、だがだからこそ早くクラスに着いて皆にいや女子達に伝えたかったのだ。
だが運命は残酷なものである結局俺は女子達にこの魔法の言葉『自習』と伝える事は出来ないらしい何故なら…
ツルッ
階段を踏み外した事によりゴロゴロと音を出しながら自分の体は制御が効かずに今まで登ってきた階段から落ちていくその途中何度も頭を打ち血を流す、そしていつしか自分の体は止まっていた、だが頭から流れる血は止まる事を知らない、今起こったことを考えようとしても全く分からない、思考が定まらない。
とても眠くなるこの睡魔に身を預けてしまってもいいかもしれないそう考えて目を閉じる。
本当に人の命は儚いらしい、少しだ、ほんの少しモテたいとチヤホヤされたいそう思っていただけなのに簡単に俺は死んでしまったもう目を開くことはないだろう。
そのはずなのに俺は目を徐々にだが開いた。
「あれ?此処は何処、いや状況的に病院か?」
そんな思考をすぐに捨てる、簡単だ目を開くとそこは何処までも広がるような虚無だったからだ。




