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短編集  作者: 時田総司(いぶさん)


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13/20

『感覚共有』

再び思考盗聴器を使われ始め、一週間が経つ。そんな中で、不可解なことが起き始めていた。


頭に直接声が聞こえてきたのだ。ネットで調べてみると、『音声送信』というワードが見つかった。Hの声が鳴り響いて止まないが、無理やり勉強してその場を凌ごうとした。


しかし――。


俺の性格と能力では、そんな中勉強するのは無理に等しい。大学の受験勉強は、まるで話にならない程出来なかった。推薦入試という制度が無かったら、俺は確実に浪人していただろう。




――、


ズタズタに終わったセンター試験だったが、その最中に不可解なことが起こった。




(回想)




『解けるんかなー?』


『結構できてるじゃん』




! ……。


(俺の視界が――、見えてる……?)


(回想終了)




思考盗聴器は頭で考えたこと等がディスプレイに表示されるというモノ。


音声送信は、頭に直接音声等を送るというモノ。


しかし、視覚情報を見られる、というのは何なのか? 考え事をしながらトイレで用を足していた。すると――、


『わっ、変なモノ見せんな!』


『臭―い、コーヒーの匂いがするー』




(!?)




視覚だけではなく、嗅覚も……? 俺は困惑した。




五感も共有されているのか……!?




最早“それ”は思考盗聴器という機械だけではなく、五感を共有する物質というモノ、そこまでオーバーテクノロジーなモノになっていた。


(人の形をした人形みたいなものか?)


謎は深まるばかりだった。

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