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(転生)初夜

暗い。


真っ暗で何も見えない。


ここはどこだ?てか、どうなった。


確かーー


俺は、Web小説を読んでいてーー


よくわからないやつに異世界にーーってことは!


こ、ここが異世界……!!


待ちに待った異世界ライフ!


俺が異世界で無双してやる日が遂に来たぜ!!


段々と目が暗闇に慣れてきて、周りも把握できるようになってきた。


取り敢えず周りに目立つものは無さそうだ。


「さて、異世界の定番でーー中性ヨーロッパのような町並みや森の中ーーじゃねぇ!」


どこだよここ?


辺りにはなんと草しかなかった。


遠くを見てもなにもない。


大草原だ。


しかも夜。


敵の気配すらない。


ま、まぁ、ステータスでも見るか。


「す、ステータスオープン!」


そう唱えるとすんなりステータス画面が開く。


「さすがは異世界だな。なろうみたいな世界だな。そうそう、確か、能力は平均値……?」


その値は、


《攻撃力/10》

《防御力/5》

《体力 /1000》

《魔素 /100》


であった。

スキルは……ん?


《なろう攻撃Lv.1》

《光合成Lv.100》


なろう攻撃はおそらく頼んでおいたスキルであろう。


だが


「光合成……? しかもなろう攻撃のレベルを遥かに凌駕している、だと……!」


光合成って植物がやるやつじゃねーかよ……。

まぁ、異世界だ。

人間も光合成をするのであろう。

あれ?もしかして俺には葉緑体があるのか……?


暗くてよく見えないが、取り敢えず体は人間っぽい。

ひとまず安心だ。


そんな安心していると、スマホの着信音が鳴り響いた。


そうか、スマホを使えるようにって、言ったんだった!


「も、もしもし?」

「お、無事召喚されたみたいだな。よかった、よかった。能力もその辺り一帯の平均値にしておいたから安心していいぞ」

「あ、ありがとうございます!」

確か、見たことのある小説で能力の平均値をとったとき、神も含めてしまったというのを見たことがあったので少し心配したが、問題が発生しなくてよかった。

「スマホは、naroouマップとnaroou翻訳がついているから夜が明ければ町にいくといい。手違いで10kmほど町から離れてしまっているが、歩けない距離ではないだろう」

歩きなのかー。異世界だからワープ機能とか欲しいのになー……。

「魔法とかってあるんですか?」

魔素とかってあったし多分魔法とかもあるだろうと予想して訊いてみた。

「あるぞ。だが、初期値は平均値だ。かなり弱い適正だな」

では、あまり期待できそうにないな。まぁ、最初っから無双できても面白くないからな。

「まぁ、何かあればこの番号にでも電話してくれ。充電は魔力でできるからな。そういえばーー」

そうして電話が急に途切れた。


「最後、何言いかけたんだ……?」

かなり気になる。

何か重要なことみたいなトーンで言っていたし!


「かけ直すかーー」

そうして、スマホの電源をオンにーーできない?


あーー


充電0%じゃん!


寝るか。

幸い、どこでも寝られるというのが特技の1つだし。

そうして、意識が沈んでいった。




参考文献

・伏瀬,転生したらスライムだった件,2013

・冬原パトラ,異世界はスマートフォンとともに。,2013

・FUNA,私、能力は平均値でって言ったよね!,2016

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