表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/23

美々のストーカー

福丸は1週間美々のボディガードをつとめあげた。


彼女が部屋から手をふれば、福丸も笑顔で振り返した。

ボディガードを始めて数日たったとき、彼女は福丸にメモ帳を渡してきた。


「私、日本で使える携帯電話って持っていないの。何かあったらこれにお手紙を書いて郵便受けにいれておいて。」


実際には書く必要がある出来事は起こらなかった

のだが、仲良くなるチャンスだと思った福丸は

「今日のワンピースが似合ってた」

だの、恥ずかしくて口に出せないことをせっせと書いて郵便受けにメモをいれた。


「最終日に彼女をデートに誘おうと思っていたんだ。ボディガードありがとうバイバイ、て言われておわりじゃさみしいから。」

福丸が俯きながら言う。



ところが、ここから予想外の展開を迎える。


美々の両親が帰国する前日、美々は複数枚の写真とメモを持って家から出てきた。


彼女は写真とメモを福丸の前に並べていく。


写真には美々の家の前にいる福丸がうつっていた。


「メモは恥ずかしくて見れなかった。わざわざ並べてお礼を言ってくれるのかなって思ったんだ。」


美々が口にしたのはお礼ではなかった。

美々は福丸を見てにっこりと微笑んで言った。


「この写真とメモ、証拠品ね。今週あなたが私をストーカーしてた証拠。

訴えられたくなかったら、この証拠品、100万円で買ってよ。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ