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ナナちゃんの写真
紐の先をたどると、そこには犬がいた。
「これが拡大した写真だ」
警察官がもう1枚プリントを見せる。
凛々しい眉毛が印象的な犬が、まるで撮ってくださいと言わんばかりのカメラ目線を向けていた。
太いストライプの首輪も見える。
「ナナちゃんだな、これ」
「よっぽど似た犬がいれば別だけど…首輪も一緒ね」
確認を取るように警察官が言う。
「これは君の犬で間違いないんだね」
「この犬はナナちゃんだと思いますけど、ナナちゃんは友人の犬です。代わりに散歩していたんです」
「代わりに散歩、ねぇ」
警察官は納得していないように言う。
「この人、福丸って言います。お父さんは警察官です。警察官に嘘なんてつけないですよ」
嫌な予感がして、つけくわえておく。
何か疑われている。
ナナちゃんは愛想よく警察官にもしっぽを振っている。
警察官たちは少し席をはずして戻ってくると、言った。
「わかった。その友達の家に案内してくれる?」




