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波
「さーて、楽しもうぜぇけぇけっけっけ」
その女は両手を伸ばして高笑いをする、海の上で
青い髪のセミロング、薄く開いた唇
そいつの名前は、濡れ女という妖怪(力封印されてるけど)で、日暮蛍という名前である
「くくくくくさぁ、たーのしもうぜぇ、」
海の上を走る女、腰から上を動かさないでざざざざざざと走る
波の揺れをリズミカルにステップを踏みながら、それでも
足が沈まない
なんでか、彼女は海の妖怪だからである
しかも、そこはホームグラウンドといってもいいところだ
かわいそうなのは犯人である
泥棒さんは、その女に発砲するもかわされる
「けぇけっけぇー無ー駄っすねぇ」
海に潜ると犯人の船の真下から出る
「うわっ」
落ちる犯人
そのとき、人質を解放する
人質を抱くと、犯人を投げ飛ばす浜に
2,3人くらい