『歌会は餐を導くモノ』
2017/05/12 に Amebaに掲載したモノを抜粋。
「鈴回廊」
シャラ シャラ シャン シャン 鈴鳴り回廊。
シャン シャン シャラ シャラ 音鳴り続いてく。
シャラ シャラ シャン シャン 不可視欺な。
シャン シャン シャラ シャラ 存在価値は不明朗。
シャラ シャラ シャン シャン 唯一人の為。
シャン シャン シャラ シャラ 想える気持。
シャラ シャラ シャン シャン 動く統轄。
シャン シャン シャラ シャラ 鈴鳴り回廊。
シャラ シャラ シャン シャン 音鳴り続いてく。
シャン シャン シャラ シャラ 今日も今日とて。
シャラ シャラ シャン シャン 鏡世界に声響。
或る日か、謂われたは
『人の心に響く声持て。
人に優しくあれ。』
成れないし、成りたくもない。
そう放った吾が言の葉。
皆が開口揃える。
イイコ
ぶるのも、厭きた頃。
あたしは、改めて、考えてみる。
心に響く声とは、何か。
深なる優しさとは、何か。
出来るコトなら
可能なコトなら
遣ってみよう。
暇潰し、暇潰し。
端から
上手くいかずは、当前の理。
シャン シャン シャラ シャラ 赦しの螺旋。
シャラ シャラ シャン シャン 撥条回せ回せ。
シャン シャン シャラ シャラ 面白可笑しく。
シャラ シャラ シャン シャン バカしよう。
シャン シャン シャラ シャラ 鈴鳴り回廊、闇黒鏡。
暗紅色の螺旋状、降り着く先は、鏡世界。
明月の日に明鏡ナカには、澄んだ声音が響。
闇黒鏡内、君主、明鏡止水には、程遠い。
天も一段落した頃合か。
赦しの螺旋を緩めて。
撥条切れてお休み人形。
夢か現か、存在者。
晩餐はまだまだ始まったばかり。