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『歌会は始まりの音』
2017/06/02 に Amebaに掲載したモノを抜粋。
「時は動く」
光を愛さない道化が目醒めた。
全てを視守る月は再び堕ちてきた。
千の顔保つ詐欺師は再び踊り出した。
浮気性の蝶の邪神歌は再び花を枯らす。
ならばヤオヨロズのカミは何をすべきか。
留まりしトキは動き出した。
巡れ巡れ。
踊れ踊れ。
さぁ さぁ 謳いましょう。
留まりしトキの間に…
光を愛さない道化は自らの館を焼き滅ぼした。
全てを視守る月は一時雲隠れし姿を眩ませた。
千の顔保つ詐欺師は軽やかにトキの干渉を嫌った。
浮気性の蝶は邪神の歌を彼方此方の華に歌い涸らしていた。
八百の人格持つ守は力を無くした。
歯車は廻りだした。
砂時計の砂は落ち始めた。
吾、再び語りを綴るのみ―。
面白可笑しく語りましょう?