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『歌姫は無意味を歌う』
2017/05/13 に、Amebaに掲載したモノを抜粋。
「無」
世界刻は、
メグリ、メグリ、メグリ、メグリ、メグリテ。
行き着く先は、海の底。
ゆらゆら凪がれる、浪に呑まれて、終う。
凪がれは一度だけ、留まる。
それは、凪の時間。
風向は変わる。
向かい風から追い風へ
追い風から向かい風へ
流され往く。
矢張り、変わらず、
は、何かをカテに、生きている。
虐げ、屠り、カテにし、成り立つは現代社会。
見難いのは、見返りを求めた自身。
何の重みにも成らないのは、血繋。
釣られたのは、巧い策略の末の魚。
人の世は見難い