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祠之傀儡  作者: 八百萬
27/37

『仔カラス喚けよ都合良く』


2018/2/14


Ameba blogにて掲載したものを抜粋。



「八方美人」


 八方美人


俺はそう思ってる

顔色窺って

ご機嫌取って

拒絶が恐いから

何にも言わんだけ

孤独には慣れた

慣れちゃいけない

疵口にも

その傷みにも

盲目の不利

俺は外も中も嫌いだ

お互い

黒い腹を隠してんだから

薄汚い気色悪ぃ

仮面貼っつけて

矛盾塗れの真実を

あっちこっちで

良い顔する

解ってんだよ

虚栄だって事

けど

俺には

其れしかない


俺は偽り


彼奴らとは違う

特別な数字持ち

顔色窺うのは長けてんだよ

生憎様

家庭環境のお陰でね


親に似て

八方美人に育ったよ

俺以外の彼奴らも

穢ぇな

誂え向きに

やおよろず



まぁ

俺らなんて

所詮ダミーだ

ミラーに映る

一つの紛い物



八方美人



俺の気が変わらない内に





「つうと言えばかあ」


その裏に絶対的な信頼などありゃしねぇ


その嘆きと

 捨てられた仔鴉は「かあ」と鳴く



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