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祠之傀儡  作者: 八百萬
19/37

『人形はコッペリア』

2017/03/08 にAmeba にて掲載したものを抜粋。

『 藍歌 。』


哀謳に乗せて、詩を詠う。


滴に任せ、感情を流す。


何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。


ふらふらふらり、何かを求め、彷徨い歩く。


その何かを…、一時的に、味わうことは出来ても、今以上に傷つけないため、わざと突き放す。


好きだからこそ、傷つけないために、突き放す。


忘れてほしくて、悲しくて。


悪夢だと、想われてもいい。


何時もの事だから。


何度目かの茶番劇。


今日も、何処かで生き過ごす…。


慣れたよ、この遣り取り。


ああ…どうか、お幸せに。


哀謳に乗せて、詩を詠う。


滴に任せ、感情を流す。


何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。


ふらふらふらり、何かに飢えて、彷徨い歩く。


その何かすら、解らないまま。


不可視の世界に、迷い込み、何時しか、自我すら零れ落ちる。


掬われ、救われても、上手く伝えられなくて。


何時しか、疵を付けてしまう。


好きだから、怖い。


好きだから、踏み込めない。


疵付けるのが、疵付くのが、怖い。


哀謳に乗せて、詩を詠う。


滴に任せ、感情を流す。


何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。


何時しか、人が怖くなって、馴れ合う勿れと、距離を置く。


その裏の、本当は、ありがとうって、ごめんなさいって、上手く伝えることが出来ないだけ。


だから、仮でもいいから、好きだと言ってくれてありがとう、と今迄の人達に。


だから、仮の分際で、疵付けてしまいごめんなさい、と今迄の人達に。


なんて、…。


哀謳に乗せて、詩を詠い。


滴に任せて、感情を流し。


何巡目かの、季節を重ねる。


疎ましく、想われながら、生き過ごす。


今日もまた、…に損ない。


徒然、出鱈目書き綴る。


泣き崩れて 操り人形

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