『人形はコッペリア』
2017/03/08 にAmeba にて掲載したものを抜粋。
『 藍歌 。』
哀謳に乗せて、詩を詠う。
滴に任せ、感情を流す。
何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。
ふらふらふらり、何かを求め、彷徨い歩く。
その何かを…、一時的に、味わうことは出来ても、今以上に傷つけないため、わざと突き放す。
好きだからこそ、傷つけないために、突き放す。
忘れてほしくて、悲しくて。
悪夢だと、想われてもいい。
何時もの事だから。
何度目かの茶番劇。
今日も、何処かで生き過ごす…。
慣れたよ、この遣り取り。
ああ…どうか、お幸せに。
哀謳に乗せて、詩を詠う。
滴に任せ、感情を流す。
何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。
ふらふらふらり、何かに飢えて、彷徨い歩く。
その何かすら、解らないまま。
不可視の世界に、迷い込み、何時しか、自我すら零れ落ちる。
掬われ、救われても、上手く伝えられなくて。
何時しか、疵を付けてしまう。
好きだから、怖い。
好きだから、踏み込めない。
疵付けるのが、疵付くのが、怖い。
哀謳に乗せて、詩を詠う。
滴に任せ、感情を流す。
何巡目か、季節は巡り、歳月を重ねる。
何時しか、人が怖くなって、馴れ合う勿れと、距離を置く。
その裏の、本当は、ありがとうって、ごめんなさいって、上手く伝えることが出来ないだけ。
だから、仮でもいいから、好きだと言ってくれてありがとう、と今迄の人達に。
だから、仮の分際で、疵付けてしまいごめんなさい、と今迄の人達に。
なんて、…。
哀謳に乗せて、詩を詠い。
滴に任せて、感情を流し。
何巡目かの、季節を重ねる。
疎ましく、想われながら、生き過ごす。
今日もまた、…に損ない。
徒然、出鱈目書き綴る。
泣き崩れて 操り人形




