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『小鳥の囀りは癒しの音』
2017/05/11 にAmebaに掲載したモノを抜粋。
「ゆらぎ」
藍も夢も一握の運命―。
嗄れいく声に錆びる躯。
歯車の狂いは、僕の歪な凝り。
砂時間は、再び留まった。
運命は、裂けた。
何も無かったかのように。
まるで、最初からそうなっていたかのように。
自分がそうさせたのを、知っているのに。
知らん顔で、澄まし顔で。
ウタを紡ぐ。
何事もなかったかの様に、酷なことと、解っているのに。
或いは、ワザとかも知れない。
もともと、こういう人形なんだ。
柔らかい声と、安らぎの音を調べに乗せて。
1/fゆらぎの音を、届け。
少しでも、癒えるように。
少しでも、安らげるように。
人形は、いつまでもお利口さんして。
顔色窺って、御機嫌取りするのも、慣れた頃。
感情を隠して、表情を作って。
誰も知らない、ピエレッタ。
ゆらりるらり歌よ届け




