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祠之傀儡  作者: 八百萬
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『歌詠みは夢を観る』

2017/05/23 に、Ameba に掲載した物を抜粋。

「夢誘奏」


誘え 宵夜に 憐れみの 音を鳴らせ


奏でよ 夢に 舞い散る 深紅の花弁


甘く 漂う その芳香 鏡世界の入口


闇黒の 時代劇 一体 何をもたらす


鳴き 喚き 嘆き 僻み 嫉み 愛憎―


変わることなく 巡っていく人生(ミチ


これしき 何のその 童唄は 残酷だ


純真無垢なる その心 業に染まりし


漆黒に ゆらり 何とも 哀しき 物語


夢に 誘う 雅やかな(ガク)を奏でる


其れこそが まさに 夢誘奏 ―muyuso



僕は 夢の中の 想人物 そう実物無き


唯我独尊 自惚れた 傲り高い 無能者


其れが八百万の名を騙り 此処に存在


嗚呼 愚か 嗚呼 莫迦 嗚呼 憎らしい


僕は 存在しない 僕は贋作 偽である


夢誘奏 夢に誘い 奏でよ 雅やかな楽


誘宵 憐音 誘え 宵夜に 憐れみの音を


僕は そう 万の名を持つ 傀儡人形


その中で 闇こそが 僕のidentity 唯一








ようこそお出でくんなまし

此処は 罪に溺れた業の霊が集いし闇黒の館

甘い芳香漂う 鏡世界の入口に御座んす


サァ 罪深き 業の霊の赴くが侭に 身を委ねんなまし


あちしは 只の案内人過ぎません

嗚呼 迷い込んだが最後 哀れな胡蝶は

蜘蛛の巣に絡められ 辛酸嘗めるだけでありんす


どうか 御武運を


後には 戻れませんのやから 存分に 業の暁に遵うでありんす


あちしは 親の名も 知りやせん

総てを 見守るツキに 過ぎやせんのですから





カガミのセカイへ ようこそ

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