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討伐騎士マリーちゃん  作者: 緒丹治矩
マリーランス
192/221

188話

新章から五千字程度に抑えようと思ったのですが、早速破綻して元通りになってしまいました。

携帯で読まれている方には申し訳ありませんです。

なお、閑話3の場所は後で直しますので、暫くは御容赦ください。




「ちょっとレティ」

「何で御座いましょう」

「怒ってるのは判るけど、いい加減に何か話しなさいよ」

「ひぃ様、わたくしは怒っているのではありません。ただとても悔しいだけなのです」

「ああ、ハイハイ。じゃあ悔しい理由って何よ?」


 要塞中庭にある豪華な施設の客室と思しき部屋で、無言のままでドレスを着付けて来るレティに疲れる。

 コイツってば、朝起きた時からこうなんだよね。


『お早う御座います』


 石切り場でクーちゃんに切り出して貰った四角くデカい石を大量にストレージもどきに突っ込んだ後、戻って異常が無い事を確認して、そのまま二度寝したワタシが朝起きてみると、何時の間にやら倉庫に居たレティが声を掛けて来たのがそもそもの始まりだ。

 どうやら昨夜の外出に気付いて、様子を見に来てたらしい。

 しかもそのまま、何故かほとんど会話もないままに問答無用でこの部屋まで連れ込まれ、お風呂で磨かれると言う謎の責め苦をやられた挙句、今に至るって感じなのですよ。


「ひぃ様は本日が何月何日か御存知ですか?」

「へ? ええっと、何日だっけ?」

「どうやら理解されていない様なので申し上げますが、本日はひぃ様があの倉庫で眠りに入られてから八日目になります」

「ええっ!?」


 漸くちゃんと会話する気になったのか、レティがまともに喋ったと思ったら、驚愕の事実が出て来ちゃってビックリ!


「そ、それホントなの!?」

「間違いは御座いません。しかもひぃ様が暢気に御眠り遊ばされている間、様々な出来事が起こって皆様はもう大変な状況なのです」

「いや皆様とか言われても、何の事か判んないし」

「それはこれから皆様にお聞き下さい。勿論、その場にはわたくしも御一緒させて頂きますので、御心配は無用です」


 な、なんだかなぁ。

 ドレスが終わったら鏡の前に座らされ、たったかたーと髪の毛を弄りながら話すレティの言葉はさっぱり要領を得ない。

 一週間以上寝てたと言うなら、問答無用でお風呂に突っ込まれた件は納得が行くけれど、それ以外はサッパリだ。


「ハイ、終了です。これより皆様との朝食会ですので、このまま参ります。宜しいですね?」


 あっと言う間に髪が整えられ、パパッと軽くメイクまで施されたワタシは立たされて外に連れ出された。

 やたらと高級な雰囲気の廊下に出ると、そのまま背中を押されて進まされる。


「いや宜しいも何も半強制的じゃ無いの。まあアンタの留守を見計らって此処を攻めたのは悪かったと思うけどさぁ、いい加減機嫌を直しなさいよ」

「ひぃ様が『あの紋』を持つ者を魔法戦闘に参加させたくなかった事は理解しております」

「じゃあ何だって言うワケ?」

「裏の世界では有名な伏魔殿である此処を落とされたので、盛大なお祝いを用意しておりましたのに全て無駄になってしまったのです」

「オヒオヒ」


 こんな恰好をさせられる以上、どうせエラ方サン達だろう「皆様」とやらに会う前に仲直りしとこうと思ったら、真顔になったレティからどうでもイイ話が出てガックリ。


「そ、そんな事だったとは思わなかったよ」

「そんな事とは聞き捨てなりません! しかもあの『馬上剣』にも勝たれたのですから、歴史に残るような盛大な催しを考えておりましたのに、悔しい限りで御座います」

「そ、そうなんだ。悪かったよ。でも此処ってそんなに有名だったの?」

「マチアス殿が言われるには、数十人の死神騎士が守る事で公然と見て見ぬ振りをされていた悪の巣窟だったそうです。今までに近寄った者で生きて帰った者は居らないと聞きました」

「そりゃ凄い話だね。でも死神騎士ってゲロ弱だったでしょ? あんなの何十人いたって大した事無いのに」

「……それはひぃ様だからこそ言える御話だと判っておられますか?」


 話を逸らそうとしたら、それが成功したにも拘らず、何故か呆れ顔で文句を言われちゃって溜め息。

 でも思い直してみれば、三倍の思考加速魔法を使う連中がチームで襲って来るんだから、そりゃ金章騎士だって危ういよな。

 自分にとってはあんな甘い剣筋の連中なんて欠伸が出ちゃうけどさ。


「言われてみれば確かにそうかもね。ししょーに鍛えられてて良かったよ」

「御納得頂けた様で幸いです」


 話してる内に目的の場所に着いたらしく、高そうな装飾の付いた扉の前でレティが止まった。

 廊下のずっと向こうにも似た様な扉があるので、此処は結構な大部屋らしい。

 口調が普通に戻ったレティは機嫌を直してくれた様だけど、こう言う如何にもエラ方さん達が大量に居そうな部屋になんて入りたく無いよ。

 適当に誤魔化して個別に会ったりとか出来無いのかな?


「おう。おひぃ様のお出ましだ」

「おっさん!?」


 入るのを躊躇ってたら、中からフェリクスおっさんが出て来てビックリ!


「なんでおっさんが此処にいるワケ?」 

「何だよ。もしかしてお前、未だなんにも聞いてないのか?」


 速攻でお尋ねしてやると、何故かボケッとした顔になったおっさんがレティの方を見た。


「わたくし如き者が口を挟む事柄では無いと思いますが?」

「一の従者のアンタに口が出せねえなら、誰だって口は出せねえだろうよ。まあ気持ちは判るがな」


 ぬにゅう?

 何だか以心伝心と言った感じで、ポンポンと気安く肩を叩きながらレティに話し掛けるおっさんの態度に驚く。

 この二人、何時の間にこんなに仲良くなったんだろう?

 そもそもレティはこう言うボディタッチを容易く許すタイプじゃ無いし、おっさんはヤツの好みのタイプからも大分外れてるから、普通なら間違い無く怒るところなのに謎だ。


「まあここでガタガタ言ってても始まらねえ。とにかく中に入ろうぜ?」

「ああ、うん。それはイイんだけどさ」


 おっさんに言われて首を捻りながらも中に入れば、室内はながーい長方形の机がド真ん中に鎮座する、まるで大貴族家のメインダイニングと言った雰囲気だった。

 家具も内装も凄いお金の掛かった煌びやかさで、ここが要塞の中だなんて言われなければ気が付かない位だ。

 でもそんな事より、既に座ってる面々が何だか凄いんですけど……。


「ひぃ様はこちらです」


 レティに連れられ、貴族家で言えば御当主席である長方形の端に座らされたワタシは改めて座っている人達を見た。

 まずはフェリクスおっさんにマルコさん、それにマチアスおじ様にデラージュ閣下、更にあのデボラさんもいれば、何とアリーまでいる!

 ついでに例のひっ詰め髪のまで座ってるし、これは一体どんな趣向のサプライズパーティなんでしょうか?

 相手がエラ方さん達じゃ無くてホッとはしたものの、これはこれでまた別のコワさがあるわ。

 何故かいそいそと配膳を始めたレティとロベールさんを睨むも、二人共全く眼中無しと言った雰囲気だし、何だか妙な感じだ。


「さて姫様が席に着かれましたので始めましょう」

「ちょっと待ったぁ!」


 全員が黙っている中、音頭取りのセリフを口にしたおじ様に立ち上がって待ったを掛ける。


「ねえ、皆揃って何のドッキリなのコレ?」

「ドッキリなどでは御座いません。独立城塞都市同盟の栄えある第一回責任者会議を兼ねた朝食会です」

「どくりつとしどうめいってナニ?」

「ヴィヨンとマリーランス、二つの独立城塞都市による新たな枠組みです。ちなみに総帥はマリア・コーニス閣下となっております」

「そ、そうすいぃぃぃ!?」


 世間では驚くと良く目が点になると言われるけれど、今の自分は正にそんな感じだ。

 正直言って、おじ様が何を言ってるのかも良く判らない。

 そうすいって雑炊じゃ無くて総帥だよね?

 一体全体、何でそんな事になってるのでしょうか。


「レティ殿、姫様には未だ何も?」

「わたくし如きが口を出す事柄では御座いませんので」

「左様ですか。では不肖この私が姫様に御説明させて頂きます」


 説明してくれると言うので再び座り、おじ様の話を聞くと、このままでは周辺町村が有力諸侯の草刈り場になってしまうので、それを防ぐ為にランスとヴィヨンが独立城塞都市宣言をして、ついでに一つの旗の下に合体したのが「同盟」とやらの正体なんだそうだ。

 成る程ね。

 城塞都市にとって周辺町村の確保は農業生産にモロに関わるから、結構深刻な話だ。

 西聖王国南部と言っても、地封伯はロワトフェルド(リプロン)とデクス(アクス-マルス)の二家しかないし、王領城塞都市だってランスとヴィヨンとペリエルしか無い。

 後は男爵レベルが治める幾つかの街を除けば、ほとんど町と村ばかりなので、南部連合発足後に確定する領地を広げようと皆が切り取り勝手に出て来たら堪らないもんな。

 武力でと言うならともかく、政治的に取り込まれたら今の状況じゃ文句すら言えないし、隣接する都市連合の各都市やマルシルも、この機に乗じて領土拡張に勤しんで当然だ。

 それに今後ロワトフェルドやデクスと五分に渡り合う事を考えれば、支配領域は広いほうがイイに決まってる。


「話は判ったけどさ、ワタシは総帥なんてやらないよ?」

「これはこの後の話が関わっているのですが、姫様には一旦マリア・コーニスの名を捨てて頂こうと思っております」

「ぬ。それってどう言う事?」


 配られた朝食がサンドイッチだったので、作法もクソも無くそれをパク付きながら言いたい事を言えば、おじ様は「判っております」と言う顔で話を続けてきた。

 正直言って、確かにマリア・コーニスの名前は大きくなり過ぎてるし、一旦棚上げに出来るなら有り難いとは思う。

 とは言え、どんな裏があるか判らないし、詳しい話を聞くまでウンとは言えないよね。

 するとレティがすすっと寄って来て、何やら御大層な装飾が付いた箱を渡して来た。


「姫様にはマリア・ヘドストレムと言うシルバニア男爵家令嬢に成って頂きます。その箱の中には印章を含めて必要な物一切と、御用意して下さった御友人のリーゼロッテ様からの御手紙が入っております」

「ゲッ。これってサラのヤツが用意したの?」


 ワタシが手を出した事で全員が食事に手を出し始めたテーブルの上、ひっ詰め髪のの方を見る。

 どうりでコイツがいると思ったわ。

 この仕込みはレティかな?

 色々とヤバい事に関わり過ぎてるからって、このを通じてサラに連絡を取ったに違いない。

 でも目立たず騒がず密やかに、ささっとオルフスに行くと言ってたのにこの状況じゃ、アイツは相当怒ってるだろうなぁ。


「えっとベルタだっけ? サラはかなり怒ってる、よね?」

「仰る通りですが、既にそれを通り越してもはや憔悴の域に達しておられます」


 試しに訊いてみれば、相変わらずの無表情で話すひっ詰め髪のの答えにゲッソリ。

 やっぱりサラのヤツは激オコ状態らしい。

 マルコさんの件もあるし、手紙を読むのがちょっとコワいです。

 でもでも、幼女化以前なら腹黒大将ちちうえから逃げる事優先で、隠密行動に走ったかも知れないけれど、見た目が変わっちゃったんだから少しくらいは目立っても……と、まあ少しどころの騒ぎじゃ無いもんな。

 具体案は無かったものの、このままだと今後の計画(私設魔法研究所設立とか)もモロに頓挫しちゃいそうだしね。

 そりゃ誰だって怒るわ。


「総帥マリア・コーニスは人前に姿を現さず、全てはデラージュ殿が代理として取り仕切る手筈になっておりますので、姫様には新たな名で今まで通りやって頂ければと思います」

「うーん。それじゃまるで閣下がワタシを騙して利用してる様に見えちゃわない?」


 サラの怒りに戦々恐々としたところで、軽く手を上げてから続けてきたおじ様の話に疑問が湧く。

 どうやらドラゴンスレイヤーにして、人の部隊をも散々蹴散らして来たマリア・コーニスの名には利用価値があるみたいだけれど、それを逆手に取った空蝉うつせみの術と言うのも、何だか悪い事を全部背負わせちゃうようで閣下に申し訳が無い。


「いや、そこはお互いに利用し合うと言う形ですから……」

「オイオイ。そこで勝手に悪者にならなくてもイイだろ?」


 こっちの疑問に手を上げて話し出した閣下に目を向けると、何故か突然おっさんが止めに入って来た。


「もう恰好付けは止そうぜ? 折角集まったんだから好き勝手に話そう。でだ。マリーには悪いが、デラージュ閣下には俺がお前の説明をさせて貰った。何しろブロイの殿様にマリア・コーニスの事を詰問され捲くって大変だったからな」


 あ、そうか!

 言われてみればワタシ、閣下に自分の真実は一切話して無いんだったよ。

 アリーもそうだけど、こんな席に居るから気にして無かったわ。

 と言うか、腹黒大将ちちうえってば、やっぱりワタシを探しに来たんだな。

 逃げて正解だったわ。


「そりゃ腹黒大将ちちうえがマジに出て来ちゃったのならしょうがないよ。逆におっさんの機転にお礼を言いたいくらい。デラージュ閣下、本当にお世話を掛けてすみませんでした」


 あの腹黒大将ちちうえに迫られたのなら並みの苦労じゃなかっただろうなと思い、その場で立って頭を下げる。

 いやホント、あのサディスト親爺の責めはキくからねぇ。

 慣れてる自分だってツラいのに、ほとんど付き合いすら無い閣下じゃさぞかしツラかっただろうと思うよ。


「いえ、御気になさらず。似ても似つかぬ方とシラを切り通しましたよ。それにこちらからすれば、姫様の真実が露見してブロイ様がヴィヨンやランスに食指を伸ばされる方が脅威ですからな」

「だーかーらー、ヘンに悪者ぶるなって言うんだ! マリー、閣下はこう言ってるが、本当はブロイの殿様の件も含めて色々とお前の為に走り回ってくれたんだ。謝るくらいならちゃんと臣下にしてやれよ?」

「はぁ? いやおっさん、閣下を臣下とか何をムチャな事言ってんのよ!?」

「バルリエ殿、貴殿の口からそれを言われてしまっては立つ瀬が無いではありませんか」


 折角心を込めてお礼を言おうと思ったのに、謝った直後にレティが強引に座らせて来やがったので睨むと、その隙に何故かおっさんが妙な事を言って場を荒らして来やがった。

 直参男爵家の御当主で、事実上の宮廷子爵サマ相手に何を言ってるのかね。

 ふんとに困ったおっさんだよな。


『ひぃ様。デラージュ殿は真剣にひぃ様の隷属紋を欲しがられているのです。謝るのでは無く礼を言うに留めて下さい』

『ちょっ、何バカな事言ってんのよ?』

『バカな事では無く、事実で御座います』

『ええっ!?』


 しかし超至近距離で睨み合う中、レティまでが妙な事を囁いて来てちょっとビックリ。

 反射的に前を見れば、何やらもじもじとした様子の閣下が頭を掻きながら目を合わせて来た。


「実はバルリエ殿の言う通りでして。出来ましたら私も姫様の臣下の列に加えて頂きたいのです」

「へぇっ!?」

「デラージュ殿も最早我々と一蓮托生となっておりますれば、姫様には私からもお願い致したいのですが」

「ちょっと待ってよ。だって閣下は四位の官位を持つエラいヒトでしょ?」

「西聖王国王宮に反旗を翻した以上、今の私は事実上の無位無官の者ですよ。西聖王国の隷属紋も既に捨てました」

「あ、ああ、言われてみればそうですよ、ね」


 考えて見れば、南部連合運動の中心に居る閣下が西聖王国の隷属紋なんて未だに背負ってる訳が無い。

 王家に忠誠を誓って「王に歯向かいません」と言う隷属紋を受けるからこそ爵位は与えられるのだから、それを捨てれば爵位も無いと同じだからね。

(ワタシは王族の末席だったから成人になるまで猶予されてた)


「でもそんな事したら、例え一時的とは言え閣下は何処の国の爵位も受けられなくなりますよ?」

「正直に申しますと、様々な理由で南部連合の枠組みが崩れましてね。私が領主と成れるチャンスは姫様の臣下として『同盟』の次席に座る形が最も高いのですよ」

「だからよぉ、そう悪ぶるなよ。ギャロワの気持ちが判るよな、まったく」

「本当ですな。前もお話しましたが、姫様はそう言った『貴族的な理由』には拘らない方です。あまり拘泥されない方が宜しいかと」

「ああ、すみませんな御二方。どうも長年の癖と言うのが抜けないようで……」


 むう。

 三人の話っぷりを見ながらちょっと唸る。

 さっきのレティの時も思ったけれど、この人達って何時の間にかやたらと忌憚の無い間柄になってない?

 自分が覚えてる限り、この三人は一回飲み会をやっただけの筈だ。

 なのに何だか昔からの友達みたいな雰囲気がする。

 南部連合運動の中で一緒に苦労してる内にシンパシーでも湧いちゃったのかね。

 少し謎だ。


「もし本当にそれが閣下のお気持ちなら構いませんが、本来のワタシでも王位継承権の無い王族もどきだったので、貴族の隷属紋は入れられませんよ?」

「はい。騎士紋を入れて頂ければと思います。もはや何処の王家にも仕える気の無い身ですから、コーニス家の家老と言った形にして頂ければ、と」

「え、ええー? それじゃ士爵ですら名乗れないじゃないですか!」

「城塞都市同盟総帥代理ですから、貴族の位なぞどうでも良いですよ」


 何だか一気に外堀が埋められちゃった気がするので、仕方無しに言わなきゃならない話をすると、段々と飲み会の時の様なぶっちゃけた感じになって来た閣下の態度に苦笑する。

 まあこっちはヤバい装飾さえ入れなければ、騎士紋を入れる事自体はどうでもイイからね。

 レティの様な忠誠心でも無ければ、ってもせいぜい三年だし、気楽なモンだ。


「じゃあこの後でやらせて貰いますので、宜しくお願いします」

「ははっ。こちらの方こそ末永く」

「おう、だったらその後でマルコの分も頼むぜ? コイツとドバリーのおっさんは総裁直訴でもう討伐士協会を抜けちまったからな」

「え!?」

 

 取り敢えず閣下の件は「了解」と言う事で締め括ろうとしたら、またもやおっさんが妙な事を言い出して来てビックリ。

 閣下の次はマルコさんの話かよ。

 何だか難問山積みって感じだわ。



本日もこの辺で終わりにさせて頂きとう御座います。

読んで頂いた方、ありがとう御座いました。


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