ステファニアと笑顔
「それでは、リシア。任せた。」
「しょうがないわ、ねっ、と♪」
すると目の前にいたレイス、いや、ステファニアの髪色が変わる。
どことなく顔も平坦に。
これは察するに東洋顔というか日本人的な・・・・
豊満だった肉体もほっそりと。特に胸元がこう、ほっそりと。
「リシアさん今回のテーマは?」
「イメージをアンタと合わせただけよ。これなら兄妹でも、同郷の幼馴染でも通じるでしょう。」
「だそうですが・・・」
「私に問題は無いです。」
鏡を見ながら不思議そうに自分を見るステファニア。
「眼・・・・」
「眼はこのままなんですね。」
そう、彼女の眼は蒼いまま。
周りから見ると黒髪蒼眼のスレンダーな日本人の少女だ。
あの豊満な肉体とプラチナブロンドという彼女の特徴は見当たらない。
「眼はそのまま。因みに、私は強力な妖精だからちょっとやそっとじゃその魔法は解けないから、安心してね!」
そっか、ちょっとやそっとじゃあの豊満な肉体は帰ってこないのか。
ちゃんと目の前の妖精に、言っておくべきだった。
「胸部はいじるな・・・!!いいか、絶対だぞ!その双璧には人類の夢が詰まっている!」と。
とはいえ、リシアには助けられてばかりだな。本当に感謝をしているよ。
「あの、心の声と声の内容が逆さまになっています。」
「なんだって?!すまない。二人とも聞かなかったことに!」
「どうやらお年頃の様ですしね。発情期に免じて許してあげますよ。」
「く・・・・!だけど、僕は大事なことをもう一回言うからな。言い直すのを許してほしい。」
「私はダダ漏れの心の声で聞こえましてから、別にいいんですが・・・良いでしょう。デザートは奢ってもらいます、それで手を打ちましょう。」
「あぁ。これは旅をする上で非常に重要な事だからな。いいか、リシア」
「胸部はいじるな・・・!!!いいか、絶対だぞ!その双璧には人類の夢が詰まっている!!」
「さっきの逆さまじゃなかった?!」
「当たり前だ!貴様にとっての些事が万人にとっての些事だとおもうなぁぁ!!」
クスッ
クスクスクス
ステファニアが笑った。
笑った!ステファニアが笑ったぞ!
今の姿形は、本来の姿とは違うが、妙に惹かれる眼はそのままで
笑った笑顔は・・・・
「赤くなって、急に黙らないで下さい。気持ち悪い。」
「何でもない!」
「それで、直すんですか?眼と胸。どっちでもいいんですけどー。」
「いい!そのままで、いい!」
「そうですか。」
「ちょっと街に出てくる!」
僕は部屋を飛び出した。
「あぁ、もう!私達も行きますよ!」
「ステファニア!準備を。」
「はい。」
「私達の前で取り繕わなくても、平気ですよ?」
「いえ、そんな、私は別に何も・・・」
「まぁ、ゆっくりと慣れてもらいましょう。」
行きますよ!と二人も宿屋を出ていった。




