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なんかいろいろハイスペック

そうして、弟とは別々の方向に歩いて行こうとした凛香だったが


「さて、とりあえず水探しから始めるか!

 ・・・っとぉ!忘れてた!

 盥持ってかにゃきゃいけにゃいじゃん!」


途中で大事な事に気づきそれを

言葉に出しながら慌てて取りに行くのだった


「・・・はぁ、とりあえず川探さにゃきゃだな。」


そうため息をつきながら言い、今までいた草原を離れ、草木が覆いしげる森へと入って行く


「よいしょっと!」


しかし、すぐにそう言って、その場に座りこみ長い草を抜いて結び始めたのである

もし、この場に、この光景を見る者がいれば森に入ろうと思ったが飽きて遊び始めてしまったと、その幼い見た目の体を見て思うことであろう。


否、それが例え本来の年齢の身体であっても、この緊急時にこんな事を思いつき、実際に行動に移してしまう者がいくらいるだろうか?

恐らくそれ程多くはないはずだ。


何故なら、彼女の、その一見、(それが花であれば)花冠を作っているようにも見えるその、草を繋げて輪にするという行為は、迷い易い森に入るにあたって目印となり、迷っても帰り道を探しやすく、それに気づいた涼が探しやすいという便利であり、命を救う道具を作るということなのだ。


その道具は、登山をする者なら知っていておかしくない物の簡易版・・・と言うよりは、自然版である。


「んにゃ、とりあえずこんくらいでいいかにゃ?」


そう言って、作業を終えた凛香は、その作ったばかりの目印を肩に提げて、今度こそは、木に目印を着けつつ、森に入って行くのであった。


✦✧✦✧✦✧✦✧


「・・・お、川やぁ!

 良かった〜!泥水とかじゃにゃくて〜。」


最初の草原からしばらく歩いて、そろそろ目印が底を尽きそうになり、


『そろそろ作んなきゃいけないかなー』


なんて、思っていた所の吉報である。

思っていたよりも、綺麗な川で魚も泳いでいるというおまけ付き。この、恵まれた好条件に、思わず興奮していつもと違うテンションになってしまう凛香だった。


「よっしゃー!やったるでー!

 とりあえず盥に水入れるか〜!」


そう気合を入れて言った後に、身体が小さくなったという点も考慮してその大きな盥に水を入れた時の重みと反動を考えて体制を取りつつ水を入れる。が、この時、水を一杯一杯にまで入れることはせず、半分より手前で引き上げることを忘れない。


これは、満杯まで入れると重すぎて運べない上に、引き上げる事が出来ずに、自分も一緒に流されてしまうからである。


「い〜よっと!

 ・・・ふぅ、疲れた。」


凛香は、盛大に掛け声を上げて盥を引き上げ、その可愛らしい服が汚れる事も一切気にせず、地面に腰を降ろす


「・・・さて、今度は魚捕りますか!」


そして、しばらくその場で休んだ後、勢い良く立ち上がって、言う。


「んー、ほんとは夜の冷たい川に

 入るのは、体を冷やすからよくないんだけどにゃ〜。

 まぁ、そんな事も言ってられないか。」


そう言って、僅かながらに逡巡しながらもワンピースの袖をまくり上げ、裾も、同様にまくり上げ、端っこでくるんと丸めて留める。


そうして、川にそっと足を入れ


「ひゃぁっ!やっぱり冷たい!

 これは、ちゃっちゃと終わらせた方が良さそうね。」


身震いしながら川へと入り


「ふぅ・・・こんな時の為に習っておいて良かった〜!

 手づかみで魚捕まえるって難しいもんねーっ!


そう言いながらも、凛香は一瞬にして

元気よく泳いでいる魚を素手で


 ・・・とーっ!」


などと言う効果音までつけながら

あっという間に捕らえる


そして、ポーイっと水が半分程満たされた盥の中にそちらを見もせずに放り投げ、また、魚を捕まえ、放る。


その、作業を驚く程にスムーズに効率よく無駄なく何回かこなした後、汗(は、実際にはかいていないのだが)を拭くようにしておでこをこすり、盥の中に溜まった水と数匹の魚を見る


「さて、まあ今日のご飯はこれくらいでいいか。

 あんまり夜にうろちょろすんのも

 危ないし、そろそろ戻るか〜。」


そう言いながら、盥を持ち上げようとして腰を折り曲げ


「あっ・・・!」


思い出した・・・という風にそのままの格好でしばし静止する。


「ああ、あ~あー!

 んもう!肝心要の二番目に

 大切なナイフを作るのわすれてたじゃん!」


そして、再び動き出し

自分自身に対して、少し怒ったように言う


「ったくもう!

 ・・・えーと、・・・あ!

 この石良さそう!」


そして、愚痴を言いながらも辺りを見回し、その辺にたくさん転がっている石の中から一つの石を見付けだしそう叫ぶ。


そして、その場にドカッと座り、その石を右手に持ち、きっちり体制を取ってから、左に持った石の端を思いっきり叩く。カァンッと音が響いて、それを何回か繰り返すと、貝殻のように割れてくる。割れたウロコを次々と割ると片刃がつく。反対側も同じように強く叩いて割る。これで石のナイフの完成というわけだ。


だが、聞くのと実際にやるのとでは、やっぱり随分違って、なかなかそうそう簡単に出来るものでもないのだが、凛香は、その知識を持っていることですら凄いことを平然と慣れているかのようにやってのけた。


「・・・うん!いい出来栄え!」


しかし、凛香は、何事もなかったかのようにそう言うと、その、ナイフを川の水で少し洗い刃先を確認する。


「・・・本格的に暗くなってきたにゃぁ・・・

 そろそろ、薪でも広いながら戻るとするか。

 ああ、ってもあと一往復

 しにゃきゃいけないのか・・・」


嫌なことを思い出し、疲れた表情で遠い目をする。


「・・・ううん!

 あんまりネガティブににゃってても

 意味にゃいし、疲れるだけだもんね!

 早く戻ってこれ以上暗くなる前に

 また、来ないとにゃんだからね!」


そう言って、自分を励まし立ち上がってナイフを盥の中へと入れ、両手を使えるようにしてから盥を持ち上げる


「ぃよっこらせっと!!」


そう、盛大に声を上げて持ち上げると


「・・・・・・重い・・・」


そう呟き、ため息をつきながら少しずつ歩いて運んで行く


たまに、薪にするための木の枝を拾うのも忘れすに・・・


私から、言いたいのは一つだけです。

グーグル先生ありがとう。

まー、てな感じでグーグル先生にお世話になりながら

書いたのですが、主人公ちゃんハイスペックなんすよ

アホかよと思うくらい

弟くんかわいそう:(´◦ω◦`):

けど、これからですよ。

弟くんもちゃんと活躍しますから。

(あ、弟じゃなくて今は妹だった(´ºωº`))

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