なんでやねん!
まだまだ拙い小説ですが
最後まで読んで頂けると飛び跳ねて喜びます
「……ちょっとおねえ!やめろってー!水かけるぞ!」
また、おねえは勝手に入って来る。もう、俺だって子供じゃねえんやって!風呂くらい一人で入れるわ!毎月1回くらいの恒例行事になってるなこれ。
「まあまあまあ、涼は一人じゃお風呂入れないでしょ!」
「いつの話しだよ!俺はもう子供じゃねえや!子供扱いすんな!バカおねえ!」
「何やって〜!涼っ!お姉ちゃんに向かってなんていいぐさや!そんな悪い子には、おしりペンペンや!」
「ざけんな!
やれるもんならやってみろ!」
ええい!もう、知らん。放水!シャワーぶっかけてやるぜ!思春期の男子の気持ちもいい加減分かれ!
「おいっ!涼!濡れたやん!どうしてくれんの、このバカ弟!」
「だから、言ったやろ!水かけるって!」
「だからって、ほんとにかけるアホがおるかっ!」
「元はといえば、おねえが悪いんや!」
「何やって!やるんか!?」
「やるんや!」
「どうなっても、知らんぞ!」
「それは、こっちの言葉やし!」
がうーっ!俺達は唸り声を上げるような音を出してタイミングを伺う。そして、二人同時に飛び出して掴みかかろうとしたその時だった
――――ヒューッ
ゴンッ―――
天井から何かが落ちて来て俺達の頭に落ちる。
「っ!いってー!」
「ふぎゃっ!なんじゃこりゃ!」
二人共うずくまって頭を抑える。俺達は薄れゆく意識の中
憎っくき敵の姿を見た。
それは、風呂場にあるとは思えない。それどころか、家のどこを探してもないと思われるものだった。
ーーそれは、大きな金盥ーー
それが、頭の上に降ってきたのだ。どこぞの、バラエティー番組のように……