新第6話 修行編
12/13書き直して投稿
魔法を使おうと思います。
ええ、使います。
魔力は感じ取れる。
自在に操る事も出来る。
ならば、後は魔法だろう。
さぁ、早く魔法を使おう。
……だから……誰か……俺に魔法の使い方を教えてくれよ。
ちくしょう‼︎
どうすればいいってんだよ‼︎
使い方なんて知らねぇよ‼︎
……いいだろう。
ゼロから始めてやるよ。
魔力を手に集める。
そして、声高らかに宣言する。
「ファイア‼︎」
しかし、何も起こらなかった。
……ダメやん。
「……はぁ。」
しょうがない。
よくある魔法を使おう。
その名も『身体強化』
魔力で全身を覆う、もしくは身体の一部に集める事によって、身体能力等が上昇する魔法だ。
……魔法なのかは分からないが。
まずは、目に魔力を集め見るか。
……チョット視力が良くなったかな?
……ん?
なんか、遠くに黄色がある。
何だろう。取り敢えず、行ってみるか。
視力が良くなった事で発見出来た黄色の何かに近づいて行く。
ーーーその黄色は、洋ナシだった。
……またか。
でも、黄色か……普通だな。
食べてみるか。
川で梨を洗い、皮を剥かずに一口。
シャリ
うん。美味し……
「ぐふぅアッッッッ‼︎ グッッッッッ‼︎ かッッッッッッ‼︎ きッッッッッッッッ‼︎」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
呼吸がマトモに出来ない。
全身が痛い。
とにかく痛い。
だが、直ぐにその痛みからは解放された。
俺は、深い闇に落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めたら、空はオレンジ色に染まっていた。
俺の側には、食いかけの梨。
……毒ヤバイな。
俺は、見なかった事にする。
「あぁ‼︎ もう‼︎なんか喉に詰まってる感じがする‼︎ あああああ‼︎ ペッ‼︎」
俺は、木に向かって痰を吐き出す。
「ふう、スッキリした。」
その日は、直ぐに寝た。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めた。
昨日は、きっと悪夢だったんだ。
そうだ。
うんそうだ。
ああそうだ。
勝手に自己完結し、顔を洗いに川へと向かう。
……あ、梨発見。
シャリ
……うん。美味しい。
……あれ?
これ……昨日の毒持ちじゃん。
「はぁ」
……やってもーた。あぁ、痛いのは嫌だな。
身体に激痛が走……らない。
あれ?
梨を見てみる。
黄色。
シャリ
もう一度食べる。
うん。美味しい。
もしかして……耐性が付いた?
イヤイヤそんな訳ない……とは言い切り辛いな。
梨から目を逸らす。
……ん? なんか、木が溶けてる?
あれ? あそこって、俺が昨日痰を吐き出した場所じゃあ……。
……て事は……え?
今度は、毒を吐き出すイメージで痰を吐く。
ペッ‼︎
シュゥゥゥゥゥゥ‼︎
……ヤベェ。
とんでもなく強い。
つまり……俺はあれか。
思わず口に出す。
「……つまり、死ぬ気でやれば、何でも報われるって事か。」
死ぬ気でやる。
誰でも言う言葉で、誰もが実行しない言葉だ。
俺は、思わずニヤリと笑ってしまう。
イイねぇ。
努力が確実に報われるんだ。
これ程嬉しい事は無い。
なら、今日からは修業をしよう。
……モチロン
「死ぬ気でだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから、何度も死にかけた。
全て、梨が原因だ。
ある梨を一口食べたら、正座した時の痺れが全身に来て、全身を殆ど動かせず、呼吸が辛うじて出来るぐらいだった。
また、ある洋ナシを食べたら……
気が付いたら丘の上にいた。
帰るのにかなり時間がかかった。
気のせいじゃなければ、
「WRYYYYYYYYYYYY‼︎ 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無アァ‼︎貧弱貧弱ゥッ‼︎俺からすればお前らなんざぁ、ウドの大木なんだぁよぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
とか言って、
木をボコボコにしてた気がする。
完璧ラリってた。
あれは危険すぎる。
どこぞの時止め吸血鬼みたくなっていた。
他にも、
食べると身体が腐る
凄く眠くなる
身体が壊れていく
奇形になる
(脇腹から目が出てくる、
手の甲から足が生えてくる等。)
……等色々な洋ナシがあった。
えげつねぇ‼︎
何が神々しいだよ‼︎
死の森じゃねぇか‼︎
だが、死ぬ気でやれば、努力チートは全力で応えてくれる。
……死んだら意味無いけど。
あぁ、生きてて良かった。
生きてるって素晴らしいなぁ〜(遠い目)
まぁ、洋ナシはかなり美味しかった。
「良薬は口に苦し」
と言うが、本当だった。毒性が強い果物は、豊富な栄養と魔力を含んでいる。
おかげで魔力は増えている。
若干太ったが、直ぐに運動すればいいだけの事だ。
また、毒を吐ける様になったんだから、魔力で酸素を作る葉緑体があっても良いんじゃないのだろうか……と、考えて葉っぱを食べた次の日。
川に入ってみたが、どれだけ時間が経っても呼吸が苦しくならなかった。
俺は、呼吸が不要となった。
これが本当の植物人間って奴だろう。
最近、魔力の予備タンクの様な物も体内に感じる様になった。
だが、基本は筋トレと水泳、走り込みだ。
正拳突き擬きは、中々様になってきたと思う。
最近は、殴っても皮が剥けなくなった。
次は貫手かな……絶対指が折れるな。
あれ?
魔法はどうした?
あ、魔法は使えないんだ。
まぁ、他にも使いようはあるしね。
魔力で作った弾で弾幕を作って、点ではなく面で支配して倒すとか、魔力糸でスパパパン‼︎ って切り刻んだり、強力な粘着性も持たせた魔力を相手の顔に飛ばして、呼吸困難にするとか。
うん、いろいろあるね。
でも、ここは異世界なんだ。
試したい事がある。
ルーン魔術
世界が違うから使えるかは分からない上、本当に魔術が使えたのか等は全く分からないが、現代では御守りとしての効果があるらしい。
ここは異世界なんだ。いつ死ぬか全く分からず、いつ死んでもおかしくない、死亡フラグが乱立している世界なんだ。効果があるのかも分からない御守りだが、まぁ、気休め程度にはなるだろう。
ルーン文字で作る御守りは、媒体になる物は何でもいい。
石でも木でも。
なので、俺は心臓に書く。
なんでかって?
だって、御守りとか絶対に無くすからだよ。なら、心臓でもいいじゃん、という事だ。
それと、ロマン。
だって、眼とか腕に魔方陣とかいろいろ書いてある敵が出てきたら、なんかカッコいいと思わないか?
北欧神話のオーディンは、心臓に槍突き刺したり、片目を代償に知識を手に入れた。
それに肖ると言う理由もある。
最後の理由としては、覚悟だ。
俺は、死ぬ気で努力すると言った。
だが、覚悟は決まっていないかもしれない。
だから、心臓に魔方陣を書くという、普通ならしない、絶対に痛くて悶絶する様な事をする。
魔方陣は、焚火の日で心臓を焼いて書く。
絶対痛い。だが、異世界で戦っている主人公達の事を考えてみてくれ。
四肢が捥がれようが、眼を抉られようが、1度死のうが、何度も立ち上がって戦ってるだろう?
そう考えると、これはまだマシな方だ。
まぁ、最近は痛い思いをし過ぎて、痛覚が消えてきている気がするから、痛いかは分からないが。
さぁ、魔方陣を心臓に書こうか。
俺は奇形になる洋ナシを食べてから、身体をある結構自由に操れる様になった。
なので、身体に穴を開け、心臓を丁寧に取り出す。
手に目を作り、焚火を持つ。
焚火に魔力を流しながら、心臓に魔方陣とルーン文字を書いていく。
「ガッ‼︎ カッ‼︎ キィィィィィィ‼︎クッッッ‼︎ ウゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎」
凄く痛いが、絶対にやり遂げる。
「アァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」
書き終えた。
手に作った目を消す。
あぁ、痛かった。
オーディンとか、マッドサイエンティストの類いだろ……痛すぎる。
精神力とか、凄すぎんだろ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんか物凄い信仰を感じた」
「お前フェンリルに食われて死んだだろ⁉︎」
「信仰パワーで生き返った。
ってか、なんで反抗してんの?」
「お前一度、死んだから、洗脳が解けたんだんだろうな。本当、今思えば何であんなに加齢臭キツイ奴に従ってたのか…。」
「ナッ、ナンダッテー。まぁ、いい。
取り敢えず、加護を与えておこうか。」
「俺達も加護を与えてやるか。」
「俺もかなり久しぶりに信仰を貰ったからな。チョットサービスしてやろう。……ヒヒヒヒヒ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、人間やめてきた事だし、ドンドン人外化するか。
……人体実験だ‼︎
1:脳味噌を新しく作る
2:俺の脳味噌とドッキングさせて、普通の脳の大きさに圧縮します
3:既に記憶を持ってハイスペックな
脳味噌の完成
なぜ脳味噌を増やしたのかというと、脳1つで並列思考なら、2つでもっと考えられるんじゃ? という発想でやってみた。
結果成功。考えられる量が増えた。
更に、子供が知識をドンドン吸収するのは頭が空っぽだからなので、この新しく出来た空っぽの脳はドンドン知識を吸収してくれるという訳だ。
さて、肉体改造もした事だし、樹海に行こうか。
ここまでお読み頂きありがとうございました
誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等
お待ちしております。