冒険の書ss
Q.伏線を張りたいのですが、上手く張れません。絶対にバレてしまいます。どうすればよいのでしょうか?
A.逆に考えるんだ。
バラしちゃっていいさ……と
「あーあ。なんでこんな事になっちまったのかねぇ。普通、美人さんに助けて貰って、そこから恋に発展していくのがよくある展開だろ? なんで無事漂着して、自給自足の生活をしなければならないのかねぇ……」
手にした果実を口にしながら、思わず口にする。
「あーあ、中々面倒くさい事になったな」
それは、1週間程前の事だった。
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「どこだここ……」
思わず、口から言葉が出た。
「取り敢えず、状況確認しないとな」
ギラギラと照りつける太陽を背に、仰向けの状態から起き上がる。
「あー……漂流した結果、上手い具合にどっかに着いたか。」
眼前には砂浜。背後には平原。その奥には、雲を突き抜けた大き過ぎる山。樹らしきものもある。緑色だから樹ってことにしてるけど。
「大陸っぽいな。てか、いくらなんでもデカすぎるだろ」
あんなデカイの見た事ねぇよ。ファンタジーだから、じゃ納得出来ねぇよ。
「取り敢えずはまぁ……川沿いには歩くか。村か街か、なんかあるだろ。メシも食いたいし」
こんなに身体が怠い状態で魔物に襲われたら、簡単に死ねる。川がすぐ側に見えるだけマシだ。
「目指すはあの森だな。多分木の実とかあるだろ」
この時の俺を、全力で殴ってやりたい。
森で見つけた果実を食べて元気になった所までは良かった。
問題はここからだ。
まず、船が通らない。だから誰も救助してくれない。
次に、泳いで帰ろうと思ったのだが、遠くで渦潮が出来ているのが確認出来て、諦めた。絶対泳いで帰れない。
最後に、小屋を発見した。それは良かった。小屋の床にはファンタジーで見るような魔法陣みたいなのが描いてあって、その近くにこの世界の字で『踏んで下さい』と書いてあった。
怪しかったから木刀の先端で魔法陣をツンツン触ってみたんだが、ガラスが割れたような音と共に魔法陣が消えた。なんだ罠じゃねぇかハハハ……なんて笑ってる場合じゃなかった。
『踏んで下さい』の文の上には、『リード大陸行き』と書かれてあった。
悪意を感じた。思わず叫んだよ。
「チクショウめ!」ってね。
まぁ、気が付かなかった俺が悪いんだけどさぁ、幾ら何でもそりゃないよ。魔法陣が壊れちゃったら、俺帰れないもん。リード大陸が何処なのか分からないけど、ここよりはマシだと思う。
「あーあ……本当に、踏んだり蹴ったりだ」
漂着した結果帰れなくなるし、小屋にはベッドが無いから床に直接寝てるし、魔物も何もいないから果物しか食べれないし、なんか最近変な夢ばっか見るし……なんなんだよ。
「あーあ。自分で魔法とか作れねぇかな。もしも作れたら、空飛ぶ魔法とか、水上を走れる魔法とか作るんだけどな。あーあ、でもやっぱり現実は残酷だな。俺には作れそうにないし……どーやって帰ろうかねぇ」
癖になってしまった独り言を呟きながら、俺は不貞寝した。
ここに来てから見るようになった、不思議な夢を見る為に。
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曇り空がドス黒い靄のような何かで覆われ、腐敗の雨が大地に降り注ぐ。紫雷が大地に突き刺さり、緑豊かだった平原が溶解していく。
人々の血で血を洗う争いにより、世界が悲鳴を上げる。
救世主も、英雄も、希望も何も、現れなかった。
そこは、地獄だった。
世界は、救われなかった。
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8月がいいな(願望)




