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娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
子育てをする
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第36話

ハッピーニューイヤー

「おぎゃー、おぎゃー。」


取り敢えず、オシメの確認だ。

チラッ


茶色のコロコロは無し。

性剣(エクスカリバー)も無し。

あ、女の子なんだ。


今分かった。


……女の子。

娘は誰にも渡さんぞ‼︎


「おぎゃー、おぎゃー。」


えぇと、お腹が空いたのか?

胸を出す。


「……飲むか?」


「んん〜、ぢゅー。」


の、飲んだ⁉︎

……かわいいな。


うん、母乳出るようにして良かった。


というか、絶対生まれてくる性別間違えたな。

もしも女として産まれたらって仮定して、女性ホルモン増やしたりなんなりしたら、あら不思議、美人さんにへーん身。


Q

TSした感想は?


A

女の神秘は荒野だった。


男だが、取り敢えずおπを揉んでみようとは考えつかなかった。

考えが女に変わったのだろうか。

それとも、男と女が合わさって、本格的に枯れたのだろうか。

精神BLとか要らん。


飲み終わったようなので、娘を担ぎ、背中を叩く。


「けぷ、けぷ。」


おしおし、ちゃんとげっぷしてるね。


「んー、すー。」


おろ、寝たみたいだな。


可愛いなぁ。

エヘヘヘヘ、これでご飯5杯はいける。


ディア•マイ•エンジェル抱きながら、服を着直す。


うし、これで乳丸出しなんて事にはならない。


さて、ベビーベッドを造るか。

娘をおんぶして、森へ向かう。


まぁ、家の裏が森なんだけどね。

って、最近切り倒して木材に加工済みの奴が有った筈だな。


方向転換し、家の隣にある倉庫へ向かう。

倉庫の大きさは、

奥行き50m

横幅20m

高さ5m

である。


うん、大きい。

見た目とは裏腹に、ちっさい戸を開けて中に入る。


ポッ


倉庫に入ると、自動で明かりが点く様にしてある。

そして、倉庫の中には棺桶ぐらいの大きさの箱が、ズラーッと並んで置いてある。

全てアイテムボックスである。

何故沢山アイテムボックスがあるのかと言うと、種類で分けた方が何が入ってるか分かり易いからである。


……ええっと、木材だけを入れてるアイテムボックスはどれだっけ。


前言撤回、アイテムボックスが多すぎて、どこに木材を入れたか忘れた。


だが、私はそうなる事を予想済みなのだよ。


何と、

倉庫の出入り口に案内板を設置してあるのだ。


……んーっと、木材は後ろから3つ、左から1つの箱か。


探し当てたので向かう。


パカ


見つけたので箱の蓋を開ける。

箱の蓋には、何が入ってるかの一覧が載っている。


そして、箱の横に引っ掛けてあるアイテムポーチを外し、アイテムポーチを持ったまま箱の中に腕を突っ込む。


アイテムポーチとは、アイテムボックスの携帯用の事で、巾着袋の形をしている。


何故アイテムポーチをアイテムボックス中に突っ込むのかって?


だって、1度アイテムポーチの中に必要な物を移し替えないと、大きな物とか、沢山の物を持ち運べないだろ?

だから、アイテムボックスはの横にはアイテムポーチが引っ掛けてあるのさ。


返す時は簡単。

指ぱっちんをすれば、自動で元の場所に戻ってくれる。

我ながら、浪漫とアイディア溢れる便利なシステムを構築したと思う。


アイテムボックス……もう面倒くさいから便利箱と便利袋でいいか。


便利箱の中身を便利袋に移したので、便利箱の蓋を閉じ、他にも色々取り出し倉庫の外へ出る。


さて、ベビーベッドを造るか。


木材を出し、魔法で形を整える。


そしてヤスリで削った後、宮大工の様に木材を穴に差し込み固定する。

これで子供に危なくないベビーベッドの完成だ。

柵はツルツルして危険では無いし、高さも十分ある為、絶対に落ちないだろう。


次に、敷き布団と布団、毛布、幼児服を作るか。


チクチクチクチク

チクチクチクチク

チクチクチクチク

チクチクチクチク

チクチクチクチク


今、5人で作業をしている。

もちろん、全員私だ。

ハハハ‼︎ これで作業効率は5倍だ。


〜〜〜


「おぎゃー、おぎゃー。」


臭う……臭うぞ‼︎

オシメ確認。


チラッ……確認終了。


オシメを外し、浮かべて置く。

水球を浮かべ、娘のお尻を水球に突っ込み、お尻を洗う。

もちろん常温だ。

娘に嫌な思いさせちゃいかん。


……ええケツしとるのぉ。


水球でお尻を洗った後、タオルで下半身を拭き、オシメを取り替える。

水球は畑に向かって飛ばした。


お腹が空いてるのか分からない為、取り敢えず胸を出す。


「ちゅー、ちゅー。」


腹ペコ虫だな。


かわええのぉ。

ほっぺプニプニで、手も足も身体もちっさくてかわええのぉ。


飲み終わったようなので、また娘を担ぎ、背中を叩く。


「けぷ、けぷ、げっぷ。」


大きいのが出たな。


一通り出し終えたので抱きかかえる。


絵本でも読んでやるか……いや、絵本無いな。うーん。散歩するか。


娘を抱きかかえ、家を出る。


太陽が真上にある。

あー、今昼ごろか。

1度家に戻る。


昼ごはんは作り置きのサンドイッチでいいか。魔法の方のアイテムボックスに収納する。


もう1度家の外に出る。

さて、プラプラ歩きますか。

木漏れ日が差し込み、幻想的な風景を作り出す森の中を歩くを


「う〜。」


瞼がトローン、トローンとし、落ちそうだ。


「すー、すー。」


寝たようだ。

木に腰掛け、今の内にサンドイッチを食べる。

うん、卵サンドは最高だね。特にこのマヨネーズ。これが無いと卵サンドとは言えないね。

魔法で手を洗う。

あー、やっぱり魔法は便利だ。


「あ〜〜。」


もう起きたのか、この腹ペコ虫め。


「ちゅーちゅー。」


(レギュラー満タンで。)

なんて言う幻聴が聞こえそうだ。


さて、今度は原っぱの方を歩きますか。

森から出て、原っぱを歩く。


「うぅぁ〜〜。」


「ん?」


娘が何かを向いて言っている。

ムスメの視線の先には、たんぽぽが生えていた。

そうか、花が好きなのか。

私はある場所へ転移する。


「あ〜〜〜‼︎」


どうやら喜んでいる様だな。

この、季節問わず咲き乱れる花畑を。


「きやっきゃっ。」


パチパチ手を叩いている。

嬉しそうで良かった。

この花畑を作った甲斐が有った。

まぁ、趣味なんだが。


娘を降ろす。


「きゃ〜。」


手足をばたばたさせている。


やばい。

鼻血出そう。

マジ天使。


猫じゃらしを垂らすと


「きやっ、きゃっ。」


ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


……はっ⁉︎


鼻を抑える。

……濡れてない。

さっきのは幻聴か。


「うぁ〜〜‼︎」


猫じゃらしに戯れる愛娘が可愛すぎて精神力がゴリゴリ削られていきます。


「うー、すー。」


寝るの早いな。まぁ、この寝顔が見れるのだからいいか。


さて、愛娘と一緒に昼寝でもしますか。

花畑の真ん中、満開の桜の樹の下で、親子仲良く眠りに着いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「おぎゃー、おぎゃー。」


……ん?

もう夕方か。


飯よし、オシメよし、帰宅よし。


風呂に直行する。

風呂は銭湯みたく大きいのと、一般家庭にある様な小さい普通の大きさ、それに、露天風呂とかなり充実してる。


愛娘の事を考えると、小さな風呂に入る事になる。

が、抜かりなし。

愛娘のための、ちっさい椅子を用意してある。


「ここに座っていてくれ。」


娘に頼み、急いで自分の身体を洗う。

だが、魔力で壁を作り、娘に水飛沫がかからない様にする。


ジャーーー


シャワーを浴びて、身体中に纏わり付いた汚れや泡を落とす。


さて、愛娘の身体を洗いましょうか。


牛乳石鹸よし。

愛娘の身体を優しく洗う。


「おぇうあぇおぉ。」


何言ってるか分からん上に、手足をばたつかせ、荒ぶっている。

くすぐったいのか?

嫌なのか?

何なのか分からん。


まぁ、気にせず優しく洗おう。

目を瞑らせ、頭を洗い、泡を落とす。


……よし、いいだろう。


ちゃぷん


娘を抱きかかえ、風呂に浸かる。


「あぁぁぁぁぁぁぁ。」


いい湯だ。


「うぁぁぁぁぁぁ。」


そうかそうか、お前もこの風呂の良さが分かるか。

うんうん、良い事だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


風呂入った、着替えた、夜ご飯も食べた、柔軟体操もした。

娘は先に寝た。

後は寝るのみだ。


ブー、ブー、ブー、ブー、


ファンタジー世界版の携帯が鳴る。

まぁ、声が聞こえてその風景の見える水晶玉なんだが。大きさは手のひらサイズで持ち運びも楽々だ。


水晶玉に触れる。


「なんだ?」


『マスター、トゥーリエです。年に1度の会議は来週です。』


「あぁ。」


『では。』


水晶玉から、声と向こうの風景が消える。


……そうか、会議か。

あいつには悪い事したかな。

仕事全部任せたし。

ま、いいか。

街に押し寄せてくるモンスターは倒し。


「おやすみ。」


明かりを消し、娘にそう言う。

あぁ、オフトゥンあったけぇ。

いつぶりかの心地良さと共に、私は眠りに着いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「おぎゃー、おぎゃー。」


「おいおい、今、月が真上にあるぞ。こんな時間に泣くのかよ。」


子育は大変なのである。

ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。


活動報告下の方にアンケート? 有り。

答えたい人はどうぞ

後、いい題名思いついた方、教えて下さるとありがたいです。

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