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娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
チートだけど異世界でスローライフを送るために死ぬ気で努力してみる(仮) 第3章ー終わり、始まりの為の始まりー
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33.5話 華麗なるハッカーの仕事をしていた頃のお話

33話のフィリス視点でもあり、フィリスの過去編でもある。


あれは今から36万……いや、1万4000年前の事だっただろうか。


……いや、4日ぐらい前の事だ。

投稿しなくてもいいと思って消したが、フィリスの印象が薄いので、投稿する事にした。

いや、1から書き直した。


ぶっちゃけ、要らない気がする。


カタカタカタカタ、カチカチ、カタカタ


今日も俺はゲームをしている。

やっているゲームは

『モンスターオンライン』

と言って、パソコンのゲームだ。


名前から推察出来るように、剣と魔法のMMOだ。


パソコンをカタカタやってモンスターを倒す、簡単なゲームだ。


「やった‼︎ レアアイテムゲット‼︎」


そして俺は、ついにレイドボスをソロで43回倒した事によって、最強装備を作る為の素材を手に入れたのだった。


「あ、こんな時間か……寝るか。楽しみは明日に取っておこう。」


楽しみで仕方無いが、ゲームを中断し、寝る事にする。


俺がゲームをやっている事は、まだ誰にも話していない。


ゲームの魅力に取り付かれたら、あいつら絶対部屋が汚くなる。

今よりも汚くなる。


布団に入り、明日を楽しみにしながら、俺は寝た。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


夏の夜、繁華街を1人の男が歩いている。


「いやいや、何で魔法の世界なのに、普通にパソコンが有るんだよ……あれか? これは科学者になった者の芽を摘み取るためか? え? 本当、科学者とか、全然儲からないじゃないか……何で科学がオカルト的立場なんだよ……チクショー‼︎」



オッス、オラ、フィリス。

命を矢鱈と狙われて、心臓バクバクすっぞ‼︎



前世が日本人の俺は、科学の知識を使えば楽に金を稼げると思っていたのだが……やはり、世の中そんなに甘くないらしい。

あぁ、死んでまで俺に働かせる気なのか……妻と息子には、申し訳無かったかな……働き手の俺が死んで、何とかなってるかな……いや、考えるのはよそう。

居るって事しか覚えて無くて、顔も思い出せないんだ。

前は前、今は今だ。


ま、死んでから会うことになったら、じまんしてやるか。


……その前に、


キィン‼︎


魔力障壁で、攻撃を弾く。


ほう、今度の刺客はこいつらか。

敵の居場所を魔法を使って把握する。


あそこか……


敵はマンションの上に居る。


『毒で死ね』


簡単な技名だ。


だが、科学知識のない者には、呪いのように感じるだろう。


「〜〜〜〜〜‼︎……ッ‼︎」


刺客が死んだようだ。


俺がやった事は簡単だ。


酸素を操って、酸素100%のドームで刺客を覆い、酸素で殺した。


知ってるか?

酸素濃度があんまり濃いと、吸ったら死ぬんだぜ?


え?

魔法でそんなに器用な事が出来るのかって?


簡単だよ。

魔力を空気中にばら撒き、酸素の特徴を持つ気体だけを集めて操るだけだ。


何故特徴が分かるかって?

……しらみつぶし……なんだよね。


ははは、1種類1種類、全部確かめたんだよね……あはは、大変だったな。



現実逃避はよそう。


刺客も殺した事だし、


「帰るか。」


路地裏で転移魔法を発動し、家に帰って帰った。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ただいま。誰も居ないんだよな。」


帰宅して、ただいま、と言ったはいいものの、誰も居ない。

独り身って、辛いな。

嫁と息子を置いていった男が言うべきじゃ無いな。


パソコンを立ち上げる。


「会員登録しないと見れない? んな、真面目に会員登録なんてするわけ無いだろ。」


大人なビデオを見るため、無駄に磨いた技術をフル活用する。


カチャカチャカチャカチャ、ターン



「ふっ、またつまらぬ詐欺サイトに登録してしまった。」


やはり、詐欺サイトであった。


「天誅‼︎」


侵入侵入侵入侵入侵入侵入侵入


「おっ、発見。」



狙いのデータを見つけたので、警察署にデータを送り、210chにもデータをぶちまける。


210chって言うのは、有名な掲示板の事だ。

暇人の集い場だ。


ぶちまけて、こっちの事がバレないのかって?


もうバレたからいいんだよ。

だから狙われてるんだよ。


「はぁ、お仕事終了……ゲームでも乗っ取って、やってみるか。」


最近有名になった、

『モンスターオンライン』

というゲームをやる事にする。


「出来れば、強めのデータがいいな……おっ、名前ヒロ、そこそこ強いんじゃないか?……こいつでいいか。」


乗っ取ってゲームを始める。


「おっ、意外と面白いな。」


今日は昼寝したため、俺はそのまま眠ることなくゲームにめり込んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「あー、よく寝た。」


いつも通り、朝食を作ったり、畑を見に行ったりしてしばらく経った



「おし、装備作るか。」


早速、ゲームを始める。


「あ、れ? 入れない? あ……。」


乗っ取られた。


ふふふ、いいだろう。

パソコンは魔法の回路で出来てるんだ。

魔法は得意なんでね‼︎


逆算逆算逆算逆算逆算逆算逆算



「見っけた‼︎ 人のデータで勝手に色々やりやがって‼︎ 天誅‼︎」


俺は、乗っ取った犯人の居場所を突き止め、転移した。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


カチャカチャカチャカチャ


「ハロー。」


クルっと、男が振り返る。


「なんだ。珍しいな。直接命を狙いに来るとは。」


「テメェよくも人の頑張ったデータでゲームやりやがって‼︎ 天誅だ‼︎……って、お前、最近有名なフィリスじゃん。」


「なんだ、本当に違うのか。あっ、そうそう、このゲーム面白いな。」


「そうだろ‼︎ 面白いだろ‼︎」


「あぁ、これで命を狙われない環境で1日中ゲーム出来たら最高だな。」


「なんなら、来るか?」


「どこにだ?」


「誰にも知られていない秘境だ。」


「……は?」


フィリスが間抜けな顔をしている間に転移する。


「え⁉︎ ちょ⁉︎」


聞こえなーい、聞こえなーい


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ここが俺の家だ‼︎」


フィリスに紹介する。


「はー、こりゃ確かに秘境だ。」


「すごいだろ。どうだ? 住むか?

てか、住め。拒否権は無い。」


「拒否するつもりは無かったけどな。」


フィリスがそう言う。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


そうだ、俺とヒロの出会いはそんな感じだったけか……って、ちょっと待て。


これ、走馬灯じゃねぇか‼︎

やめろ‼︎

ここで死んでたまるか‼︎


必死に見えない攻撃に対抗するが、胸から何かを引きずり出された様な錯覚と共に、俺は2度目の生を失った。




死ぬ直前、

復活した前世の記憶と共に思った事は……





これが神様のイタズラだったとしても、運命だったとしても、俺は感謝している。


ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。


フィリス、伏線ありがとう。

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