表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
チートだけど異世界でスローライフを送るために死ぬ気で努力してみる(仮) 第3章ー終わり、始まりの為の始まりー
35/76

第31話

クリスマス?

知らんな。


どうも作者です。

今回、ほのぼのと言う名のダラダラですよ。

はい。

まぁ、あと2話ぐらいで又、殺伐とした空気に戻りますが。

……スローライフどこ行った。

あれから、60年程経った。

え?

経ちすぎ?

時ってのは、意外と早いもんだ。


今俺は、騎士団で相談役みたいなのをしている。

ついでで、最近入った騎士団員を鍛えてやってる。

俺と同期の奴らは、少し下の俺が育てたやつらは、もう十分強い。

あいつら、素手で恐竜の頭砕きやがった。


……4年ぐらいで。


ま、まぁ、別に俺、素の身体能力で頭砕いてたし‼︎

衝撃波で砕いてたし‼︎


あいつらは身体強化してたから、べ、別に負けてなんか無いし‼︎


……やめよう。


俺の外見は、もちろん肉体を操作して老けて見えるようにしている。

なぜなら、この世界にはエルフだとかが居ないからだ。

そんな中で不老の奴が居たら、人体実験や人体解剖をしに、マッドな人達が来るだろ?

そういう事だ。


それと、騎士団は主に剣を使うが、俺に憧れて無手で来るやつもいる。

結構嬉しい。

なので、全力で技術を授けている。


まぁ、全員素手で恐竜の頭を砕けるぐらい強いんだけど。




魔法使いで研究者のアイラは、俺が不老という事、そして不老の理由を教えると、自分で新しく魔法を創って不老になった。

これだから天才は……。


鍛治師のグドラーは死に、技術は弟子に引き継がれた。


ケバブを売ってるおっさんも死んだ。

薬剤師のお姉さんも死んだ。

食堂の夫婦も死んだ。

みんな、安らかに息を引き取った。

寿命だ。


葬儀で、親族は泣いていた。

常連の客は泣いていた。

仲のいい奴らは泣いていた。


だが、俺は泣かなかった。

いや、泣けなかった。


人が死んでも、なんとも思わなかった。

やはり俺の頭は、ネジが2,3本逝っちまっているようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日も1日お疲れさまでした‼︎」


今日は騎士団で仕事があった。

やるのは身のこなしを教える事、状況判断能力のトレーニング、筋トレ、そして、多対1で俺に一撃入れる事だ。


「うむ、回復させたから筋肉痛にはならんだろう。騎士団は身体が資本だ。風邪を引いて身体を壊した結果、国民を守れませんでした、何てことするんじゃないぞ。」


こいつらは、しっかり魔法で回復させておいた。

魔法は、一般人でも教えてもらえればすぐに使えるようになるらしい。

なので、俺が使っても違和感は無い。


「はい‼︎」


「ま、毎度毎言ってるから、嫌でも思い出す事になるだろう。んじゃ、お先失礼するよ。78歳にはちょっと、キツイんでね。」


あぁ、早く家に帰ってゴロゴロしたい。

枕に顔を埋めたい。


「いや、ヒロ爺さんはまだまだ現役でしょ」


「そうだよな。前も嬉々としてラプトルを爆散させてたよな。」


「俺、生涯現役だと思うわ。」


「「「俺も思う‼︎」」」


「もうジジイなんだ。休ませろ。」


そう言って俺は街の外に出て、木陰で転移魔法を使って、家へと帰る。


そろそろ、死んだ事にするかな。

働くのメンドイし、沢山金稼いだしな。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「魔物の群れだ‼︎」


「騎士団、殲滅せよ‼︎」


『オォォォォォォォォォォォォォ‼︎』


今日も魔物の群れがやって来た。いつもより少し数が多いな……さて、死ぬには最高のシチュエーションだな。


「団長。」


「なんでしょう。」


「後は任せるぞ。これで最後だ。最後に、本気で戦ってやるさ。」


「んな‼︎」


「さぁ、パーチーの始まりだ。」


「お前ら‼︎ この光景を目に焼き付けろ‼︎」

団長が後ろで叫んでいる。



大きく一歩踏み出す。


衝撃で地面が割れる。


拳を振るえば、魔物の血肉が吹き飛ぶ。


恐竜の尾を掴み、振り回して攻撃する。


頭を掴み、握りつぶす。


蹴りで内臓器官諸共潰す。


砕けた大地を蹴り、岩を飛ばす。


「あ、アレが……。」


「爺さんの本気。」


お前ら、目に焼き付けろ。

そして、伝説にでもするんだな。

俺がこの身体で、全力では無いが本気を出すんだ。

ちゃと、技術を継承しろよ。


「あの大群を、1人で……。」


「化け物じゃねぇか。」


そんな呟きが聞こえる。


さ、討伐終了だ。


「カハッ‼︎」


口から大量の血を吐き出す。


「……⁉︎」


おう、いい具合に動揺してるな。


さて、後は決めセリフだ。

超有名なセリフだ。


「我が生涯に一片の悔いなし!!!」


右の拳を天高く突き上げ、そのまま立ち続ける。


「爺さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎」


兵士や騎士が集まってくる。


さ、このために創った偽の身体も用済みだ。

本体に意識を戻すか。


「爺さん‼︎ 死ぬな‼︎」


「本当は生きてるんだろ⁉︎ な⁉︎」



……俺は、意識を本体に戻した。



その後、街の広間に俺の石像が建てられた。


最強の戦士として、崇められた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ただいまー。」


「仕事終わったんですか?」


「終わった。てか、死んだ事にした。て事で、しばらく働かなくていいんだ‼︎」


「「やったー‼︎」」


麗那とハイタッチをする。


俺は騎士団で働き、麗那は服を縫って働いていた。

だが、死んだ事にした今、その必要は無くなった。


「ウォォォォォォォォォォ‼︎」


「自由‼︎」


「「バンザイ‼︎」」


「煩いですよ。こっちにまで聞こえて、集中出来ません。」


「「……すいません。」」


アイラに怒られてしまった。

だが、その程度でこの胸の昂りを抑えることを出来るだろうか。

いや、出来まい。


今日は、ひたすらベッドでゴロゴロした。

麗那の造ったベッド、寝心地最高だわ。

地球で寝てた頃のとは、大違いだ。

あー、フカフカだわ。

ホテルのスイートってやつかな。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚めた。


「もうちょっと寝よ。」


二度寝した。


こんな生活をしばらく続けていたが、


「米……肉……。」


食欲に負けた。

異世界で買い占めた米などの食料品が、もうすぐ切れる。


確かに、俺も麗那もアイラも食事は必要無いが、やっぱり、美味いものが食いたい。


「……本格的に育てるか。」


不本意だが俺は、米、味噌、醤油、大豆、等を本格的に作る事を決意した。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


まずは、米だな。

やはり異世界にも日本に似た国があり、そこで米を買い占め、育て方や注意点をしっかり教えて貰ったのだ。


なので、島……というか、俺たちが住んでいる大陸の一部を開拓し、田んぼを造った。


次に、醤油と味噌。

どっちも買い占めてるし、作り方も教えて貰ってるので、大丈夫。


本当、麹菌とか、どうやって作るのか全然分からないからね。

そんな中で醤油とか作っちゃう内政ものの主人公は凄いと思うよ。


さて、今度は土壌の問題だ。

……いや、特に問題無いか。


あんな栄養過剰な洋ナシが出来るんだ。

心配する必要は無いだろう。


後は

種を蒔く

木属性魔法で一気に成長させる

刈り取る

アイテムボックスに収納

残りは土に還す

また種を蒔く


それらの工程ををしばらく繰り返す。


結果、十分な備蓄が出来た。


これからは地味に土いじりでもして、暇を潰して生きていきますか。


ふと、空を見上げる。

太陽が、世界を優しく照らす。


「あー、いい天気だ。日向ぼっこをするには、最適の日だな。日向ぼっこしながら昼寝でもするか……昼寝用バルコニーとか作ろうかな。」



ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふー、今日も沢山お魚が釣れました。やっぱり寿司がいいですかね?」


今日の夜ごはんの事を考えながら、家へと向かいます。お魚は鮮度が重要なので、もちろん走って帰ります。


平原を走り、木々の間を駆け抜けます。


「ただい……え?」


なんという事でしょう。

朝は平家だったヒロさんの家が、二階建てになっていました。


「どうせ上から私の家を見て、嘲笑っているのでしょう。」


これは仕返しが必要ですね。


魚を捌き、内臓を手に持ち、バルコニーへ飛び上がります。


ガゴン


「ふにゃっ⁉︎……くっ、結界を張るなんて……なんて卑劣な……仕方ない、玄関から入りましょう。」


諦めて、玄関から入ります。


ガチャ


部屋中に、内臓の生臭さが充満します。


これは……ありですね。

魚の内臓を振り回します。

臭いが強くなっていきます。


フフフフフ


これで準備完了。


「アイラさーん。」


アイラさんの研究専用の小屋の扉を開け、名前を呼びます。


「なんだ?」


紙にびっしりと何か書いていたアイラさんがペンを止めず、私に返事をします。


「ちょっと来て下さい。」


「……? まぁ、いいが。」


ヒロさんの家に連れて行き、入ります。


プーン


魚の生臭さが、鼻を通り抜けます。


「臭いな。」


「全く……男の子だからって、幾ら何でもこれはやり過ぎですよ。」


「……。」


アイラさんが、冷たい目でこちらを見つめてます。

なぜでしょう。

まぁ、ご馳走です。


「という事なので、提案があります。」


「……なんだ?」


「魔法で、チ○コ無くしちゃいましょう。」


「……ククク、それは面白そうだな。」


「という事で……」


「あぁ……」


「ククククク……。」


この時の2人は、これ以上ないぐらいの邪悪な笑みを浮かべていた。


「うるせー、聞こえてんだよ。黙れアホ共。

それと、俺は長い事自慰行為なんてしてねぇよ‼︎ あと麗那、テメェ後で来いよ。」


「きゃー、強姦されますー。(棒読み)」


「悲鳴ぐらい感情込めろよ。てか、俺が強姦した事あるかボケ。」


「え? そりゃあ両手の指では数え切れないぐらい……。」


「俺は強姦してない。それと、お前は両手の指では数え切れないぐらい、アイラの風呂場を覗いたもんな?」


「ぎ、ギクッ⁉︎」


「……ほう、やはり、変態はお前の方だったという事か。」


「い、いや、誤、誤解……」


「問答無用‼︎ 悪•即•撃‼︎」


アイラが杖を構へ、麗那へ向けて詠唱を始める。

そして、両手で杖を握り、


「突き‼︎」


「グブッ⁉︎」


「魔法じゃ無いのかよ‼︎」


「大丈夫だ。太い方で喉を突いた。」


「そう言う問題じゃ無い‼︎」


麗那は、目の前が真っ暗になった。




ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。


運が良ければ、

年内完結かもしれないDEATH☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ