第29話
PV120万突破‼︎
ユニーク15万突破‼︎
ありがとうございます‼︎
1話出来たので投稿。
ここから大変だ。
次話、ある程度書けたら投稿します。
それと、第1章書き直したので、内容が結構?変わってます。
「ーーー頭が痛い。」
気が付いた。
あ、そうだ。
麗那の居る世界に転移したんだ。
麗那に会わないとな。
家を探し、扉を開け、中に入る。
「お久しぶり‼︎」
見た目幼女の俺が、胸を張って言い放つ。
ショタでは無いぞ。
だって、性剣が無いからね。
これで気が付いた人も居るだろう。
私は性別を超越した存在になったのだよ‼︎
これで女風呂にゴーホー的に入れるのだよ‼︎
フハハハハ‼︎
恨みたくば、恨むがいいさドーテー諸君‼︎
フハハハハ‼︎
シーン
なんか、もういいや。
性別等を元に戻し、着替える。
ふと横を見ると
「おま……寝てるのかよ。」
ヨダレをダラダラ垂らしながら、麗那が寝ていた。
「おーい、起きろ‼︎」
ペシペシ顔を叩く
「ん、んんぅぅぅぅぅ。ふわ?」
目が覚めたようだ。
「朝だぞ。」
「んんんんん、おはようございます。服はもう作りましたよ。」
……ま、負けた……だと⁉︎
「クッ、分かった。1つだけ言うことを聞こう。」
潔く負けを認める。
「私からのお願いは、今度聞いて下さい。今はまだいいです。」
「そうか。」
拍子抜けした。
まぁ、良かった。
「んじゃ、チョット海に行って魚を獲ってくるわ。塩作って塩焼きだ‼︎」
「今日のご飯は魚ですね。」
「おう。」
そう言い、俺は海へと向かう。
この時、俺は気付かなかった。
麗那が、申し訳なさそうにしているのを。
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あの後、魚を一緒に食べて普通に寝た。
そして、今日
「ゴメン、もう1回世界回る。」
「また……ですか……はぁ。」
「ゴメン、ちょっとバージョンアップしてくる。」
「はぁ、分かりました。今度は早めに帰ってきて下さいよ。」
「分かった。じゃ、行ってくる。」
俺は、また世界を回る事になった。
だが、今は前とは違う。
ヒュン
「……っと、大陸に到着。」
転移魔法が使える。
さて、走りますか。
……って、ん?
魔力を隠してる奴が居るな。
おまけに、気も弱ってる。
……行ってみるか。
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「ハァ、ハァ……クソッ、私が何をしたって言うんだ‼︎ 民の事を思って、魔術を開発しただけではないか‼︎ クソッ、死ぬのも時間の問題か……せめて、この術式だけでも……伝えなければ。」
女は、呼吸を乱しながらも、そう呟く。
腹部からは、真っ赤な液体がダラダラ流れ出している。
俺は、ボロボロのローブを羽織った、満身創痍の女に近づく。
「ハァ、ハァ……追ってか……さぁ、一思いに私を殺せ……だが、あの術式は既に隠した。フフフ……欲しければ、その暗号を……解くのだな……ハハハハハ。」
女は、狂気的な笑い声を上げる。
俺は、首を横に振る。
少し言語は理解した。
「……いいだろう。なら、手を見せてみろ。」
「ん。」
俺は女に手を見せる。
「確かに、術式が書き込まれていない……確かに追ってでは無いようだな……なら、すまないが、傷を治しては貰えないだろうか?」
女がこちらを見上げ、頼み込む。
……美人さんの上目遣い、ご馳走。
首を縦に振る。
身振り手振りで女に傷を見せるよう指示し、傷を見る。
うわぁ〜、腸ズタズタだねぇ〜。
よく生きてたなぁ〜……あ、治癒能力を活性化させてたのか……。
本当に女の傷は酷かった。
腸はズタズタ、全身に細かい傷。
頭からも出血。
もう、異世界人スゲー‼︎
ってレベルの傷だった。
「治す……食べる。」
そう言って俺は、錠剤ぐらい小さく切った洋ナシを渡す。
気付く人も居るだろう。
俺が食べた結果、ブクブクに太ってしまった、あの梨だ。栄養が豊富だから身体の治癒能力を異常に活性化させた時、かなり役に立つ筈だ。
「分かった。」
女はそう言って、俺が渡した梨を口に含み、飲み込んだ。
「治す。」
「……頼む。」
俺は、治療を開始する。
魔力を相手の波長に合わせ、怪我の酷い一点に魔力を注ぎ込む。
みるみる傷が治っていく。
「……いい?」
「……ああ、助かった。ありがとう。」
女は苦笑いで俺に、そう答える。
俺は地面に、家の絵を描く。
「あぁ、家ね……無いわ。もう、この国には……居場所が無いから……。」
女は、悲しそうにそう言う。
そうか、家が無いのか……これは、
「へ? ……ちょっ⁉︎ 何するの⁉︎」
お持ち帰りコース決定だな‼︎
俺は女にお姫様抱っこをし、転移する。
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「はっ⁉︎ ヒロインの座を奪われる予感がする⁉︎」
森の中、そんな呟きが木霊した。
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ヒュン
到着したか。
「そう……結局は身体か私の知識目当てだったのね……いいわ、殺してあげる。」
なんか、勘違いされてる気が……。
取り敢えず
「寝てろ。」
女の頭をいじくり、強制的に寝かせる。
さて、道はこっちかな……。
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「あれ? ヒロさんもう帰って来……」
麗那が硬直した。
……あれ? 俺、なんかマズイことしたか?
今の俺の状態を確認する。
寝てる女性を抱きかかえている。
Oh……やっちまったZE☆……。
「ヒロさぁぁぁぁぁん? その方は、一体どちら様なんでございますの事ですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
おい、言語能力が壊滅してるぞ。
てか、目に光を灯せ。
ライトを点灯しないと、警察に捕まるぞ。
「行き倒れを拾った。」
「そうですか。」
お、少し落ち着いたか。
「でもその方、美人ですものねぇ?」
あ、またスイッチ入った。
「そうじゃなくても拾ってた。
だって、麗那も拾ったじゃん。」
「グ……。」
麗那が腹を抑える。
クリーンヒット‼︎
「絶対強姦なんてしちゃダメですからね‼︎」
「俺がすると思うか?」
真剣な表情で聞く俺に対し、麗那は満面の笑顔でこう答える。
「するに決まって……あっ、ちょっ⁉︎なんで拳を振り上げてるですか? ちょっ⁉︎ 暴力反対‼︎ 女性に対しての暴力反対‼︎」
「ほう、なら、男性に対してはいいと?」
「あ、いや、そういう訳じゃ……」
「男女平等パンチ‼︎」
「プゲラっ⁉︎」
麗那は8回転スピンをした後、錐揉み回転し、
グシャ
墜落した。
さて、取り敢えず、この人を寝かせるか。
家に入り、布団に寝かせる。
布団等寝具一式は、麗那が作ったみたいだ。
……内政チートかよ。
さて、どうやら大陸に人は居るみたいだ。なら、観光でもするか。
……いやその前に。
女の頭に手を触れ、記憶等を見る。
……うん。言語は完璧に理解した。
魔法とかも全部分かった。
時代的には、よくあるファンタジーのかなり前ぐらいの時代だろうか。
戦乱の最中で、魔物と戦い、頑張って壁を作っている最中のようだ。
それと、最近魔法が発達したようだ。
魔法の発達、その殆どがこの女の人がやったみたいだけど。
この人はいわゆる、魔法についての博士みたいなものらしい。
学校は首席で卒業。それも、12歳で大学みたいなのを……。
チートってレベルじゃねぇぞ。
だって、前世の記憶は無い。
まぁその後、研究が楽しすぎてイロイロやらかしてしまい、命を狙われてしまい、逃げ出していたという事だ。
……大変だな。
冒険者ギルドはなんてものは無く、兵士が街を守っているようだ。
なら、兵士になって一気に階級上げて、金を稼いで後はダラダラ生きようかな。
……うん、そうしよう。
それがいい。
家から出る。
「おーい、麗那。」
「なんですか。」
目が腫れている麗那がそう言う。
きっと、躓いて転んだんだろう。
バカな奴だ。
「ちょっと、仕事してくる。」
「仕事って、なんですか?」
「兵士。魔物退治の兵士。それで得たお金で色々する。」
「はぁ。」
「んじゃ、行ってくるね。」
「一応気を付けて下さいね。」
そんな言葉を聞きながら、俺は転移した。
「フワァ〜ア。ヒロさんも居ない事だし、もう、寝てもいいでしょう。」
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さて、これから仕事をしよう。
まずは、街に行こうか。
……街はどこだ?
……取り敢えず、内陸部へと向かうか。
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「怯むな‼︎ 突撃だ‼︎ 魔物共に、俺たちの底力を見せてやれ‼︎」
『オォォォォォォォォォォ‼︎』
戦場に俺の声が木霊し、掛け声と共に、俺たち騎士団は戦場を駆け抜ける。
「隊長、もう、今月3回目ですね。」
「あぁ。
このままでは、中々壁造りに取りかかれない。
クソッ‼︎ 何故今年に限って有望な奴が入団しなかったんだ‼︎」
愚痴りながらも、魔物を切り抜けて行く。
「しょうがないですよ。今は、これをどうにかしないといけませんから。」
相棒である副隊長が、そう言う。
「……おい⁉︎ 向こうを見てみろ。」
思わず、そう叫んでしまう。
「な、なんじゃありゃぁ⁉︎」
やはり副隊長も、思わず叫んでしまう。
何故なら……
「邪魔じゃぁぁぁぁぶぉけぇぇぇぇぇぇぇぇい‼︎」
バァン‼︎
ローブを纏った少年が拳を振るうと、魔物共が一瞬にして肉塊になり、爆散してしまっているからだ。
「なぁ、これは夢か?」
思わず聞いてしまう。
「ほっぺ痛いです。」
「……そうか。」
「騎士団に入って貰いたいですね。」
「ああ。」
思わず苦笑しながら、そう答える。
気が付けば、辺りの魔物達は居なくなっていた。
全て、あの少年が倒してしまったようだ。
少年がこちらに気付き、近寄ってくる。
「怪我してないですか?」
「あ、ああ、大丈夫だ。」
「そうですか、良かった。」
「なぁ、少年。」
「なんですか?」
「我等が王と、会ってくれないか?」
「……え?」
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なんて事があり、現在、王様との謁見が終わり、騎士団の駐屯所へと向かっている。
王様からお金を貰った後、他に褒美は何がいいか聞かれ、騎士団に入りたいと答えたら、直ぐに了承された。
それと、ずーっと騎士団の人から、
「どうやってそんなに強くなったんだ⁉︎」
「俺を特訓してくれ‼︎」
等と言われてる。
お前ら、一片死ぬ事になるぞ?
それと、俺は思う。
「なぁ、俺は剣より拳の方が得意なんだが、いいのか?」
「あぁ、強ければそれでいいんだ。」
騎士団なのに拳を使うって、……なんか違和感凄くね?
ま、細かい事は気にしない方針で行こうか。
「ここだ。」
お、駐屯所に着いたようだな。
「今から、お前の身体能力がどれ位か把握するから、指示した通りの事をしてくれ。」
「分かった。」
「まずは……」
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結果から言おう。
「「「「「す、スゲー‼︎」」」」」
ものすごい尊敬の眼差しで見られた。
なんか、小っ恥ずかしい。
「じゃじゃあ、俺、帰るから。」
「そうか、明日の朝7時にここに来いよ‼︎
初日から遅刻なんて、するなよ‼︎」
「分かってる‼︎」
何故、俺が早く帰れるかって?
そりゃあ初日ってのもあるし、俺がやるのは主に、魔物の殲滅だからだ。
魔物と言っても、恐竜みたいなのしか居ないんだけどな。
ゴブリンとかはどうしたんだ……。
そんな事を考えながら走り、街の外へと出る。
街中で転移魔術なんて使ったら、ダメだからね。
まだ、魔法は発達途中だからね。
近くの森まで走り、森の奥の方に入った所で、家に魔法で飛んだ。
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……と、しっかり家の前に着いたな。
家の扉を開け、中に入る。
「……⁉︎」
女は起きたようで、俺に対して驚いているらしい。……どうやら、麗那は居ないようだ。
「調子はどうだ?」
女に声をかける。
「私に何をする気なの……。」
女はそう返す。
「取り敢えず、これを見てくれ。」
魔法陣を展開し、平原へ転移する。
「……⁉︎ こ、これは……⁉︎」
「今度は、こうだ。」
海水を操って水の塊を空から落とし、近くに居た恐竜もどきを水で圧殺する。
「………………。」
女は口を開け、ポカンとしているが、目は爛々と輝いている。
「お前はここでその研究者としての道を捨てるか? それとも、もっと研究して、叡智を掴み取るか?」
女に問う。
「そんなの研究するに決まってるだろ‼︎」
女は大声で、そう叫び返した。
「これからよろしく。ヒロだ。」
手を差し出し、自己紹介をする。
「アイラ……アイラ、研究者だ。」
女……いや、アイラはそう言って、俺の手をしっかりと掴んだ。
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