第23話 クラス転移編-冒険者
ふぇふぇふぇ、
ちびちびポイントが増えておる。
今日は2話投稿じゃ。
本日1話目じゃ。
以下どうでもいい話
日刊1位になってみたいのじゃが、1位になったらキツイお言葉を貰うのが嫌なのじゃ。
文章力の低さに文句を言われるのじゃ。
結果、
モチベーションが下がってしまうのじゃ。
そんなの嫌じゃ。
でもポイント欲しいのじゃ。
あの後、一通り読んだり視聴したりした後、煩悩空間と禁書庫から出た。
バッチリ記憶出来た。
非常に有意義だったと言えるだろう。
作者名はそれぞれ違っていたが、全て日本語で書かれていた。
先代の異世界人…………………いや、日本人達…………………グッジョブ‼︎
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それからしばらくの間俺は、魔王や魔王の配下達と模擬戦をして、戦闘技術を高めていった。
魔王と四天王との戦いは、中々ためになった。
ちなみに四天王は、全員魔王側でこっちに居た。
邪神の方には、権力に溺れた奴や、犯罪者、洗脳されてしまった者たちが付いている。
身体能力を相手以下にした縛りプレイをしたので、かなり技術的にも強くなったと思う。
魔法も教えてもらったし、自分なりにも改良を重ねた。
何度も使って、条件反射で魔法を使えるようになった。
城下町のちびっ子達と遊んだりもした。
そんなこんながあって、今日、俺は魔王城から旅立つ。
「元気でなー‼︎」
「また死合しようぜ‼︎」
「また遊んでね‼︎」
「会いにこいよ‼︎」
みんな見送ってくれる。
「みんなアバよ‼︎」
俺は走る。
後ろは振り返らない。
なんでだろう。
こういう時は普通、視界が霞む筈なのに、凄い良好だ。
「その道真逆です‼︎」
俺は、その場から転移魔法で逃げた。
あれ?
なんか顔が熱いし、視界が霞んでる。
なんでだろう。
俺は袖で、そっと霞を取り除いた。
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地上に出た。
どうやら森の中らしい。
梨がぶら下がっている。
どうやら、俺は梨に縁があるらしい。
「いただきます。」
梨を食べる。
「何でこうも梨には毒があるのかな。」
毒持ちだった。
俺の強靭な抗体の前では無力だがな。
さて、気配が多いのはあっちだが、近くにも気配があるな。
行ってみるか。
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何か、強そうな魔獣と戦ってる美人さんが居る。
美人さんは、魔法使いみたいだ。
ゆったりしたローブに、豪華な杖。
知識と経験を身につけた俺には、どれだけ高級で最高品質な装備か分かる。
対する魔獣は、人を余裕で飲み込める大きさで、灰色の蛇だ。
口も体もデカイ。
美人さんが魔法で速攻で真空波を放ち、大蛇の首がゴロンと落ちる。
大蛇袋に入れ、スタスタと歩いていく。
アイテムポーチ⁉︎
レアアイテムだぞ⁉︎
アイテムポーチは、アイテムボックスの様な物だ。
魔力の量で、入る量が変わる。
空間属性の適正がある人は少ないので、中々出回らなく、高級品だ。
あの美人さんについて行ってみるか。
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美人さんは普通に街の方に移動して行くので、後ろからコソコソついて行く。
森を抜け、野原を歩き始めた。
木の陰に隠れ、ジーーーッと観察する。
…………これ、ストーカーだな。
視界の奥に、大きな壁がある。
多分、街の壁だろう。
壁の一部が茶色だ。跳ね橋なのだろう。
壁の下には、衛兵もいる。
フフフ、身体強化で上がった俺の視力を、舐めてもらっては困る。
跳ね橋が架かり、美人さんが橋を渡って行く。
桟橋が架かって、隠れていた扉が見えるようになった。
警備厳重だな。
美人さんが、カードを衛兵に見せている。
おそらく、ギルドカードだな。
作戦その1で街に入るか。
「すいませーん。」
走って衛兵の所に行く。
いかにも森から来ましたよ、という風に装って。
「おーい、人だ。橋を架けろ。」
衛兵がそう指示する。
ギギギギギ、という音を立て、橋が架かる。
橋を渡って行く。
「そこの冒険者、ギルドカードは持ってるか?」
「まだ登録して無いんで、持って無いです。まぁ、それは置いておいて、ここ、どこですか?」
「ここは『ハギュード』の街だ。で、ギルドカードは持って無いと。
つまり、ギルドに登録しに来たのか。」
「はい、そうです。」
「だが、その身形からして、お前はかなり強いだろう? ランクAのモンスターで作った装備は、到底貴族のボンボンじゃあ使いこなせない。」
魔王様がくれたこの装備を見抜くとは、流石だな。
「いやぁ、実は師匠に言われたんです。1週間でランクSになれって。
それで、魔法で飛ばされたんです。場所は完璧に無作為で飛ばすって言ってて、いやぁ、海の上とか、無人島とかじゃ無くて良かったですよ。」
半笑いで答える。
「そうか、それは気の毒だったな。
お前ならすぐにSランクになれるだろう。
だが、ギルドカードを持っていないなら証明書を出すから、しっかりと、銅貨20枚出してくれよ。」
「はいよ。」
チャリリンという音を立て、銅貨が俺の手から衛兵の手の中に落ちていく。
衛兵は銅貨の数を数えた後、
「ようこそ‼︎
戦争の最前線の街
要塞都市『ハギュード』へ‼︎」
ニヤリと笑い、こう言った。
要塞都市『ハギュード』
ここは、魔王城に一番近い場所だ。
魔王城へは、俺が転移した森
通称、『Aの森』
そして、海を越えないといけない。
今までは、要塞都市もAの森も無かったが、魔王が侵略を始めた頃、Aの森が出来、それに対抗するため要塞都市も出来た。
Aの森の由来としては、出てくるモンスターの最低ランクがAだからだ。
Aランクがどのくらいかと言うと、ドラゴンの面汚しのワイバーンがこのランクだ。
テンプレの如く出てきては主人公にボコボコにされる、咬ませ犬のベテランだ。
要塞都市ってだけあって、絶対に破壊されないと思ってしまうような程に、壁は高く、重厚だ。
壁は2つあり、また跳ね橋を架けてもらって、向こう側に渡る。
衛兵さんに確認を取ってもらって、今度こそ街の中に入る。
うわぁお。
見渡す限り、冒険者。
ケモミミが特徴的な獣人、
エルフ耳とひんぬ〜で有名なエルフ、
ガチムチのちっさいおっさんことドワーフ、色々な種族がいる。
下に布を敷き、アクセサリーや武器などを売る者。
木と布で簡単な売店を作り、果物や野菜などを売る者。
おぉ、これぞまさに異世界‼︎
梨と恐竜しか居ないあの世界じゃ、異世界って感じを味わえ無かったからな。
とりあえず、道を聞くか。
「すいませーん。」
人族のおっさんに聞く。
「何だ? 」
「冒険者ギルドって、どこにありますか? 道が分からないので教えて下さい。」
「他所からやって来たって事か。まず、あそこのポーション屋まで歩いて行き、そこを右に曲がって真っ直ぐ行けば着くぞ。」
おっさんが丁寧に教えてくれた。
「教えてくれてありがとうございます。」
さて、ギルドに行くか。
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ギルドに着いた。
ギルドの紋章は、剣と杖が交差していて、後ろに盾が描いてある。
酒場と市役所が合わさった様な、酒と煙草が似合う喫茶みたいな感じだ。
ギルドには建物が2つあり、依頼の受付などをする方と、素材の買取などをする方がある。
今俺は、依頼を受けられる方に居る。
左側には、壁に沢山の紙が貼ってある。多分、依頼書だろう。
右側には階段や机と椅子、小さな本棚などがあり、冒険者が駄弁っている。
正面の受付には、おっさん嬢ちゃん爺ちゃん婆ちゃんが居るが、嬢ちゃん以外、全員佇まいが只者じゃ無い。
特に爺ちゃん婆ちゃん、お前ら全盛期だったら、魔王の四天王達といい勝負じゃねぇの?
まぁいいか、登録をしよう。
「すいませーん、登録したいんですけど。」
敢えて嬢ちゃんの所では無く、人の居ないおっさんの所に行く。
何故かって?
嬢ちゃんの所は人が沢山並んでるし、お約束的に何か起こりそうで面倒だからだ。
「はい、登録ですね。分かりました。こちらに必要事項を記入して下さい。代筆は必要ですか?」
「いえ、大丈夫です。」
紙を渡してくる。
紙有るのかよ…………。
必要事項を記入していく。
名前:ヒロ
年齢:16
武器:体
魔法:無属性
こんなもんかな。
「これでいいですか?」
おっさんに渡して、しばらく待つ。
「はい、問題有りません。ギルドについて、ご説明しますか?」
「お願いします。」
「冒険者ギルドは何でも屋のような物ですが、基本的には、未開地や迷宮の探索、モンスターの退治、賞金首や盗賊を殺す事です。」
殺すって……………おい、オブラートに包むべきだろ。
「冒険者にはランクがあり、ランクでおおよその自分の強さが分かります。
ランクがある事で、今の自分に合った、適正依頼を受けられます。
依頼を受ける場合は、あそこの壁に貼ってある紙を此方に持ってきて下さい。」
ほうほう。親切設計だな。
「ランクはF~SSSまであり、
F→E→D→C-→C→C+→
B-→B→B+→A-→A→A+→
S-→S→S+→SS→SSS
という風に上がっていきます。
+と-がある理由としては、同じランクでも強さに差が有るからです。ランクを詳しくする事によって、無駄な死を減らす事に繋がりました。
FランクとEランクは木
Dランクは石
Cランクは銅
B ランクは銀
Aランクは金
Sランクは白金
SSランクはミスリル
SSSランクはオリハルコン
でギルドカードが出来ております。」
「質問です。」
「はい、なんでしょう。」
「SSSは、どのくらい強いのですか?」
「SSSは、1人で世界を征服できる程強いとされている者に与えられるランクです。今は居ませんが、過去に召喚された勇者や、先代の魔王、エルフの王などがこのランクでした。」
「じゃあ、SSランクは今何人居て、どうしたら会えるんですか?」
「SSランクからは機密情報になるので、分かりません。SSランクになれば分かるでしょう。」
ニヤリと笑いかけてくる。
…………笑顔が凄い黒いよ。
「そうですか。ありがとうございます。」
表情には出さないでおく。
「いえいえ。
次に、依頼についてです。
依頼は、あまり失敗すると、ランクを下げる事になります。
依頼を失敗、もしくは未達成になると、違約金として、その依頼の報酬の2倍のお金を払って頂くことになります。要は、依頼を失敗しなければいいのです。」
「分かりました。」
「冒険者になると、街に入るのにお金がかからなくなります。また、Cランク以上の冒険者の方には、宿屋や道具屋などで割引が付くなどの特典もあります。」
お得だね。
「ですが、長い間依頼を受けないでいると、その特典は無くなります。」
「質問です。」
「どうぞ。」
「どのくらいの間依頼を受けないでいると、特典が無くなるんですか?」
「さぁ、どのくらいでしょう?」
おっさんがイイ笑顔で此方に語りかける。
…………マジメに働くべきかな。
いや、月に1回でいっか。
「これにて、簡単なギルドについての説明を終わります。それでは、ランク査定試験を始めます。私について来て下さい。」
おっさんが椅子から立ち上がり、スタスタと歩いていく。
俺はそれについて行く。
おっさんと俺は3階に上がる。
しばらく廊下を進み、扉の前に立つ。
コンコン
おっさんが扉をノックする。
「入れ。」
「失礼します。」
おっさんと俺は、部屋の中に入る。
部屋の中には、
「ギルドマスターの『ジェダレグ』だ。お前のランク査定試験は俺と戦う事だ。」
殺気を全力でぶつけてくる危険人物が居た。
コイツ、メンドクセェ、タイプだ。
ここまでお読み頂きありがとうございました
誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等
お待ちしております。
さーて、
話をトントン拍子で進めていきますか。