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娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
チートだけど異世界でスローライフを送るために死ぬ気で努力してみる(仮) 第2章ー異世界旅行?編ー
24/76

第22話 クラス転移編

ブックマーク2200突破‼︎

総合評価5400突破‼︎

ありがとうございます‼︎



あの後、魔王城に入って、食事をした。

美味しかった。

風呂に入って寝た。

穀潰しって、最高だね‼︎


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「魔王様、あなた様が負けたというのは本当なのでごさいますか?」


「あぁ、とっておきを使ってもダメだった。」


「やはり殺すべきです。寝ている今の内に殺してしまいましょう。」


「いや、奴は敵では無い。」


「では………」


「かと言って、味方でも無い。」


「つまり…………」


「あぁ、なんとしてでも味方につける。その為には…………身体を売らないといけないかもしれん。済まない。」


「いえ、魔王様のためならば。」


「済まない……妻の様子はどうだ?」


「まだ…………意識が。」


「…………………………そうか。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚めた。


光の差し込まない洞窟だから、朝か夜かは分からない。

腹時計は朝と言っているが。


「散歩でもするか。」


布団を払い、扉を開け、散歩に出かける。




が、歩く事数十分、


「飽きた。」


探索に飽きた。


どこに行っても、メイドさんに怖がられるか警戒されるかなので、魔王様に会いに行く。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「起きたよー。おはよー。」

魔王様に挨拶をする。


「そうか、起きたか。食事の準備をして貰おう。

ミディア、食事の準備だ。」


「承知しました。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


朝ご飯は美味しかった。


「ごちそうさまでした。」


「……聞きたい事が有るのだが。」


「どうぞ?」


「其方、異世界人か?」

魔王様が聞いてくる。


「そだよ、勇者として召喚された。でも、迷宮が崩れて此処に落ちてきちゃった。多分死んだと思われてるから、しばらくは自由行動。

それと、

『いただきます』『ごちそうさま』

は、俺の故郷の習わしだよ。」


「そうか……………以前我と会った異世界人も、その挨拶をしていたからな。」


「異世界人って事は、勇者じゃ無かったのか?」


「迷い込んでしまったらしい。」


「ふーん…………あ、頼みがあるんだけど………………いいか?」


「申してみよ。」


「書庫みたいなのが有るならさぁ、本、読ませてくれないか?俺は、この世界の知識が無いからね。」


「よかろう、案内させよう。

ミディア、客人を書庫へ案内せよ。」


「承知しました。では、迷わないよう私について来て下さい。」


「了解。」


メイド長のミディアについて行く。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「なんじゃこりゃ。」


俺の目の前には、一戸建ての家と同じ高さの本棚がズラーッと並んでいる。その本棚よ一つ一つに、本がギッシリと詰まっている。


「スゲー沢山あんのな。」


「絵本から文学本、歴史書、更には禁書まで取り揃えております。」


「なにそれ怖い。てか、なんでこんなに本があるんだ?」


「魔王様は読書家なので。」


「………………どうやってこんだけの本を持ってきたんだ?」


気になって仕方ない。


「空間魔法で簡単に持ってこれます。」


「へー。本は全部読んでいいんですか?」

念の為、聞いておく。


「大丈夫です。」


「ありがとうございます。」


「何かご用件がございましたら、この呼び鈴を鳴らして下さいませ。」

メイドさんにが俺に、呼び鈴を渡す。


「分かりました。」


「それでは、失礼します。」


メイドさんには、ギィィィィという音を立てながら書庫の重厚な扉を開け、スタスタと歩いて出て行った。


さて、全力で『読書』をしますか。


俺が100人程に分裂する。


「全力で知識をつけるぞ‼︎」


『オー‼︎』


俺が散り散りになっていく。


やる事は簡単。


本をペラペラめくり、記憶する。

並列思考で記憶した本を高速で読み、知識として吸収する。


それを、100人でやっているだけだ。


全員『俺』な訳だから、知識や記憶、経験も共有している。


客観的に見ると………………………



パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ


バタン

トン

バタン


パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ


100人が超高速で本を開け閉めして、到底読んでいる様には見えない。


が、

俺は本を暗記して理解して知識として、しっかりと吸収している。

肉体改造しておいて、本当に良かった。


知識が増え、難しい内容も理解出来るようになって来た。



アホみたいな量の本を完全に記憶している俺は、歩く図書館か………………。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


結局その日1日は、本を読んで理解するのに使う事になった。


1日で本を100冊以上読む時点でおかしいし、それを完璧に覚えてるのもおかしいけどね。人間では、到底無理だね。自分がどれだけ人間から離れて行ってるか、よく分かったよ。


次の日の朝食時


カチャカチャという音がたつ中


「なあ、他の魔族はどうしたんだ?」

気になったので、魔王に聞いてみる。


「………城下町に住んでいる。」

若干の間の後、魔王が応えた。


「なぁ、やっぱり、みんな不安なのか?」


「あぁ…………昨日まで仲良くしていた者が、次の日には豹変していたのだ。不安で仕方無かろう。」



「なんで変わっちまったんだ?洗脳でもされたか?」


聞になるので聞く。

てか、これは聞かないと話が進まない。

強制イベントだな。


「魔王様、無理に話さなくても。」


「いや…………其方ならよかろう………話そう。」

コップの水を飲み、真剣な、どこか悲しげな顔の魔王が話し始める。


「我には何人か子供が居てな、王位継承でゴタゴタしておったのだ。そんな中、とても聡明な娘が産まれた。あの娘は好奇心旺盛でな、魔法の本を、いつも読み耽っておった。弱冠5歳にして、中級魔法を発動させたのだ。国中が、あの娘を次代の王にすべきだと言った。

だが、王位継承権1位の息子と、息子が王になる事に賛成派の奴らは焦ったのだろう。このままでは、王にはなれないと。

結果、息子は邪神召喚の魔方陣を用いて邪神を召喚してしまった。」


邪神って、んなホイホイ呼び出せるもんなのかよ。


「邪神からは、代償によって力を得ることができるのだ。力を得るために呼ぼうとしたのだろう。

だが不幸な事に、その魔方陣は不完全だった。

邪神を自由な形で呼び出してしまったのだ。

その結果、邪神は息子に寄生した。

息子に寄生した邪神は、民を洗脳し、邪神とバレないよう魔王と偽り、世界を自分の都合のいいように造ろうとして、世界征服を始めた。

洗脳されていなくても、娘が王になる事に反対な者達は、真実を知っておる我らを滅ぼそうとしておるのだ。国の膿どもが。」


魔王の話が終わった。

魔王は、メイド長に注いで貰った水を、一気に喉に流し込む。


つられて俺も、コップの水を飲む。


「……邪神って、どうやって倒すんだ? 俺、一応勇者だしさぁ。」

一応勇者なので、聞いてみる。


「倒せるかどうかは分からんが、話しておこう。邪神と遭遇した時、勇者として死んで貰っては困るからな。」

魔王がそう返してきた。

邪神退治、頑張るさ。


魔王が説明を始める。


「邪神は我の息子に寄生しておる。

つまり、息子から邪神を引き離せば、受肉している肉体は無くなる。

つまり、自分の存在がバレない様に、相対した相手の身体を奪おうとするだろう。

身体を奪おうとする時、邪神は実体化する。」


「邪神が身体を奪う時の条件は、

『肉体が満身創痍になるか』

『心が折れるか』

だったよな。」


本に書いてあった事を思い出し、言う。


「そうだ。そして、送還の魔方陣も奴らが持っておる。」


「なん…………だと⁉︎」

邪神が魔方陣を持ってる⁉︎

ふざけんな‼︎


「よし、決めた。

勇者として、全力で活動する。」


「そうか。

他の世界の者がやるべき事では無いのだがな、我らは頼るしか無い。

……この世界を…………頼む。」


魔王様が腰を折り、頼む。


「オッケーい。全て私に任せんしゃい‼︎」

親指を立て、全力でサムズアップ。


「有難い。」

魔王様、今にも泣きそうだ。


「あ、そうだ。」

思い出した。


「何だ? 言ってみよ。」


「書庫に、開かない扉があったんだけど、あそこって何があるの?」

気になったので聞く。


「いわゆる、禁書がある。」


「ナ⁉︎ ナンダッテー⁉︎ (棒)」

まぁ、予想ついてたけどね。


質問する。

「何があるんだ?」


「……………………………暗黒の歴史に、禁呪や禁術、解読不可能な本、封印しなければ、害をもたらす本などだ。」


ゴクリ


俺は、思わず唾を飲み込んだ。


「そこに、俺の求める情報があるかもしれん。…………俺を、禁書庫に入らせてくれ…………頼む。」


90°に腰を曲げ、頼み込む。

顔は上げ、魔王の目を見つめる。


「………………よかろう、これを持っていけ。」

魔王様から許可が出た。

手に、棒のような物が渡される。


「それが、禁書庫の鍵だ。」


ほう、コレが禁書庫の鍵か……。


「ありがとな。恩にきる。」


「こちらは世界を救ってもらうのだ。こっちに利益が多いぐらいだ。」


「じゃ、書庫に行ってくる。」


俺は、書庫に向けて駆け出した。


「廊下を走らないで下さい。」


メイド長に怒られたので歩く事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ここが………禁書庫。」


緊張感と期待で、手汗がダバダバでる。


ゴクリと、思わず唾を飲んだ。


棒のような鍵を、穴に差し込む。


キィィィィィィィィ

カシャンカシャンカシャンカシャン


どうやら、中で変形しているらしい。

変形し終わり、ハマった後、魔力が棒から穴の奥へも流れ出していく。


カチャン!


扉を押す


ギィィィィィィィ


扉が開く


中に踏み入れる


ガチャン


扉が勝手に閉まる


空気が変わる


この部屋は空気が異質だ


コレが禁書の威圧感


だが俺は禁書を黙々と読み進める


確かに、これは精神的に強いか、それ相応の知識が無いと、廃人コース一直線だな。


すべて読み終わった時、俺は見つけた

この違和感は何だ?


違和感に近づく


穴がある


棒のような鍵を差し込む


反応しない


空間属性の魔力を流し込む


キュィィィィィィィィィィィィン!

カチャン!


扉が開く


禁書庫の長いトンネルを抜けると煩悩空間(ももいろワールド)だった


『必殺技集』


『魔法の詠唱候補』


『カッコいい二つ名』


『王様と秘書‼︎ 秘密の仲』


『淫魔族と一緒‼︎』


『もしも女魔王がSで男勇者がMだったら

〜英雄譚二次創作 作者○○』


『信じて送り出した勇者の彼女が邪神に肉体改造され、変態調教にドハマリしてアヘ顔ピース魔動絵画を送ってくるなんて……』


「こりゃ、確かに禁書庫だな。」


黒歴史と封印しないといけない禁書。


「最悪の組み合わせだ。」


おい魔王、ベッドの下に隠すべきだろ。

ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。


しっかり設定練ったりするので、更新が遅れます。

最低でも、週に1回は更新します。

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