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娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
チートだけど異世界でスローライフを送るために死ぬ気で努力してみる(仮) 第2章ー異世界旅行?編ー
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第21話 クラス転移編

今回、上手く書けなかった

ドンドン訂正するかもしれません

「これ、もしかしたら魔王城じゃね?」


落下していると広い空間に入り、下の方にメッチャデカイ城が見える。


さて、どうしよう。


考えた結果………………


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「うーむ。」


「どうしたのですか?」


頭を抱えていると、メイド長のミディアが話しかけて来た。


「うむ、どうすれば、この無駄な争いを可及的速やかに、かつ、穏便に済ませられるか考えていたのだが………………うーむ。」


「コーヒー、こちらに置いて置きますね。」


「あぁ。」


「お体に、お気をつけ下さい。」


「あぁ、気をつけよう。」


短く返す。彼女とは長い付き合いだ。

言葉は短くても、なんとなく伝えたい事が分かる。


ドガァァァァァァァァァァァン‼︎


「「ッ⁉︎」」


屋根を突き破り、ナニカがこの部屋まで落下して来た。


「…………着地失敗しちった…………てへ?」


革の装備に黒髪黒目、尻が地面に突き刺さった状態のナニカと目が合った時、そう言われた。


「…………お主、人族か?」

確認を取る。


「……………………多分?」

……? どういう事だ?


「お主…………一体何者だ?」


「一生働きたくないでごさる。」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


目の前には、美形の男女が2人。

………………爆ぜろ‼︎

………………おほん。


男の方は、少し前までゆったりとした服を着ていたが、いかにも魔王ですよ、という威厳溢れる戦闘服に変わっていた。

顔は美形。髪は焦げ茶色。

身長は190cmぐらいあるだろう。

ガチムチでは無いが、その体には、ギッシリと筋肉が詰まっているだろう。

手には、刀身が真っ赤な剣。

竹刀よりも長そうだ。

魔力が籠っているから、魔剣だろう。


女の方は、ちょっと前までメイド服だったが、気付けば戦闘服に短剣2つを手にしていた。

見た目はメイド服だが、メイド服に限りなく近い戦闘服だ。

スカートが長く、足が見えない。

スカートが長いと、足の動きがこっちから分かりづらくなるしね。いい服だと思うよ。

メイド服、眼福です。

髪は金髪。

仕事バリバリやってる感を出してる顔だ。

身長は180cmぐらいだろう。

腕や足は見た目細かったが、筋肉で引き締まっていた。

魔法の世界でも、細い足でモンスターを蹴り殺すとか、いくら何でもあり得ないしな。

短剣は、どちらも白っぽい銀色だ。

多分、あれがミスリルってやつだろう。魔力も籠っている。


「えーと、どちら様でしょうか?」

そう聞くと、


「人に名を聞くときは、先ずは自分からと習わなかったのか?」

男の方に、そう言われる。


「それもそうだな。俺はヒロユキ。ヒロって呼んでくれればいい。おたくらの名前は?」

立ち上がり、ケツについたゴミを振り払いながら質問する。


「我が魔王『オズネルガル』だ。」


「メイド長のミディアです。」


魔王とメイド長、2人とも臨戦態勢。


「もちっと平和的に解決しようぜ?」


「貴様らが平和的だと? 笑わせるな。貴様らのせいでこうなったのだ。」


「あっ、そういう事なのね。

つまり、同じ魔族に裏切られて、ここまで逃げてきたって事ね?つまり、今戦争を起こしてる魔王は、偽物って事なのね?」


「何を言う。魔族ならば、誰でも知っている事だろう。貴様らが真魔族などと謳ったせいで、魔族同士で亀裂が出来た。貴様らのせいだろうが‼︎」

いとも簡単にネタバレしてもーた。

俺、探偵になれんじゃね?


「いや、俺魔族じゃ無いし。真魔族でも無いし。世界征服とかマジダリィし。てか、見りゃ分かるでしょ? 俺、戦う気無いし。」


そう言って俺は、床でゴロゴロする。


「信用出来るか‼︎」


「至急、殺すべきです。許可を。」


「おいおい、何勝手に殺そうとしちゃってんの? 止めてくんね? てか、どうすれば敵じゃ無いって信用してくれんの?」


「ふむ、そうだな……。」


「魔王様‼︎」


「ーーーーーーーーーーーーー。」


「ーーーーーーーーーー‼︎」


「ーーーーーーーーーーーーー。」



「……………分かりました。」

小声の会議が終わった様だ。

ネタバレするのはつまらないので、

聞かない事にした。


「んで、何すんの?」

聞いてみる。


「我と戦え。」


「いーよ。」


「では、場所を変えよう。」


足元に魔方陣が広がる。


「転移するぞ。」


一瞬視界がぶれ、闘技場の様な広い空間にたどり着いた。


「では、始めようか。」


「やろうか。」

声を掛け合い、少し離れる。


「武器はいいのか?」


「俺は武器持ってないし、上手く使えないからね。己の肉体が武器さ。」

そう返す。

毒作ったり腕増やしたりできるしね。


「そうか。」


準備は整った。


お互い、緊張感が高まる。


自然体でいるが、拳に力が入る。


……………動く。


そう思った時、魔王が動いた。

先ずは小手調べであろう攻撃がくる。

見切り、どうやって身体を動かしているのか、どんな攻撃をするのが学ぶ。


突き

払い

切り

蹴り

足払い

フェイント

袈裟懸け


「フンッ、フンッ。」


少しづつ攻撃が疾く、攻撃的になってくるが、この程度、目を瞑っていても避けられる。


身体の動かし方を学ぶ為に、

風の動き、息遣い、視線、

身体の動き、魔力の流れ、気の使い方等、見逃さない様にする。


「いつになったらかかって来るのだ。怖くてかかってこれないのか?」


挑発してくる。

いや、本気出したらお前、多分一発で殺せるぞ?


「俺の戦い方は我流なんでね。あんたみたいな戦い慣れてそうな奴の動きを見て、盗もうと頑張ってるんだよ。」

ヘラヘラ笑いながら返す。


「ふん、小僧が我の動きを見ただけで真似られるとは思わんな。

避けは上手い様だが、そんなんでは勝てないぞ?」

イライラして来たのか、さらに攻撃が苛烈になる。


「『熱閃』」

剣を横に振るう。

バットを全力で振った時の様に、

ブォン‼︎ と、音がなる。

鎌鼬が発生する。

しかも、熱で空間が揺らいでいる。

絶対熱いだろう。

んな攻撃誰が食らうかバーカ。


「まとりっくすぅぅぅぅぅ」

足を広げ、腕を後ろにブンブン回しながら上体を逸らし、避ける。


「甘い‼︎」


右から来た剣が円を描きながら左から来る。

その程度、誰でも考え付くわ‼︎


「ジャーンプ」

ブリッジの姿勢でジャンプをする。


「ふざけやがって‼︎」

今度は下から剣が来る。

切り上げなのに、その速さは鎌鼬を起こす程速い。


「背筋、ピーーン‼︎」

この時、しっかりと手を伸ばす。


「変な掛け声で避けやがって‼︎」

イライラしているが、攻撃は単調にならず、どんどん苛烈さを増す。


「段々と口調が素に戻ってってるよ?」


「黙れ‼︎ 『噴砕‼︎』」


どうやら、一瞬で複数回切る技の様だ。

その剣の速さ、精密さは、空中に投げたリンゴをいとも簡単に8当分に出来るだろう。

だが、この程度身体を少し動かせば避けられる。


ヒュンヒュンヒュンヒュン

ヒュンヒュンヒュンヒュン


散って行く桜の花びらの様に、

フラフラと躱す。


「何⁉︎避けるだと⁉︎」

驚いている様だ。


「俺、そこそこ強いよ。驚いた?」


「認識を改めよう。貴様は中々やる…………だが、まだだ。」


いや、実力隠さずにいたらお前失禁するぞ?


「冥土の土産だ。我の至高にて必殺の技をくれてやろう。」


「『皇葬楼』」


空間が捻じ曲がる。

蜃気楼で捻じ曲げ、空間魔法でも捻じ曲げているんだろうな。


多方向から魔王が襲いかかってくる。

が、もちろん、全て実態は無い。

気を乗せて、実際に居るかのように思わせている。

少しでも動けば、動いたことによって出来た隙でブスリとやられるだろう。


「ッ⁉︎」


やはりか…………。

今度は分身して、実体を持ち始めた。


今度はしっかり避け、反撃もする。

全員が空間魔法で空間を捻じ曲げ攻撃して来るが、最低限の動きで避け、反撃をする。

分身は攻撃を食らうと消えていく。

だが、分身の数が1、2、3と増えていく。


チラリと遠くを見る。

本体は魔法の詠唱をしている様だ。


つまり、これは捨て技。

魔法に繋げるための技だ。


「『地獄火葬』」


轟々と音を立て、空間魔法で密閉された円球の紫炎が、分身ごと俺たちを焼き尽くす。


だが、一つ忘れていないか?


「一瞬でここに来られたら、意味が無いだろう?」


高速で、魔法を詠唱していた本体に似ている分身を殺しながら、遠くの岩陰に隠れて居る、気と魔力共に殆ど無くなっている本体の方に移動し、手刀を首にピタリと当てて言い放つ。


魔法を詠唱していた奴は偽物だ。

あいつの方が気も魔力もあったが、本体だと思わせるためだ。

もしも分身を殺して勝った気でいたら、転移されてブスリだったであろう。


「なぜ殺さぬ?」

息が少し乱れている魔王が言う。


「無益な殺生はしない主義だ。

それに、俺はまだお前から技術を盗むつもりだ。」


「そうか……我の負けだ、殺せ。」


「いや、なんで殺さないと行けないの?」


「お主、まさか本当に真魔族などと謳っている奴らでは無いのか?」


「いや、だからさっきから言ってるじゃん。」


「そうか、間違えてしまって済まなかった。客人として迎え入れよう。何か要望があれば、出来る限り聞こう。」

どうやら、俺を自陣に引き込みたいらしい。


「んじゃ、本を読ませてくれ。

後、戦い方を教えてくれ。」


この時の俺の口は、三日月型に釣り上がっていでだろう。


魔王は呆れた顔をして言った。


「一体、どこまで強くなる気なんだ?」


「1人で世界征服出来るまで。」


「お前なら出来そうでシャレにならん。冗談なら、もちっとマシな冗談にしてくれ。」


ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。

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