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娘よ、大志を抱け  作者: 匿名社員
チートだけど異世界でスローライフを送るために死ぬ気で努力してみる(仮) 第2章ー異世界旅行?編ー
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第19話 クラス転移編

調子良かったので投稿。

だが、ネタが欲しい。

「おーし、お前ら、迷宮に着いたから点呼とるぞ‼︎ しっかり返事しろよ‼︎」


今、俺たちは迷宮の入り口にいる。

点呼をとるのは、念のためだろう。


「おし、全員いるな。今から迷宮に入る訳だが、

1人だと危ないから4人1組を作れ‼︎ 回復系の魔法を使える奴、もしくは盾役を絶対1人は入れておけ‼︎ それと、危険だと感じたら一緒に行動している騎士が助けに入るだろうが、頼り切るのは無しだ‼︎ そんな奴は戦場ですぐに死ぬぞ‼︎」


話しを聞いて、みんなグループを作り始める。


「おっ⁉︎ ヒロ⁉︎ いたいた。お前、確か回復系の魔法使えたよな⁉︎」


「おう、使えるぞ。」


「はい、じゃあ4人組完成‼︎」


……気付いたら4人組が出来ていた。

俺たちは地べたに座り、4人組が出来ている事をアピールする。


「取り敢えず、何が出来るか確認しておこうぜ?」

死んで貰っては困るからな。

通称、

井戸端会議に聞いておく。


名前:赤井

「俺は火属性魔法と土属性魔法が使えるぞ。」


名前:白井

「俺は土属性と水属性だ。」


名前:今井

「俺は火属性と闇属性……後、風属性も使えるぞ。…………そういや、火属性に闇属性混ぜたら、

カッコイイエフェクトがかかったぞ‼︎」


あぁ、こいつはもう手遅れだ。


「んで、俺は無属性一択と……。」


「やっぱ、無属性が当たりだっのかもしれないな。色んな属性の魔法が使えるしさぁ。」


「いいだろぉ〜。」


「ま、俺は土属性でも極めるさ。

最終的には、重力操ったり、隕石降らしたり、地震起こしたりしてみたいしな。」


「俺は水属性魔法で、相手の血を操って、貧血にして倒す方針で。」


えげつねえな。


「よし、四人組が出来たな‼︎

それじゃあ、10分間隔で迷宮に入ってもらう。何かあっても、うちの騎士が念話の魔石で連絡を取るから、そこまで心配しなくても大丈夫だろう。迷宮の4階部分の大広間で落ち合おう‼︎」


いつの間にか4人組が出来ていたらしい。


ちなみに、

迷宮の1階にはスライム

2階にはゴブリン

3階にはホーンラビット

4階は混成でモンスターが出てくる。


革の装備に、剣や槍、杖を持った4人組のクラスメートが、全てを吸い込むような、入り口が真っ暗な迷宮に入る。


クラスメート達の格好は、

革の装備、剣、槍、ハンマー、

片手剣と盾、杖、葱、弓、魔銃、

レイピア、ハルバード、

メリケンサックの様な物……等、

みんな思い思いの装備を身につけている。

刀は武器庫に無かった。


剣は西洋特有の押し切るやつだった。

斬る事に向いてるのもあったが、

イマイチ切れ味は良くなかった。


俺の手刀の方が切れ味がいいな。

エヘン。


ちなみに魔銃は、魔力を込めると魔力の弾を撃ち出す魔具のことだ。


遺跡でよく発掘されるが、メカオタとミリオタ共が研究部隊のゼレリア達と共同で、授業後に勝手に作っていたそうだ。

ファンタジーなのに、時既に遅し。

魔銃が生徒の間で流通していた。

アカーン‼︎


ちなみに俺の装備は、

革装備、籠手、メイス、魔銃だ。

メイスは、釘バットのようなトゲトゲした奴だ。


「さて、そろそろ時間じゃないか?」


「そうだな。そろそろだな。」


「時間だ‼︎ 次の奴入れ‼︎」

おっさん騎士が俺たちに知らせる。


「んじゃ、入りますか。」


「おー」

気の抜けた掛け声と共に立ち上がる。

貧血の奴がチョットフラついている。

………まだ迷宮にすら入ってないのに心配な奴がいるんだが……。


「次に入るのはお前達か。ま、頑張れよ。何かあったらこいつが助けてくれるだろう。」

おっさん騎士が騎士を指差し言う。


「ハハハ………まぁ、やれるだけはやりますよ。」

俺たちに付き添う騎士が言う。


「それじゃーしゅっぱーつ。」


やる気と覇気の籠っていない掛け声、そして付き添いの騎士と共に迷宮に足を踏み入れて行く。


………………さて、どうやったら誰も死なずに済むハッピーエンドに持って行けるかな?


ーーーーーーーーーーーーーーーー


コツコツコツコツコツコツコ


迷宮の中は洞窟の様だった。

横の壁には光る石がはまっている。

そのおかげで視界は良い方だ。


今、俺たちは2階を進んでいる。


え? 1階はどうしたって?


「スライムだ‼︎」


グシャ‼︎


戦闘終了


ね?

見せ場も何も無いでしょう?

そういう事だ。


「グギャア‼︎」


ゴブリン が あらわれた


「…………きもっ‼︎」


「あれはチョット………。」


同感だ。

あれは、想像以上に醜悪だ。

全身緑色で顔は最悪。

全裸で、男性器は丸出し。

そして、とても臭い。


確かに、こんな奴らに強姦され、子作りマシーンになるぐらいなら、死んだ方がマシだな。

今ならその気持ちがよく分かる。



「俺が殺るぜ‼︎」

赤井がそう宣言する。

お前は勇者だな。

………………………一応、俺たち全員勇者だけど。



赤井は両刃の剣を鞘から引き抜き、

両手でしっかりと持ち手を握り、切っを斜め右下後方に向けて、ゴブリンに向けて駆け出す。


「ギシャァァァァ‼︎」

ゴブリンが拳を握り、叫びながら唾を撒き散らして赤井に向かって走り出す。


「…………シャアッ‼︎」


ゴブリンが振るった右拳を、剣を振り上げ右方向から振り下ろし、肘の辺りを切り裂きながら通り抜けて行く。

腕はクルクルと回転しながら鮮血を撒き散らし、重力に従って地面へと落下していく。

迷宮の壁や床が赤色に染まっていく。


「ギャァァァァァァァァァァア‼︎」


魔物でも痛いと感じるのか、ゴブリンが右腕を抑えて大声で叫ぶ。足元には、赤い色の水溜りが出来ていく。


「早く楽にしてやるよ。」


返り血を浴び、若干悲痛な色を瞳に浮かべた赤井がゴブリンの首をはねる。


ズシャッ

ゴトン

ベチャッ


赤色の水溜りにゴブリンの頭が落ち、糸の切れた操り人形の様に身体も崩れ落ちる。


緑色の顔が赤色に染まっている。


「ハァッ……ハァッ……。」

戦いが終わり、緊張の糸が切れ、

どっと疲れが押し寄せて来たのか、

息が荒い。


「落ち着け、ゆっくり息を吸って、吐くんだ。」

付き添いの騎士が、落ち着かせようと指示する。


「スゥーハァー、スゥーハァー。

…………少し落ち着きました。

ありがとうございます。」

暫く時間が経ち、落ち着いた様だ。


シュゥゥゥゥゥゥ…………


ゴブリンの亡骸が迷宮に吸い込まれ、消えていく。

血の池も、飛び散った血も迷宮に吸い込まれて消えていく。


ただ、返り血だけは残った。


「何でモンスターが消えるんだ?

………あぁ、そういや、こいつらは主に魔力で出来ているからか。」


そう、モンスターが死んでから暫くすると迷宮に吸収されるのは、主に魔力で出来ているからだ。迷宮を維持したり、モンスターを作ったりするのに魔力を使っているから、モンスターを吸収して、その魔力をまた使うためだ。


返り血は消えない。

きっと、迷宮に触れていないからだろう。


きっと、命を奪ったという事を、赤井は忘れはしないだろう。

その返り血が残っている限り。


「俺はもう大丈夫だ………待たせて悪かった。」


「いんや、待ってない。大丈夫だ。」


「俺もダイジョブ。」


「今来たばっかりー‼︎」


「緊張を解す為なら、もうちょっとマシな事言おうぜ?」


ハハハ、と、小さな笑いが起こる。


「それじゃ、改めて………進もう。」


俺たちは、再び歩き始めた。


「………………なぁ、赤井。」

誰かが言う。


「……………どうした?」


「………お前、返り血のせいで臭いぞ?」


「俺も思った。」


「ゴブリンの返り血は、3日程臭いが消えないと言われています。」

と、付き添いの騎士が言う。


「うっそーーーーーーーーーーん‼︎」

赤井の魂の叫びが、迷宮に響き渡った。



ここまでお読み頂きありがとうございました

誤字脱字指摘、アドバイス、評価感想等

お待ちしております。


葱……またの間をドンパ○チソードという。

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