表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

自己紹介とクラスメート

少し賑やかな教室に、ガララとドアを開け、先生が入ってきた。

クリーム色のふわりとした長い髪に輝く壷菫(つぼすみれ)色の瞳。優しそうな雰囲気をまとわせたにこやかな先生が入ってきた。

その先生は教卓の前に立つと、周りを見渡した後、言った。

「皆さん、はじめまして!おはようございます。このクラスの担当する、シトリア・ラインドと申します。シトリア先生、と呼んでもらえれば光栄です。」

教室はいきなりしん、と静まり返り、先生の次の言葉をじっと待った。

「では初めに、自己紹介をしましょう!」

・・・え?

「順番になったら前に出てきて、名前・好きなこと・好きな色を言いましょう!」

どうしようどうしよう!私自己紹介が1番苦手なのに!

な、何を言おうか…そうだわ!時間はある!前の人達が言ったことを聞いてヒントにすればいいのよ!

「ではこちらの席の方からどうぞ。」

前のドアに1番席が近かった人が立ち上がり、前に出る。そして少し低い声を教室中に響かせた。

「はじめまして!クリス・ロードといいます。好きな物は動物、好きな色は赤です。よろしくお願いします!」

彼が一礼すると、教室は拍手に包まれた。彼は照れくさそうに顔を隠しながら席に戻った。なるほど、あのようにすれば上手く出来るのか。

前の席の人が座れば、次の席の人が立つ。その度に拍手が舞い起こる。そのようにして自己紹介はどんどん進んでいった。

「リーク・アレイドです!剣術と橙色が好きです!仲良くしてください!」

「テリーナ・アクバンドと申します。本を読む事、研究、青を好みます。よろしくお願いします。」

自分が言う内容を考えながら他の人の情報収集をしっかりとした。

次の人が前に立った時、少しの歓声が聞こえた。

ふと顔を上げた時に、さわやかに微笑むプラチナの顔があった。

「プラチナ・レオ・プライドといいます。沢山の方と話す事が好きです。好きな色は…」

悩んでいるのか、そこで止まってしまった。

プラチナ殿下はクラス全体を見渡してから、私をみてにこ、と微笑んだ。

「好きな色は銀色に近い水色です。」

・・・えええぇぇぇぇぇえええ!?!?

どうして?どうして私の髪色を答えるのですか!?

私の方をみましたよね?意図的ですよね!?

プラチナ殿下が礼をすると先程より大きな歓声が聞こえた。と同時に、私を恨むような目と舌打ちも小さく聞こえた。そこまで行き、ようやく気づいた。


私、ヒロインルートに進んでいたんだわ。


しばらくすると、オニキス殿下の番になった。

オニキスは、面倒くさそうに前まで出てき、流れるように言った。

「オニキス・レオ・プライドです。ゲームと黒が好きです。よろしくお願いします。」

流石オニキス殿下!挨拶も上手なのですね!しかし、歓声はあったが、プラチナ殿下よりは少なかった。どうしてなのだろう?

そして、

「ルイナ・シラクトです。絵を描くことが好きです。好きな色はパステルカラーです。よろしくお願いします。」

ルイナ様も流石ね。なんでも出来そうな勢いなのにどうして私が聖女だと思われているのかしら…?


そうして進んでいき…とうとう私の番!

聞こえやすい声が出るようにして、言うべきことを考えて、出来るだけ聞き取りやすく…

「初めまして。シアラ・リオリスと申します。好きな事は特にありません。好きな色は水色・白系統の色です。よろしくお願いします。」

同じように拍手が起こった。つまり普通に出来たということ!良かった!

無事全員の自己紹介が終わった。私が気になったのは1人。ライ・ルトマリンという人だ。自己紹介の時に少し不思議な素振りを見せていた。

「俺はライ・レ…あっ、ライ・ルトマリンだ。好きな事は魔法で、好きな色は黒。よろしく。」

私は彼が隠し事をしてると見た!面白そうだから今度話しかけてみよ。

そして、気づいた。攻略対象全員同じクラスなのだ!もちろんルイナも含めて。これからの学園生活が楽しみ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ