食堂での出来事
遅れてしまって、申し訳ないです。
皆で食堂に向かうために、寮のロビー集合として一旦解散した。
それにしても、オニキス殿下の語尾にゃん凄く可愛らしかったわ…!
私は置く荷物も持っていく荷物もなかったから、そのままルイナと共に食堂へ向かおうと歩いていると、先生らしき人に声を掛けられた。
「君たち、生徒でしょ?授業はどうしたの」
「授業?今日はダンジョンハンターが終わり次第、寮への移動をし、それで授業は終わりのはずではないのでしょうか?」
少し攻撃的に私達をせめてくる先生に対し、理解できていないルイナが疑問を投げかける。
「そんな事はない。通常通り授業はあるに決まっているだろう?」
なんだか数日前に見たことがあるような光景になってきた。向こうは男性だし先生だ。無駄な争いをしても負ける未来しか見えない。なんとか状況を伝えなければ。
でも、どうやって?ダンジョンハンターの後にも授業があったことを知らなかったと明かす、謝る?何をしても今の私では既に敵視されているから逆効果なのでは…?どうしよう…
頭の中を必死にぐるぐるとかき混ぜていると
「どうされましたか?オリアス先生」
後ろからプラチナ殿下が助け舟を出してくれた。
「で、殿下!?いえ、この者達が授業に参加していなかったので注意をしていたまでです。しかし殿下、なぜこちらへ?」
「この二人を探していたのです。私の同級生なのでね。」
「左様ですか。しかしながら殿下も既に授業が始まっていると思われますが…」
するとプラチナ殿下は驚いたようにテリーナ様から予定表を受け取った。
「こちらの確認不足でした。ダンジョンハンターの後は入学生は授業が無いものだと思い込んでおりました。教えていただき、ありがとうございます。」
「では、私達は授業に戻らせていただきます。失礼します。」
テリーナ様が一礼し、そのままルイナの手首を掴んで引っ張って行った。ルイナは少し恥ずかしそうに顔を赤らめていた。まさか授業があっただなんて。驚きながらも皆の後について行った。
「まさか授業あったなんてな。」
リーク様が言った。その言葉に一斉に頷く。そう、私達は皆仲良く授業をサボってしまったからだ。
「皆で怒られよう。抜けがけ禁止で。」
「オニキス殿下、語尾にゃん…」
「これから怒られるんだから終わりでいいじゃん!」
ルイナが落ち着きを取り戻すように言ったのに対し、少し怒ったようにオニキス殿下が返した。
「ていうかまた!兄さんに良いとこ取られた〜。」
「落ち着いてください、オニキス殿下。」
ほっぺを膨らませるオニキス殿下、可愛い!
「…まぁ僕は知ってたんだけどね。」
さらりとライ様が言った。
「えぇぇぇぇえ!知ってたのかよ!?」
「皆が寮の部屋に行って荷物片付けてる間に先生が言ってたんだよ。この後も授業あるから教室に戻ってくるようにーって」
「なんで知ってたのに言わなかったんだ。と言うか、なんで知ってるんだよ?」
「なんでって…僕寮とってないし」
リーク様とライ様がポンポンと会話をとっていく。そのテンポの速さに皆ついていけなかったが、最後のライ様の言葉だけは誰も聞き逃さなかった。
「寮に入っていない…ですって?」
初めに声を出せたのは、ルイナだった。
「そうだよ。家が寮禁止〜ってね。青春したかったんだけどな。」
寮をとらないなんて方法があったなんて…先に教えて欲しかったわ。
「だったら学園が終わったらライだけはまた次の日ってことになるのか。」
少し落ち込んだかのようにオニキス殿下が言った。ライ様が少し調子が狂ったかのように頭をかきながら「こりゃ懐かれてしまったかな…」と小声で言った。
教室の前まで着いた。シトリア先生が授業をしている声が聞こえた。緊張しながら扉を三回ノック。先生がこちらに歩いてくるのがわかる。謎に緊張する、やっぱり怒られるかな…
「あら、皆さん。戻ってきて良かったです。 授業後少しですが。はやく席に着いてください。授業のまとめするので。」
静かに、少し早口気味にシトリア先生が言った。
あれ?案外怒られない?
少し安堵しながら席に着いた。そこで気づいた。シトリア先生は静かに怒っていたのだ。そこで私が見たのは…
明日の朝までと書いてある付箋が付いた反省文用の紙が三枚あった。




