イベントの後は
「貴方の目的を教えて欲しいのです」
ライ様が冷たい真顔で言った。
「ふーん?どういう理論でそういう事になったのか聞かせてくれる?」
ライが子供をあやすように優しく言った。
「……」
「教えてくれるつもりは無いみたいだね」
「貴方は元々、私達のチームに潜入捜査をし、ある条件に当てはまる人物を探していたのでしょう?」
ライは笑みを浮かべた。にやりと怪しい笑みを。
「面白そうな話をするんだね。僕はやってないけど、続きを聞かせてくれる?」
「続きなどありませんよ。私はこの推理があってるかの確認と、目的を聞き出しに来ただけなので」
友好的に笑いかけるライを、シアラが突き放したかのように言い放った。
「酷いなぁ…まぁさっき言ったように僕は何も知らないから。たまたまじゃない?」
シアラはそんなことありえないと顔で訴えているようだった。
「そんなことないはずです。あなたの今回の行動の目的を教えてください」
「おぉ…怖。教えろって言われても…僕じゃないから何も言えないよ?」
詰め寄るシアラに少し焦ったのか、困ったように首を横に振った。
「じゃあ誰が…!」
「犯人探しはいい事ないよ。君が次の標的になるかもしれないし。気になったら調べ尽くすのも良いけど、たまには我慢もしなよ?」
少しもとの調子に戻ったかのようにライが言った。悔しそうにシアラが歯を食いしばった。
「ごめんね〜力になれなくて」
「なら、一つだけ聞かせてください」
「なに?」
「只者では無い気がするのですが、貴方は何者ですか?」
ライは少し考えたかのように暗い顔をした後に、明るい顔に戻って言った。
「ひ・み・つ♡ルトマリン家は隠し事が好きだからね」
「あ、ライ!シアラ嬢も、寮の部屋割りが出たらしいぞ。見に行こーぜ!」
…寮?そんなものがあるの?
「この学園、寮付きだったんですか?」
「知らなかったのですか?ダンジョンハンターが終わり次第、学校から相部屋が支給されるんですよ」
「えぇぇえ!」
「君今日ずっと声大きいね」
微笑みながらライ様が言った。
それより!寮?そんなの聞いてないわ!寮があるなら、お父様とお母様、ルイトにも会えないじゃない!私の愛しい弟に会えないなんて!
なんとか連絡を取るようにしないと…
「とりあえず、部屋割りを見に行きませんか?」
ルイナがそっと言った。
「あ、あぁ。それなら既に確認済みだよ。ルイナ嬢はシアラ嬢と同室だったと思うよ」
オニキス殿下がひょこりと顔を出して言った。
高身長なのにこのあどけなさ、可愛すぎないかしら!
「それぞれの寮に向かいましょう。荷物の移動が終わり次第、男子寮と女子寮の中央にある広間に集合しましょうか」
プラチナ殿下が優しく明るい声で言った声に、みんなで同時にはーいと返事をした。




