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ダンジョンでの出来事

遅れてしまい、申し訳ございません。

一部変更しました。ご確認お願いいたします。

リーク様、ライ様、ルイナの三人で何やら騒いでいて、近くでプラチナ殿下が困ったかのように頭を抱えていた。

ライ様がリーク様を吹っ飛ばしたかと思うと、そのままライ様もリーク様の方へ駆け行き、姿が見えなくなってしまった。


「どうした、気になることでもあった?」

横から声をかけられた。オニキス殿下だ。

「え、っと。なんだかこのダンジョンおかしくないですか?ダンジョンハンターってかなり短いと聞いていたのですが…」

そう。皆も違和感はあったはずだ。ダンジョンハンターはルイナルートのチュートリアルだったはずなのに。

なのに出口が出てこない。私たちは今、ダンジョンから出られない、閉じ込められている状態なのだ。

「え、そうかな。そんなに経ってたのか…言われてみればそうかも」

「皆さん楽しそうなので言い出せなかったのですが、あ、あれは…!だ、ดาบลม(ダップローム)!!」

オニキス殿下の後ろから大量のスライムの群れが見えた。急な事で驚いたが、風の矢を放って上手くスライムを数匹倒したが、生き残ったスライムが異常に速い速度でこちらに向かってきた!

「あんな群れは見た事ないぞ。テリーナ、ルイナ嬢、兄さん!戦闘準備!」

普段のオニキス殿下からのおっとりとした癒される声からは想像できないようなはっきりとした声が響いた。三人の声もまた、オニキス殿下に影響を受けたのか、張り詰めた声に変わっていた。


ルイナはプラチナ殿下と共闘していた。

「オニキス殿下、連合風魔法の竜巻。使用可能ですか!?」

「あ、あぁ。分かった」

この魔法はかなり魔法を極めた私でも連合でないと出来ない応用風魔法だ。

「「สะสม(サッソウム)!」」


かなり時間はかかったが、スライムの群れを全滅させることに成功した。テリーナ様が途中で怪我をされたのでルイナに治療して貰っていた。


大量のスライムの群れを倒しても、ダンジョンの出口が出てこない。

「おーーーい!!!」

遠くから聞こえてきたのは、リーク様の叫び声だった。

その方向を見ると、とても大きな袋を抱えたリーク様と、何故か周りにゴブリンの角がいくつもふわふわと浮いているライ様がいた。

リーク様が抱えている袋は、ゴブリンくらいの大きさまでもあった。


「なぁリーク、その巨大な袋はどうしたんだ?」

プラチナ殿下が頭を抱えながら言った。

「飛ばされた先でゴブリンの群れと遭遇したんだ。倒して角だけ回収してきたんだけどこの量だぜ?」

ライ様が角を地面にそっと下ろしながら言った。

「これだけあれば勝てるでしょ。重いのは嫌いだからリークサンに持たせたんだけど。そんな重いのよく持てるね」

「お前が無理矢理持たせてきたんだろ!」

私達がちょうど戦闘が終わった後にリーク様達が帰ってきた。こんな感じのイベント、他にもあった気が…なんだったっけ、えーっと…

「ダンジョンマスターだ!!」

「……え、どうしたのシアラ、疲れたの?」

いつの間にか声に出ていたようで、ルイナが声をかけてくれた。

「あ、あぁ。気にしないで。独り言」

「でっかい独り言だな…」

リーク様が小声で余計な事を言ってきたのは聞こえていないフリをしようと思う。


ダンジョンマスターはルイナルートだと、ストーリーの中間あたりで出てくるイベントで、レベルをあげようとあるダンジョンに入ったプレイヤーのみが見れる特別シチュエーションになっていて、ダンジョンに入ったが出口を見失ってしまう。探していたらモンスターの群れにあってしまうという簡単なストーリーだった。だが、その群れがかなり強くて苦戦した記憶がある。

ルイナルートの中間イベントとチュートリアルがシアラルートでは合体していたってこと!?

でも、それなら…


「私、出口の出し方知ってますよ」


私の後ろで皆がここから出る方法を話し合っていた。その言葉に答えるかのように私の声は口から出ていた。

まるで私ではないようだった。意識していないのに、くるりと振り向き、皆の方を見て、怪しく微笑んだ。

心無しかもしれない。一瞬だったから分からない。私の勘違いかもしれない。が、見えた。常に口角が上がっているライ様の顔が、ほんな一瞬だけ真顔になったような気がした。先程からの明るい笑顔からは想像できないような整った、氷のような真顔に驚いた。


……ライ様でもあんな顔するんだ…

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