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ダンジョンの中

お待たせしてすみませんでした。

リーク視点です。

「おぉぉぉ!ここが今回のダンジョンか!」

ワープゲートを通り抜けると、広い空間に出た。

ここがダンジョンか…つまりここでゴブリンを沢山倒せばいいんだな!

別行動と言ってもチーム戦だからチームメイトと離れすぎたらダメだよな。

少し前に出て地面に手をついた。

กับดัก(ガッダープ)!」

大きなダンジョンの中に魔物を捉えるためのトラップをいくつも仕掛けた。

「よし、作戦実行だな。あまり離れすぎるなよ!」

プラチナ殿下が声をあげた。

その言葉を待ってましたかとでも言うように皆で一斉に動き出した。


俺は魔物がトラップに引っかかっているかを確認しながら、殿下達に怪我が及ばないように見守る。

少し余裕ができたから皆の様子を伺っていたら、ルイナ嬢とオニキス殿下が少し不思議そうな様子だった。

「プラチナ殿下〜ゴブリンの群れがそちらに行きました〜」

「分かった。任せてくれ。」

「シアラ!何やってるの?無茶はダメだよ!」

「あはは…回復ありがとう、ルイナ。」

「テリーナ、水の竜巻をつくるから水を出してー。」

「オニキス殿下、こっち倒してからにしませんか…?」

向こう側からはとても楽しそうな声が聞こえてくる。俺も向こう側で皆とやりたかった…!


必死に落とし穴に掛かった魔物を倒していく。倒している途中に1匹、ダンジョンの奥から異常な速さで走っていくスライムを見つけた。

そのスライムは一目散にプラチナ殿下の方へ進んでゆく。

スライムが殿下の前まで来た。

まずいっこのままでは…


「殿下!!!」

俺は走って殿下の肉壁になった。

殿下の胸元に飛び込んだつもりのスライムが、俺の顔に直撃する。

殿下の胸元だと思っているのか、こころなしか嬉しそうに俺の頭にへばりつくスライム。

「な、なんだこいつ!ぜんっぜん離れねぇ!」

全力で引き剥がそうとしても、離れる気配は全くない。知性でもあるのかこいつ!?

「リ、リークサン…それは何をやってるんですか?」

「た、大変!ちょっとまってて。今魔法を…」

ライが俺を見てゲラゲラと笑い、ルイナが心配してるような素振りを見せながらくすくすと笑う。

「笑って、ないで…助けろ!ライ!」

意地悪く笑うライに対して怒りの感情をぶつけた。

「はーいスライム飛ばしますので吹っ飛ばないようにしてくださいね〜」

「え、おい、ちょっ、ちょっと待て、うわぁぁぁ〜」


スライムは無事引き剥がれたが、ライが強い風魔法を俺に放ったせいで、俺ごと吹き飛んだ。

つまり、俺は砂だらけだ。まぁ飛ばされた先が砂地だっただけ幸いなんだが。

「おい、0か100かしか無いのか?加減というものを知っているか?」

「まぁまぁ許してよ。その辺は練習中だからさ。」

「今回は許してやるが次は覚悟しとけよ?」

「おぉぉ、かかってきちゃうリークサン、この僕に。なら奥の手使っちゃおっかなー?」

「奥の手?お前、風魔法だけでも十分な実力を既に見せてくれているのに、まだ隠し持っている技があるのか?」

「まぁそう簡単に手の内を明かしませんよって事ですよ。それにしても…」

強引に話をそらされた。ライはきっと危険人物だ。このダンジョンに入ってからかなり魔法ばかり使っていたが、しんどそうな素振りを全く見せない。魔力量がずば抜けてあるという事だ。それに、かなりハイレベルの魔法を見せてもらったが、まだ何か隠し持っている感じがする。俺の直感がそう言っている。

そんなライが言った言葉を俺は全く考えもしなかった。不思議にも思わなかったからだ。

でも言われてみれば確かに不思議なことだった。

それは……



「なんでこんな()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだろうね?」

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