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オニキス

オニキス視点です

シアラ嬢がテリーナと一緒に教室を出た。

何をするんだろうと不思議に思っていた。

自由奔放な人だから何が考えがあるのかもしれないが、男女で二人とはどうなのか。

少しムッとしたのが顔に出てたのかルイナ嬢が横からひょいっと顔を出した。


「ものすごく話変わりますが、オニキス殿下って想い人などいらっしゃるんですかー?」

「き、急になんですか!?びっくりしましたよ。」


ルイナ嬢の唐突な質問に過剰に反応してしまった。


「おや、その反応は居そうですね。どなたですか?是非とも教えてください!」

「どうしてそんなに近寄ってくるのですか?何がそんなに気になっているのですか!?」

「だってオニキス殿下モテそうなんですもの。頭は良くて運動もできる。可愛くて年下属性。その上王族!告白された事だって一度や二度じゃ無いでしょう?是非とも!」


早口で詰め寄ってくる彼女におろおろしていると、横からリークが止めてくれた。


「ルイナ嬢。少し無礼ではありませんか?」


リークはそう優しくルイナ嬢の肩を叩いた。


「そうですね…失礼な事を言ってしまいました。お許しください。」

「大丈夫ですよ。僕もこのような学生らしい会話をしてみたかったので。ここでは僕達もただの生徒ですし。」

ルイナ嬢にそう言って微笑んでみた。


「僕も以前婚約者がいた事もありましたが、色々あって今は決まった人は居ません。」


そう、ここでは皆同じように扱われるから、今まで出来なかったような事が出来るはず!なんだか急にこれからが楽しみになった。


「では、作戦会議の続きをしましょうか。」

「でも二人が居ないままするのですか、ルイナ嬢。」

「このまま待っていても帰ってこないでしょう。先に始め」

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


兄さんの言葉が誰かの断末魔のような叫び声でかき消された。

声の主を見ると、横向きに倒れたリークといたずらな笑いを隠すように不思議そうにリークを見る席に座った人物。僕たちの席の後ろの人だ。リークの近くには小さめの消しゴムが落ちていた。


「ごめんなさーい、消しゴムそんなとこまで飛ぶとは思ってなくて。」


いたずらっぽく席を立ち、消しゴムを拾いに行った人は、緑色のストレートロングに赤色のメッシュが入った髪を持ち、紫色の瞳をした人だった。背が高く美しい女性だな。第一印象はそんな感じだった。


「お前か?この消しゴム飛ばしてきたのは。人に消しゴムを飛ばすな!そもそもどうやってこんな威力出したんだよ!?」

「ごめんねー。そんなに飛ぶと思ってなくてー。当たっちゃったよね。ごめんね。ちょっとしたイタズラくらいに思ってくれない?」

「消しゴムを投げるんじゃないぞ。謝る気持ちがあるなら許してやるが…」

「ごめんって」


先に当てたにしては上から目線的な言い方だな。


「いいぜ。俺はリーク・アレイド。お前さんは?」

「ありがとよ、リークサン。僕はライ・ルトマリン。得意魔法は風だ。もう一つリークサンのチームに用事があるんだけど、良いか?」


ライと名乗る人はこちらへ歩いてきて僕の前に立ち止まった。

僕の胸に拳を出しながら言った。


「僕もこのチームに混ぜてよ。別に六人以上だから大丈夫でしょ?」

「どうして僕たちとチームになりたいと思った?」

「さっきから聞き耳立ててたんだよね〜。面白そうだし、僕何処からも声掛けられなくてさ、声掛けても断わられてー。ダンジョンハンターのチーム、どこも入れてないんよね。だから、頼むって!」


手を下げたかと思ったら今度は頭を下げた。

全く動きが読めない、どこかシアラ嬢と似ているな、と思った。


「メンバー全員と話さないと決めることは出来ない。考えてはおくが…」

「よっしゃあぁ!!」


ルトマリン家…聞いた事のない名前な気がする。どこだろう。

よく分からないが、彼は厄介事を引き起こす予感がする。

そういえばシアラ嬢は何故テリーナを連れ出したのだろうか。テリーナと兄さんの仲が悪い感じだったけど昔は良かったような…?昔の事は覚えてないな。いつから二人は仲が悪くなったんだ?

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